『コード』(2000年)
この作品はシドニー・J・フューリー監督、ダリル・ハンナ、ジェニファー・ティリー、ビンセント・ギャロ主演の誘拐サスペンスです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
風変わりなプロットと結構豪華なキャストで見ました。シドニー・J・フューリー監督といったら霊体エロドラマ?の『エンティティー 霊体』(1981年)ですが、この作品はどうかな。
2000年 トライマーク/ブルーライダー カナダ作品
ランニング・タイム◆100分
原題◆Hide and Seek◆Cord
プロット◆誘拐監禁されて無理やり子供を生ませられる話しのようです。
音楽◆Robert Carli
スカイパーフェクTV312 CSN1ムービーチャンネルにて。画質はよいです。
キャスト
ダリル・ハンナ→誘拐されるヒロインのアン
ジェニファー・ティリー→誘拐するヒロインのヘレン
ビンセント・ギャロ→ヘレンの夫フランク
ブルース・グリーンウッド→アンの夫ジャック・ホワイト氏
ジョアンナ・ブラック→ジャックの知人エミリー
シドニー・J・フューリー監督の演出はよいと思います。
この人はベテランの職人監督でしたっけ?。サスペンスにあふれている演出でした。
フェイク描写はありましたけど。これはあまりやらない方がいいと思います。
ダリル・ハンナ扮するヒロインのアンが誘拐されて監禁されるまでの出だしは快調です。監禁されてそのままの状態だけでは単調になるので回想が入ります。
溶暗も効果的に使っていました。
これは元は舞台劇?と思わせる作りになっています。
なかなかいい感じの演出でした。この監督を見直しました。実はもっと下手な監督だと思っていました。
ディテール描写もさえています。
誘拐した後に事故に見せかける工作をやっていて成功しています。素人にしては上出来であっさりと警察もだまされます。
誘拐したら素直に食わないとチューブで流し込むぞと脅迫して、実際にやっています。
たとえでガチョウに1日に4回えさを食わしたと言っています。そんなことで盛り上がってダリル・ハンナの上でセックスをする主犯夫婦の2人です。
ジェニファー・ティリーでかい声で育児書を読んでいて監禁しているダリル・ハンナがいる下まで聞こえたりします。
LPレコードを聞かせるビンセント・ギャロ。胎教のモーツァルトかと思ったらジャズボーカルでした。意図不明。
一方、夫人の葬式で知人の女性に言い寄られる夫のブルース・グリーンウッドはあまり怪しくありません。早く誘拐された奥さんを助けてやんなさいとなります。
途中で4月、7月、10月とあっという間に1年近くか過ぎてしまいます。ダレなくてよろしい。
育児に関するセールスが来てサスペンス。
応対のジェニファー・ティリーが危なっかしいのです。
この後にダリル・ハンナに羊水検査をしようとしたビンセント・ギャロが逆上したジェニファー・ティリーに木製バットでめった打ちから細切れとなりアッサリと退場します。ここはスプラッタ大会となっています。
往診の先生を呼ぶことになり、ここでもサスペンスとなります。
ここでも応対のジェニファー・ティリーが危なっかしい。
色々なことが次々と起きてなかなか見ごたえがあります。
実質的ヒロインと思われるヘレンを演じるジェニファー・ティエリーはハイテンションな演技でした。これはいっちゃっているという感じです。
そんな感じで、これではせっかく子供が出来てもすぐに幼児虐待で殺してしまうのではと思わせます。
誘拐監禁されるダリル・ハンナはお久しぶりですがあまり老けていないような。
さすがレプリカントだと感心する。レプリカントの寿命の4年どころか20年以上たっているではないかとなるけど、そっちは方は人魚だからだとしましょう。レプリカントの『ブレードランナー最終版』(1982/1992年)と人魚の『スプラッシュ』(1984年)を見ています。
『ジャイアント・ウーマン』(1993年)も見ています。人間ではない役専門のような感じです。
アンの夫ジャックを演じるブルース・グリーンウッドは『ダブル・ジョパディー』(1999年)とまるで同じなので何か怪しい感じがしていましたがそんなことはなかった。私の予想が外れたではないですか。
ビンセント・ギャロは何となく『コレクター』(1965年)のテレンス・スタンプを思わせる演技でした。あっさりと退場するの惜しい手堅い演技でした。
そんなわけでなかなかぶっ飛んだ感じのよい作品でした。
« 『ミーシャ・バートンのSex in Ohio(セックス イン オハイオ)』(2006年) | トップページ | 『監禁ゲーム』(2001年) »
「映画」カテゴリの記事
- 『彼らは忘れない』(1937年)(2022.02.27)
- 『ギャングを狙う男』(1953年)(2022.02.26)
- 『ブラック・リッジ』(2020年)(2022.02.20)
- 『フローズン・ストーム』(2020年)(2022.02.19)
- 『私は逃亡者』(1947年)(2022.02.13)
「2000年代」カテゴリの記事
- 『ディレイルド 暴走超特急』(2002年)(2021.05.16)
- 『ミッドナイト・ミート・トレイン』(2008年)(2020.09.20)
- 『クロコダイル2』(2002年)(2020.06.14)
- 『アナコンダ3』(2008年)(2020.03.08)
- 『アナコンダ4』(2009年)(2020.03.07)
« 『ミーシャ・バートンのSex in Ohio(セックス イン オハイオ)』(2006年) | トップページ | 『監禁ゲーム』(2001年) »
コメント