『オズの魔法使』(1939年)
この作品はビクター・フレミング監督、ジュディ・ガーランド主演の有名なミュージカルです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1939年 MGM アメリカ作品
ランニング・タイム◆101分
原題◆The Wizard of Oz
プロット◆竜巻で飛ばされて夢を見る話しのようです。
音楽◆Herbert Stothart
ワーナー発売のDVDにて。画質は非常によいです。
キャスト
ジュディ・ガーランド→赤い靴のドロシー
フランク・モーガン→オズの大魔王の他色々
レイ・ボルジャー→脳のないかかし
ジャック・ヘイリー→ハートのないブリキ人形
バート・ラー→勇気のないライオン
マーガレット・ハミルトン→西の悪い魔女/地主のガルチ
ビリー・バーク→北のよい魔女グリンダ
クララ・ブランディック→エム叔母さん
不明→犬のトト
ビクター・フレミング監督の演出はよいと思います?。
ノンクレジットでリチャード・ソープとキング・ビダーも監督を担当していたそうです。
プロデューサーは監督もやっているマービン・ルロイです。この作品では監督もやったのかな。いったい監督は全部で何人なのでしょう。
竜巻で家ごと飛ばされてしまいます。スクリーンプロセスの窓の外の合成シーンが電車のシーンみたいとなってしまいます。
ヒロインのドロシーがいる農場の雇われ組3人がそのままオズの世界の3人になっています。ルーティンな設定なんですがいいものです。
カンザスはセピア色の世界であちらの世界はカラーとなっています。
このあちらの世界への入り方がいい。ドアを開けるとそこはカラーの世界でしたとなっています。これは好きな手法です。
飛ばされた家で悪い魔女が潰されてルビーの靴がドロシーへと渡ります。
ミュージカルシーンでは『黄色いれんがの歌』が私には1番いい感じです。
これは『ザッツ・エンターテインメント』(1974年)を先に見たので印象に残っているせいもあります。
竜巻はアメリカでは珍しいことではないようです。
ところで竜巻アクション『ツイスター』(1996年)のプロローグは1ショットごとに説明セリフが入っててほとんどギャグになっていました。脚本の通りカット割りをしたのかも?これは映画ではありませんといった感じで下手でした。
実物の馬にホントに色を塗って撮影しています。
それも何色を使ってますから色が変わるたびに馬を入れ替えるが塗り替えていたのか、凄い手間です。さすが豪華が特徴なMGM作品です。
勇気は英語でカーレッジというのですか。
ちなみにTVシリーズアニメで勇気のない飼い犬が主人公の『おくびょうなカーレッジくん』は面白いです。『Couraga the Cowardly Dog』
ジュディ・ガーランド演じるドロシーは年齢設定はいくつ?
何か無理しているなと若作りに見えてしまいます。歌がいいいので気にならないと思う。
フランク・モーガンはオズの大魔王の他色々を演じます。千里眼のマーベル教授、等々。当時有名なボードビリアンなのかな。よくわからん。
お城にて魔女との攻防?少しくどい感じがします。ここがこの作品のマイナスポイントとなります。
閉じこめられたドロシーを助け出すためにドアを斧でぶち破るシーンがありました。
これはまたホラーの『シャイニング』(1980年)みたいだなと思ってしまった。
魔女のほうきを持って来いと無理難題を押し付けてやっかいばらいをしたのにホントにほうきを持って来た一行を、さあどうしましょうとなるオズの大魔王です。
そこで考えたのは・・・
脳のないかかしには卒業証書を、
勇気のないライオンには勲章を、
ハートのないブリキ人形には懐中時計を、
これで解決となります。何ともお手軽なのです。
そんな感じでよい魔女さんはドロシーには帰る方法を教えてくれます。最初からそうせんかいと思ってはいけません。
この作品は有名なミュージカルでDVDで1575円だったので買って見ました。
安売りのDVDを選ぶと何故かミュージカルになります。サスペンスはよほど出来がよくないと再見はしないのですが、ミュージカルならそのミュージカルナンバーだけでも見れるから?買いたくなるのかも。
『オズの魔法使』のLDを買ったことがあるので未見ではありません。DVDを見て未見ではないけど見たことのないシーンがあるのはどういうわけ?ホントに見たの?となります。このようなケースは意外と多かったりします。
ジュディ・ガーランドの作品はあまり見たことがないけど、『ハーヴェイ・ガールズ』(1946年)がよかったりします。
そんなわけでな有名なだけはあるよいミュージカル作品でした。
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