『Vフォー・ヴェンデッタ』(2006年)
この作品はジェームズ・マクティーグ監督、ナタリー・ポートマン、ヒューゴ・ウィーヴィング主演のポリティカルSFアクションのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2006年 DCコミック/バーチャル・スタジオズ/シルバー・ピクチャーズ/ワーナーアメリカ作品
ランニング・タイム◆132分
原題◆V for Vendetta
プロット◆仮面の男の導きで革命を起こす話しのようです。
音楽◆ダリオ・マリアネッリ
ワーナー発売のDVDにて。
画質は普通です。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはワイド。上下に黒味あり。
音声はドルビーデジタル 5.1ch
キャスト
ナタリー・ポートマン→色々とあるBTN社員イヴィー
ヒューゴ・ウィービング→正体不明の仮面の男V
スティーブン・レイ→フィンチ警視
ルパート・グレイブス→ドミニク警部
スティーブン・フライ→BTNキャスターのゴードン・ディートリッヒ
ジョン・ハート→アダム・サトラー議長
ティム・ピゴット=スミス→公安のクリーディー
ジョン・スタンディング→リリマン主教
ロジャー・アラム→ボイス・オブ・ロンドンのプロセロ
ベン・マイルズ→BTNのダスコム
シニード・キューザック→検死官のデリア・サリッジ
スカイパーフェクTV312ムービープラスが放映があって少し見たら面白かったので見ました。ナタリー・ポートマンお目当てでDVDは買ってあった。
この邦題は投げやりというかわざとわかりにくくしているというか、意味深です。
サイドバーの索引の載せるための分類がまたわけわからん。Vのカタカナ表記を「ブイ」にするか「ヴイ」にするかで悩みます。
「V」にしてアルファベットで分類するのはまたわかりにくい。
そんなわけでわかりやすさで『Vフォー・ヴェンデッタ』は『ブイフォー・ヴェンデッタ』で分類することにします。
ジェームズ・マクティーグ監督の演出はよいと思います。
脚本を担当していて『マトリックス』(1999年)の出来はまぐれだと思われるウォシャウスキー兄弟より、この監督の方が演出は上手いと思う。
それとも最初なのでスタッフ任せがかえってよかったのかもしれなないけど。
ところでこの作品の世界はアメリカが没落して英国がまた勢いを取り戻してることになっているんです。それは無理だろ。
何しろ英国は世界征服を企てたことがある国なのですが、勢いを取り戻すのは無理だと思える。現実では英国はずっとアメリカの飼い犬のままでしょう。
舞台が英国なのでクルマは右ハンドルです。
TV液晶モニタはJVC。ソニーではない。
コンピューターはDELLのようです。液晶モニタがDELLです。
何となく江戸川乱歩の黄金仮面のような仮面の男Vです。
とするとナタリー・ポートマンは大鳥不二子か・・・結構合っているような。
ナタリー・ポートマンはいつまでたっても歳をとってもロリロリというか可愛くていい。
背は高くない。ベロニカ・レイクみたいです。たぶん150cmぐらいか?
この作品ではコスプレしたり丸坊主になったりと大熱演でした。何がそこまでさせたと興味深いとこです。→それはナタリー・ポートマンがイスラエル出身だからかもしれない。
ワーナー・ホームビデオのタイトル
メニュー画面
ワーナーのタイトル。倉庫ではなくスタジオが波打つ。
Warner Bros. (presents)
DC Comics (Vertigo)
変なマークだけ出てるけど後タイトルでSilver Picturesとわかる。
ガイ・フォークスに関しての前説が入ります。
ナレーションはナタリー・ポートマンのようです。
ガイ・フォークス 1605年
議事堂を爆破しようとして捕まり絞首刑となるガイ・フォークス。
私は彼を忘れない・・・
V for Vendetta
タイトル。
TVニュースです。
ヒューゴ・ウィーヴィング扮する正体不明の仮面の男V。
ナタリー・ポートマン扮するBTN社員イヴィー
カットパックとなっています。これはキャラ紹介です。
BTNのテレビタワーはTVドキュメンタリーで見たタワーのようです。
古い機材や回転展望台がありました。
BTN=ブリティッシュ・テレビ・ネットワークか?
PM11:00に出かけるイヴィー。
秘密警察フィンガーマン3人に絡まれます。洒落になっていないような。
仮面の男Vが現れて3人を片づけてくれます。
イヴィーに自己紹介の仮面の男V。
カッコよくマントを広げたらフルチンで実は変態だったということにはなっていません。いくらなんでもそれはないでしょう。私はそう予想してしまった。→赤塚不二夫のマンガ『天才バカボンのおやじ』(1969年)でそんなギャグがあったのがトラウマになっているのです。
で、Vと名乗ります。当然ながらマジな描写でした。
屋上にて。
仮面の男Vとイヴィー。コンサートと称してる仮面の男V。
音楽が鳴って爆発と花火となります。このようなことを普通はテロといいます。
11/05という日。
当局の会議です。
音楽はチャイコフスキーの『1812』だそうです。音楽関係はよく知らないので見てて助かる描写です。
BTNにて。国営放送です。NHKのようなものです。
昨夜の爆発のニュースを流しています。これが大本営発表のデタラメです。
BTN社員もデタラメとわかっているようです。
そんな感じでBTNはNHKのようなものです。
警察です。
イヴィーの身元が割れます。
スティーブン・フライ扮するBTNキャスターのゴードン・ディートリッヒと話しをしているイヴィー。
イヴィーのアパートが手入れとなります。
他のシーンとカットバックが忙しい。
BTN局内でテロ騒ぎとなります。
まずはVの仮面が配達されます。
TVスタジオジャックをする仮面の男V。メッセージビデオを放映します。
ベン・マイルズ扮するダスコムが調整室に仕掛けられた時限爆弾を解除しようとしています。で、赤い線を切ります。爆弾物のルーティンな描写です。
VがTVジャックした時のメッセージで1年後に議事堂の前に立とうとアジっています。
一応ラストシーンにつながる伏線になっていたようです。
ブレーキング・ニュースとなります。
これがまた大本営発表のデタラメとなっています。この事件は解決したとやっています。そんな感じでBTNはNHKのようなものです。
仮面の男Vのアジトです。
気がつくイヴィー。
ジュークボックスが置かれています。EPレコード使用。
11/05までここにいろと仮面の男V。
爆破で世界が変わるのかと議論になっています。
このへんは警察とアジトのカットバックとなっています。
BTNに侵入する仮面の男V。
ロジャー・アラム扮するボイス・オブ・ロンドンのプロセロを締め上げます。
で、プロセロは死に至ります。
仮面の男Vのアジトです。
ロバート・ドーナット主演の映画『巌窟王』(1934年)を見る仮面の男Vとイヴィー。
ヒロインの名はメルセデス。→ロバート・ドーナット主演ならアルフレッド・ヒッチコック監督の『三十九夜』(1935年)の感想があります。
続いてTVのブレーキング・ニュースを見ます。
アナウンサーの瞬きは嘘のニュースだと指摘するイヴィー。→NHK大本営ニュースのアナウンサーはどうかな?、まばたきするのも規制されてるでしょうとなる。
警察にて。
ラークヒル収容所を調べる刑事2人。
スティーブン・レイ扮するフィンチ警視。
ルパート・グレイヴス扮する。ドミニク警部。
ラークヒル収容所に関しての税金の動きも調べています。カネの流れを調べれば何でもわかるという説があります。
仮面の男Vのアジトです。
自分を過去を話すイヴィー。
黒い袋を被せられて消えたママ。イヴィーは普通の環境で育った人ではないようです。
コスプレしてリリアン主教にコンタクトするイヴィー。
部下のセリフがいい。「いつもより年齢が高くてすいません」と言い訳しています。
それではいつもはロリコン専門なのかいと凄い設定となっています。→この設定を日本に当てはめると創価学会の会長がロリコンのようなものです。
ロリコンなコスプレのイヴィーですがナタリー・ポートマンが演じるから通用するキャラです。見ててロリロリなのです。
そんなこんなで仮面の男Vが乱入してリリアン主教を片づけます。
公安のクリーディーが神父が殺された現場に来てフィンチ警視にイヤミを言う。
フィンチ警視と話しをする。当然ですがどこの国でも警察と公安は仲が悪い。
ラークヒル収容所のウィルソン少佐から事情を聞く刑事2人。
全く要領を得ない。何かがあるとなります。
ゴードンの家に入るイヴィー。
行き場のなくなったイヴィーはゴードンの自宅に匿ってもらう。
秘密の部屋を見せられます。色々と非合法なアイテムがそろっています。
ここはプロローグでイヴィーが行こうとしたとこです。ゴードンとボイス・オブ・ロンドンのプロセロを混同していました。
イヴィーはプロセロではなくゴードンの愛人だったのです。
ところでゴードンの自宅キッチンは電気式コンロです。東京電力がごり押しした電気式コンロなんです。多分まだごり押しをしてる。
イヴィーはゴードンの自宅に結構いたりします。
ゴードンはキャスターというより人気トーク番組のホストでした。
ゴードンはゲイということになっています。ですからここはラブシーンやセックス絡みのシーンにはならないのです。
警察です。
死体の検死ををするシニード・キューザック扮する検死官のデリア・サリッジ。
デリア・サリッジの自宅です。
仮面の男Vが侵入しています。実は仮面の男Vに関して深い関係があったようです。
で、死に至るデリア・サリッジ。
デリア・サリッジの日記を残す仮面の男V。残す意図は?
回想となります。
ウィルス。人体実験。第5監房の男。これが仮面の男Vになるようです。
ゴードンの家にて。
起きるイヴィー。朝食を作ってもらっています。
何だか同じことがあったような。自分では朝食を作らないキャラのようです。
警察です。
セント・メアリーの水質汚染。教団がやった?
会議です。
幹部はちゃんと盗聴をやっていますと言ってる。洒落にならないような。
ゴードンの家にて。
サトラー議長をネタにしたバラエティを放映しています。これを見ているゴードンとイヴィー。
そんなことをするから突然当局の手入れです。捕まるゴードン。アッサリと殺されたようです。
ベッドの下に隠れているイヴィー。昔と同じ状況となっています。
通用門を出たとこで捕まるイヴィー。
尋問されるイヴィー。
仮面の男Vの身元と場所は?と尋問されます。
髪を切られて丸坊主にされるイヴィー。ホントに髪を切っています。なんでそこまでやるナタリー・ポートマン?と興味深い。
髪を切られるナタリー・ポートマンですがさぞプロデューサーのジョエル・シルバーが喜んだでしょう。これで映画の話題作りが出来るのとジョエル・シルバー本人がサディストだから・・・
独房のモンタージュとなります。
ネズミの巣穴の奥に手紙というか手記が隠されているのを見つけるイヴィー。
ヴェレリーの手記。取り調べと手記のカットバックとなっています。
自伝の名前はヴァレリー。その恋人の名前はルース。
いよいよ銃殺という状況になるイヴィー。ですが独房のドアが開いています。
そこを抜けると仮面の男Vのアジト内でした。逮捕から尋問は全て仮面の男Vが仕組んでいたことだったようです。
当然、激怒するイヴィーです。
それにしてもどのくらい独房に入れられたのかはよくわからん。イヴィーの髪の毛は全然伸びていないし。
それで自伝のヴァレリーは実在していたと知ってビックリしてるイヴィー。
屋上に出る仮面の男Vとイヴィー。
炎が仮面の男Vで雨がイヴィーということらしい。
アジトを出て行くとイヴィー。
普通はそうなるでしょう。大丈夫なのか?と思える。
御前会議にて。
ダスコムはマスメディア担当。それに公安、警察、他に2名ほど。
テロ対策らしい。やることはローラー作戦等の人海戦術の類いで古今東西変わりばえがしない。
ニュースのモンタージュが入ります。
テロは仮面の男Vということらしい。洒落にならないような。
セント・メアリーのモニュメントにて。
証人ロックウッドに会いに行く刑事2人。
サトラー議長のことで証言をするとロックウッド。
ウィルス。自作自演のテロ。テロで権力強化となる云々・・・
公安のクリーディーを監視しろと去るロックウッド。
ロックウッドは変装したVです。
クリーディーの自宅に侵入する仮面の男V。
何やら交渉しています。
イヴィーのアジトにて。
ロバート・ドーナット主演の映画『巌窟王』(1934年)を見ています。
警察にて。
ロックウッドが20年前に死んでいたと判明します。どうやら仮面の男Vのやったことのようです。これには激怒するフィンチ警視です。
会議です。
仮面の男Vは野放しなのかと激怒しているサトラー議長。
宅配便のBFCから荷物が配られています。
Vの仮面が無差別に大量に配布となっています。
ドミノ倒しのモンタージュが入ります。
全てがつながっているとフィンチ警視。
仮面の男Vのアジトです。
戻っているイヴィー。ダンスする2人。
地下鉄駅です。
爆弾満載の車両があります。ロンドン塔に突入して大爆発になる予定です。
ここをイヴィーにまかせる仮面の男。
別の地下道内にて。
公安のクリーディーと取引の仮面の男V。
何となくサトラー議長が片づけられます。これまでの強面からすると情けない最後で演じるジョン・ハートはこういうキャラが似合い過ぎています。
仮面の男Vもやられそうになりますが反撃します。
ナイフアクションとなっています。
地下鉄駅です。
さすがによれよれの状態で戻った仮面の男V。イヴィーと別れのシーンとなっています。
駆けつけるフィンチ警視。
仮面の男Vの死体を積んだ車両を発車させるイヴィー。
地上では大勢の仮面の男Vが大行進しています。
爆発するロンドン時計塔。
フィンチ警視にVについて革命について語るイヴィー。
そんな感じで現体制は崩壊したようです。
エンドとなります。
後タイトル
Warner Bros pictures
Virtual Studios (in association with)
Silver Pictures production
Anarchos Productions (in association with)
最後にまたVirtual Studiosのタイトル
変なマークはSilver Picturesだとわかる。
Warner Brosのタイトル
これは権力構造がわかりやすく描写されてて、とてもわかりやすい。
そんなわけで結構事実にそっているよく出来た作品でした。佳作です。
この作品は監督とスタッフのトランス状態で生み出された傑作だと思われます。そう思えるぐらい出来がいい。
映画に限らず昔からそのような例が多い。
メアリー・シェリーは『フランケンシュタイン』を書いた。
永井豪は『デビルマン』を描いた。
映画でもよくあります。平凡な監督が1本だけ佳作を撮る例が結構あります。
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