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2008.10.05

『真・女立喰師列伝』

この作品は押井守監督+他の監督のオムニバスドラマです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

2007年 八八粍/デイズ・プロ/ジェネオン・エンタテインメント 日本作品
ランニング・タイム◆123分
プロット◆6話オムニバスです。
音楽◆川井憲次
ジェネオン・エンタテインメント発売のDVD コレクターズBOX (初回限定生産)にて。画質はよいです。

このオムニバスですが120分を6で割ると1話20分となります。
TVシリーズ1話分と考えれ出来がイマイチでも何とかもちます。

タイトルです。
兵藤まこ扮するケツネコロッケのお銀登場のメイキング風になっています。


第1話『金魚姫 鼈甲飴の有理』
監督・脚本→押井守
刺青デザイン→末弥純
プロット◆伝説の鼈甲飴の有理を訪ねる話しのようです。
キャスト
ひし美ゆり子→鼈甲飴の有理
吉祥寺怪人/声 鈴木敏夫→カメラマンの坂崎一
鈴木敏夫→「戦後思想」編集長

押井守監督の演出はよいと思います。
ビデオ撮りとなっています。そんなに気にはならない。

祭りです。縁日の露店です。
移動するカメラ。主人公の主観ショットと主人公をを切り返しの手法です。これを主観ショットカットバックと私はいいます。
鼈甲飴の有理とは?と話しは進みます。
金魚の飴細工の描写が入ります。

主人公は手がかりを追ってトトロの会社を訪ねます。そこには良心のないプロデューサー鈴木敏夫がいます。押井守監督作品によく出ているな。何かメリットがあるのでしょう。
→本『ザナック ハリウッド最後のタイクーン』によると映画のプロデューサーとは良心のないのが普通だそうです。

ところで宮崎駿監督がVCに俳優や素人を使うのはプロデューサー鈴木敏夫が吹き込んでいるからだと思われます。
悪家老よろしく「殿、声優がお嫌いならナウなヤングに受けているこの俳優や素人でどうでしょう」ともちかけ・・・
で、作品の絵の動きがよければ後はどうでもいい宮崎駿監督は馬鹿殿よろしく「うむ、よきにはからえ」となっているのでしょう。

手がかりから主人公は伊豆に向かいます。
その家に入ります。菱見有里の表札があります。
ひし美ゆり子のセリフは無くて別のナレーションで処理しています。これはいいと思います。
金魚の刺青をフィルムのスティルカメラで撮っています。
戻って現像すると写真の金魚が泳ぎだします。これがオチかい。

祭りです。縁日の露店です。プロローグに戻っています。
エンドとなります。

第2話『荒野の弐挺拳銃 バーボンのミキ』
監督・脚本・撮影・編集→辻本貴則
プロット◆立喰師仕事から撃ち合いとなる話しのようです。
キャスト
水野美紀→バーボンのミキ
川本淳市→サブ
辻本一樹→フランコ署長
中村哲也→保安官のヒロ
ハント・ケーシ→酒場のマスター
松山鷹志→棺桶屋シゲ
神谷誠→カミヤ
金子誠→殺し屋
園村健介→客A
川本直弘→客B

辻本貴則監督の演出はまあよいと思います。
全体的に芝居が臭い。もう少し何とかならなかったものか。下手とは違うのです。
演じる方々が日本映画でウエスタンが出来ると嬉し過ぎるのが見え見えなのがマイナスポイントになります。
そんな感じで1960年代の日活の偽ウエスタンのような感じでした。どうせなら日活みたいにOK牧場ならぬ大川牧場が舞台でもよかったような。
アクションの出来る女優という評判の水野美紀ですが、さすがにちゃんとアクションしています。たいしたものです。肝心の演技の方はまあまあ。

アリゾナ州ジャップタウンにて。
酒場です。
飲み比べとなります。
幻のバーボンとはと話しは進みます。
酔っぱらいに絡まれてコルト・ガバメントを撃つ水野美紀扮するバーボンのミキ。
で、この町ではオートマティックは禁止だと保安官がかまします。→コルト・ガバメントは45口径だけどリボルバーではなくオートマティックなのです。
サム・ペキンパー監督のコルト・ガバメントが使われてるウエスタン『ワイルドバンチ』(1969年)の楽屋落ちのセリフが入ります。少し浮いてるのはご愛嬌ということにしましょう。
で、当然の展開で保安官2人と撃ち合いとなります。
この撃ち合いの出来はよかったです。空薬莢はちゃんと飛ぶし、リボルバーは弾丸の再装填をシリンダーごと換えていたし、レバーアクションのウィンチェスターライフルも使っているし、弾着描写もちゃんとやっているし・・・
撃ち合いが終了したら幻のバーボンを飲んで去るバーボンのミキ。
エンドとなります。

第3話『Dandelion 学食のマブ』
監督・脚本→神山健治
プロット◆麻薬取引の現場に巻き込まれ話しのようです。
キャスト
安藤麻吹→学食のマブ
神山健治/声 内田夕夜→神山店長→
渡辺聡→白い粉の男
小澤木の実→フロアマネージャ
須藤典子→紙袋の老婆


神山健治監督の演出はまあまあだと思います。
構成がわかりにくい。フロローグに戻るとは気がつかなかった。
出所した主人公の男がファミレスに行ったと思ったら回想になっていたようです。
首都高を走る赤いミニ。ファミレス ビッグボーイの店長となる主人公です。
ウエイトレスからコーヒー1杯の立喰師が現れると報告を受けます。
主人公の店長はこの立喰師の顔を知っていました。大学時代の知り合いです。
店長対立喰師との対決となります。大学時代の回想も入ります。
白いケンメリのスカイライン4ドアがやってきます。
そんなこんなで麻薬取引の現場を目撃する店長。
立喰師の荷物を勝手に調べています。ハンドガンが入っていたりします。旧式のベレッタとは現実ではありえないセレクトです。
そんなこんなで撃たれる立喰師の秘密捜査官。
成り行きでベレッタを使用して刑務所に入ることになる店長。
で、プロローグに戻ります。これがわかりにくい描写なのです。
次の仕事に向かう元店長の男。このシーンがヤケにが長い。長過ぎです。
エンドとなります。

『中CM』
監督・脚本→押井守
キャスト
神谷誠、神山健治、湯浅弘章、辻本貴則→違いの判らない男たち
愛未(樹海)→ポスターの女性
これはなんてことがない1編でした。

第4話『草間のささやき 氷苺の玖実』
監督・脚本・撮影・編集→湯浅弘章
プロット◆祖母を回想する話しのようです。
キャスト
藤田陽子→氷苺の玖実
和田聰宏→由起夫
若松武史→光男
新穂尚子→玖実の継母
石井萌々果→子役の玖実
栩野幸知→業者の男
安藤みどり→孫娘の声

湯浅弘章監督の演出はよいと思います。
トウキビ畑の祖母。ナレーションで話しは進みます。
回想の祖母が母の話しをしていたりします。
殺人が起こります。誰が誰をどうしてやったのかがわよくからん。まあいいけど。
そんなこんなでエンドとなります。
わけわからんけど夢を見ているようでいい感じ。これが映画のいいところ。いい出来でした。

第5話『歌謡の天使 クレープのマミ』
監督・脚本・撮影・VFX→神谷誠
プロット◆1945年 太平洋戦争の敗戦からの戦後日本史の話しのようです。
キャスト
小倉優子→クレープのマミ
池内万作→クレープ屋店長 岡林耕造

神谷誠監督の演出はよいと思います。
原宿 2007年から原宿1985年に回想となります。
1945年 太平洋戦争の敗戦からの戦後のことがナレーションで語られます。
クレープについての説明のナレーションが入ります。
小倉優子扮するクレープのマミ。小倉優子はもっとひどい演技かと思っていましたが意外とマシでした。
「TVを見ているとバカになる」のセリフがありました。これは事実です。
クレープ屋はワーゲンデリバリーを店にしています。ありがちでいいです。それにしてもこのクルマに代わるのはないのか?→トヨタのハイエースではまずいけど。
スクーターのベスパも目につきます。これもありがちなセレクトです。いいかげんに飽きがきているけど。
クレープ屋のキャンペーンガールを買って出るクレープのマミ。
消えるクレープのマミ。
手配書のクレープのマミ。
夜になって戻るクレープのマミ。
クレープのマミによるGHQの日本に対する戦後政策についてのナレーションが入ります。3Sとはセックス、スクリーン、後は何だっけ?→スポーツでした。
TV、アイドルがポイントらしい。
ナレーションが進むにつれて段々と『汝の敵、日本を知れ』(1942-1945年)のような感じになっています。結構マジな展開です。
唐突に当局の介入があってクレープのマミは連れ去られます。
プロローグの原宿 2007年に戻りエンドとなります。

第6話『ASSAULT GIRL ケンタッキーの日菜子』
監督・脚本→押井守
メカニックデザイン→鬼頭栄作
衣裳デザイン・制作→竹田団吾
プロット◆地球に降下する話しのようです。
キャスト
佐伯日菜子→ケンタッキーの日菜子

押井守監督の演出はよいと思います。
宇宙 AD2052
宇宙艦隊から機動歩兵が降下します。
途中でホトンドの起動歩兵がやられて1人だけ降下に成功したようです。
砂漠です。巨大なサンドワームが出現する。これを撃退する佐伯日菜子扮する機動歩兵のケンタッキーの日菜子。
歩いて移動となるケンタッキーの日菜子。
KFCの巨大石像を見つけるケンタッキーの日菜子。
エンドとなります。オチがないじゃん。


そんなわけで全体的に思っていたよりは悪くはない作品でした。実はもっとひどいのかと予想していました。


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