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2008.09.27

『タイムコップ』(1994年)

この作品はピーター・ハイアムズ監督、ジャン=クロード・バン・ダム、ミア・サーラ主演のSFアクションです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1994年 ラルゴ/JVC アメリカ=日本作品
ランニング・タイム◆98分
原題◆Time Cop
プロット◆犯罪者を追って過去を変えようとする話しのようです。
音楽◆マーク・アイシャム
日本ビクター発売のDVDにて。画質は抜群ですが暗いシーンになるとデジタルっぽい感じがしました。DVDの日本語版はTV放映版とは違っていました。これは残念。

キャスト
ジャン=クロード・バン・ダム→タイムコップのマックス・ウォーカー
ミア・サーラ→マックス・ウォーカーの奥さんメリッサ
ロン・シルバー→悪の上院議員アーロン・マッコム
ブルース・マックギル→マックス・ウォーカーの上司マトゥーザック
グロリア・リューベン→マックス・ウォーカーの同僚サラ・フィールディング
ジェイソン・スコービング→元同僚のライアン・アトウッド
ケビン・マクナルティ→超電導エンジニアのパーカー
スコット・ベリズ→エンジニアのリッキー

地上波ANB日曜洋画劇場での日本語キャスト
ジャン=クロード・バン・ダム→山寺宏一
ミア・サーラ→日野由利加
ロン・シルバー→小川真司
ブルース・マックギル→玄田哲章
画質は抜群。日曜洋画劇場はいつも画質がいい。
面白かったので放映されたのを途中からラストまで見てしまいました。
日本語版の出来もよい。山寺宏一はいつもいい。聞いてて山寺宏一だとなかなかわからないくらいよい。
悪役は小川真司です。これも抜群の出来。日本の声優陣は優秀です。
ヒロインの声の日野由利加。いい声でした。


ピーター・ハイアムズ監督の演出はよいと思います。
サム・ライミが製作の1人になってる。どうゆうコネなんでしょう。

タイムトラベルの設定はかなりいい加減。どんどん変えていいことにしている。まあこうしないと話しが進まないけど。
現在が2004年の設定になってます。そこから1994年に来ることになってます。
過去未来の2役がそれぞれらしく見えるのはさすが。メイクもあるけど。

サム・ペキンパー監督亡き後はカットバックによるアクション描写はもう見られないと諦めてましたがこの作品はかなりいい線でした。撃ち合いのさなか切り返しをしてるのは斬新です。

演出はいいし。編集も抜群で、カットバックするアクションシーンがホントによい。
でもアクションシーンのシチュエーションはアイデア倒れな感じがしないでもない。電撃返しの図。フォークリフトを使う図等。見ててこうなるなと予想出来るというかわかりやすいのが。
空薬莢の落ちの効果音がいい。このためSFなのにレーザー銃にしていないのかもしれません。

セリフは洒落てますか?まあまあかな。
でも何かが足りない感じがします。なんだろうね。
ユーモアが足らないと思ってた。ここでは多少ある感じ。それでも思いきりロマンティックになってるのがよかったりします。
ラストで「家へ」のセリフで独身時代のアパートではなく、子供とミア・サーラが待つ家に自動操縦のクルマが着きます。いい設定でいいシーンです。


そんな感じでピーター・ハイアムズ監督はもっと下手くそだと思っていましたが、そうでもなかったような。
『カプリコン1』(1977年)、『アウトランド』(1981年)等は見たけどそんなに上手いとは思えなかったものです。『カプリコン1』なんて1発アイデアの設定に演出が負けてたように思えたものでした。


キャストで・・・
ジャン=クロード・バン・ダムは無難に演じていました。日本語吹き替え版の方が山寺宏一のおかげで演技がよく見えます。

ヒロインのミア・サーラはアメリカ人好みではないタイプでした。
チェックのジャケットにジーンズ姿はイカします。
ロングの髪が背中にゆらめくとこもいい感じ。
寝姿の赤っぽいガウンにソックスがよい。これで屋根に登ったりぶら下がったりするのもよい。
ミア・サーラは最初はジャケットのスカートなのが2回目はジャケットにジーンズでした。何で?
チェックのジャケット。えんじのシャツにジーンズ。
ミア・サーラは『レジェンド』(1985年)のヒロインです。→他に『ブルーナイトロード』(1995年)の感想があります。

グロリア・リューベンのキャラは過去を変えようと決心させるためのキャラでした。
ロン・シルバーは現在過去をちゃんと演じわけている。上手い。


ディテールで・・・
インタラクティブなTVの図。→これは違いました。どうやら録画のようです。
ですから何回も見ているので、次に何を言うのがわかっているので適当に返事をしているのです。アイロニーが効いています。

バーチャルウーマンのヘアにぼかしがついてませんでした。
ニッサン300ZXがショッピンクセンターのバックに見えます。タイアップ?
レーザーサイトではなくて懐中電灯サイトのハンドガン。実用的です。フラッシュライトと呼ぶとかっこよく聞こえます。
JVC製作なのでソニーのモニタが使われていません。
この携帯端末は何でしょう。


そんなわけでタイムトラベルの設定は凄くいい加減なんですがアクションとロマンティックなのが効いてよい作品となりました。



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