『ロシュフォールの恋人たち』(1966年)
この作品はジャック・ドミー監督、フランソワーズ・ドルレアック、カトリーヌ・ドヌーブ主演のミュージカルです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
フランソワーズ・ドルレアックとカトリーヌ・ドヌーブの姉妹主演のミュージカルで見ました。
1966年 フランス作品
ランニング・タイム◆127分
原題◆Les Demoiselles de Rochefort
プロット◆ボーイミーツガールな話のようです。若くない人達もいましたけれど。
音楽◆ミシェル・ルグラン 有名なだけあって聞いたことがある曲があったような。
スカイパーフェクTV311パワームービーにて。画質はあまりよくない。
キャスト
フランソワーズ・ドルレアック→双子の1人ソランジュ
カトリーヌ・ドヌーブ→双子の1人デルフィヌ
ダニエル・ダリュー→双子の母イボンヌ
ジョージ・チャキリス→イベント屋
グローバー・デイル→イベント屋
ミシェル・ピッコリ→楽器店主ダム
ジーン・ケリー→有名なピアニスト
ジャック・ペラン→画家の水兵マクサンヌ
ジャック・ドミー監督の演出はよいと思います。
金曜日の朝から月曜日の昼までの話でした。
『シェルブールの雨傘』(1964年)のように全編歌ってはいなくて普通に喋っているシーンがありました。私は全編歌っていたほうがいいと思います。
この作品は屋外ロケ多用となっています。個人的な印象として閉じた世界のミュージカルには屋外ロケよりスタジオ内のセットの方が合っていると思われます。
画質があまりよくないせいか最初のうちは誰が誰だかよくわかりませんでした。
コスチュームの色の使い分けがいかにもミュージカルな感じで素敵なのですが画質がよくないのでかなり損をしていました。
普通の会話のシーンでは小津安二郎監督作品みたいな顔の正面ショットで切り返しをやってました。私はカメラが動かないフィックスのみの切り返しで、シーンのつなぎもフェイドを使わない小津安二郎監督作品は苦手なんです。
フランソワーズ・ドルレアックとカトリーヌ・ドヌーブ姉妹はこの作品では双子ということになっていまして、この双子の歌がハイライトのようです。これはよかった。→メインのイベントにてヒロイン2人のスリットの入った赤いドレスでのミュージカルシーンはよかった。
共演のジーン・ケリーのダンスは少し浮いてたような。やっぱり1950年代のMGMのセット内でのみ有効ではないでしょうかとなります。
ミシェル・ピッコリがいい人というのも何か違和感がありました。ミシェル・ピッコリといえば悪役か変態の人という印象があるのでそうなります。
タイトルバックは川の渡しの風景となっていました。これはまた珍しい風景です。橋を架けるよりローブを張って渡しを移動させる方がは安上がりなのかなとケチ(合理的ともいう)なフランスが舞台なのでそう思いました。
1960年代はアメリカ映画よりヨーロッパ映画の方がファッションに関してはいいと思います。
バイクが登場してました。ホンダのタイアップでバイクの車種は多分2気筒でDOHCエンジンだったのでCB450なのでは?
1966年では、まだジャパニーズスタンダードの並列4気筒エンジンのバイクは出ていません。日本製の高性能並列4気筒エンジンでヨーロッパの古いバイクを駆逐するのはもう少し先のことです。→並列4気筒エンジンのホンダCB750は1969年発売となりました。
そんなわけでフランソワーズ・ドルレアックとカトリーヌ・ドヌーブ姉妹がよかった作品でした。
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