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2008.07.20

『ムーンライト・ドライブ』(1998年)

この作品はデビッド・ドブキン監督、ホアキン・フェニックス、ビンス・ボーン主演のストーカー・サスペンスです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
少し見て面白かったので見ました。ホントはロマンティック・コメディが見たいのですが見るのはブラック・コメディばかりになっていたりします。

1998年 アメリカ作品
ランニング・タイム◆105分
原題◆Moon-Light Drive◆Clay Pigeons
プロット◆殺人騒動に巻き込まれたら次はシリアルキラーに絡まれる話しのようです。
音楽◆ジョン・ルーリー
スカイパーフェクTV310衛星劇場にて。画質はよいです。『テルマ&ルイーズ』(1991年)のような画調でした。

キャスト
ホアキン・フェニックス→内憂外患の男クレイ
ビンス・ボーン→正体不明の男レスター
ジャニーン・ガラファロ→FBI捜査官のシェルビー
ジョージナ・ケイツ→性悪のアマンダ
グレゴリー・スポリーダー→アマンダの亭主アール
ニッキー・アーリン→ウエイトレスのグロリア
モニカ・モエンチ→ウエイトレスのキンバリー
スコット・ウィルソン→ムーニー保安官
ビンス・ビルフ→無能な保安官助手バーニー
フィル・モリス→FBI捜査官のレナード

デビッド・ドブキン監督の演出はよいと思います。
製作の1人にリドリー・スコットの名がありました。道理で『テルマ&ルイーズ』(1991年)のような画調や、ジャニーン・ガラファロがモーテルにてビデオで『エイリアン』(1979年)を見たりしていました。

とある地方の町が舞台です。田舎って使い方によっては差別用語のような気がしているのであまり使いたくない言葉です。
カントリーが終始流れています。その中が殺人、死体処理があります。
高速度撮影で月が昇るショットがありました。これがタイトルのゆらいなのかな。

ホアキン・フェニックスは内憂外患のクレイを演じています。成り行きで死体処理を繰り返していました。
不倫してることを亭主に知られてその亭主がクレイのせいになるように自殺してしまい死体を始末することになる。で、順調に葬式となります。その後にまた死体を処理することになっていた。死体処理の本職になれそうです。
シリアルキラーの疑いがかかるクレイですがムーニー保安官はあくまでもクレイはやってないと思っているようです。
湖に沈めた死体は自分のではないとわかった頃から事態は変わっていきます。

正体不明の男レスターのビンス・ボーンはウエスタンルックで決めてカッコよく登場。
こう見るとのビンス・ボーンは『突破口』(1973年)でマフィアの凄腕取り立て人を演じていたジョー・ドン・ベイカーにそっくりです。ジョー・ドン・ベイカーに似てるということは西田敏行にも似てるとなります。
パンツ一丁でカウボーイハットの姿も見せていました。まぬけでいいです。

途中からネタを割っていました。これでいいと思います。無能な保安官助手のおかげもあってレスターは神出鬼没のクレイを窮地に追い込みます。

このレスターのようなタイプの人間は普段はニコニコしているが自分の都合を悪くなるといきなり怒りだす。始末の負えない人間です。
こんな人は実際にいます。西武ライオンズの監督だった東尾修なんてそんな感じでした。勝ってる時にはニコニコしてるが負けてると不機嫌な顔で不利な判定があったりすると猛烈に怒りだし議論にならないクレーマーみたいな抗議をしていました。
そんな感じでこのタイプの人間の副産物で監督の力を見せてやると投手交代で勝ち投手の権利を得る寸前の4回と3分の2で交代させたり、俺が投げられたから大丈夫?だと肩も壊れよと150球位でも交代させずに投げさせたりとやりたいほうだいでした。
それにしても100球前後で交代が現在の常識なのに150球を投げさせるのはひどいと思う。あんたが投げてた時代とは状況が違うでしょうと文句が出ます。これらは全てホントのことです。

ジョージナ・ケイツが見たいのもありましたが性悪のアマンダというキャラでいいとこなく途中で退場とあまりよい印象とはいえず。
クレイと不倫したことをあっさり否認したり他の女と寝ているとこに乗り込んだりでこれでいい印象のわけがありません。

そんなわけでジョージナ・ケイツが見たいなら実生活の夫スキート・ウーリッチと共演してる『グリーンズ』(1998年)を見たほうがいいようです。ベトナム物は勝手に悩んでろアメリカ人とイマイチなので見る気がしないけど。

早死にした兄の代用品扱いから脱している弟俳優さん。
ジム・ベルーシの弟ジェームズ・ベルーシとかはえらいと思う。この作品を見てリバー・フェニックスの弟ホアキン・フェニックスもいい線をいっているじゃないですかと思えました。


低予算で出来が悪いと見てていいとこがなくてホントにこまりますがこの作品は出来がよかった。
そんなわけで、これは『見知らぬ乗客』(1951年)のバリエーションのよい作品でした。男2人の関係で話しを引っ張っててヒロインにあまりいいとこがないのも共通しています。



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