『キラー・スノーマン』(1996年)

この作品はマイケル・クーニー監督の低予算殺人雪だるまホラーのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
面白そうなプロットで見ました。これとは別に原題が同じJack Frostでマイケル・キートンが雪だるまになるファミリー物の作品『パパは雪だるま ジャック・フロスト』(1998年)もあるようです。

1996年 アメリカ作品
ランニング・タイム◆89分
原題◆Jack Frost
プロット キラー・スノーマン=殺人雪だるまを相手に悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆Chris Anderson/Carl Schurtz
スカイパーフェクTV311パワームービーにて。画質はよいです。

キャスト
スコット・マクドナルド→殺人鬼ジャック・フロスト
クリス・オルポント→サム・テイラー保安官
ダーレン・キャンベル→若い男のトミー
シャノン・エリザベス・ファベル→若い女のジィル
マーシャ・クラーク→婦人警官のマーラ
ポール・キース→ピーター医師
エレン・シーリー→テイラー保安官の奥さんアン
ザック・エジントン→テイラー保安官の息子ライアン
F・ウィリアム・パーケン→雑貨屋のポール・デブロウ
スティーブン・マンデル→FBIのマーナー捜査官
ロブ・ラベル→科学者のストーン
キャストは知らない人ばかり。

唯一知っているシャノン・エリザベス・ファベルはシャノン・エリザベスのことらしい。
シャノン・エリザベスはとてもお下品なルックスがよかったりします。名前が凄い。両方とも名前で姓がないのかと思えてしまいます。いかにもな芸名です。

マイケル・クーニー監督の演出はまあよいと思います。
突然変異なのか殺人鬼ジャック・フロストが取り付いたのか何だかわかりませんが雪だるまがキラー・スノーマン=殺人雪だるまとなり地方の町を舞台に暴れ回ります。

このキラー・スノーマンは何となく凶暴な白いドラえもんといった感じで暴れ回ってもユーモラスでいい感じ。演出もその方向でやってるようです。
白くて丸く指がない手です。何で掴めるの？のと、この手が可愛いくていい感じ。
結構強いし、一旦溶けて水になり忍び込んだりと小細工な技も備えています。

お風呂で女の子を殺すシーンはよかったです。
やっぱり『サイコ』(1960年)になってるけどまるっきりコピーではなくて工夫してあるからいいです。
殺され役はシャノン・エリザベスが務めているようです。

キラー・スノーマンの弱点はドライヤー攻撃です。
それとクルマのラジエーターの不凍液となっています。
この線で押して面白くしてくれればいいのですが何となく攻撃が散発的で面白みに欠けます。

FBIは定番の地元警察とは上手くいかないことになってました。
機動部隊が到着することになっていましたがそんなに人件費がかけられないから多分こないでしょうと思ってたらやっぱり来ませんでした。事件が解決してからクルマが数台到着しただけです。

キラー・スノーマンを始末してこれで何とかとなったというところで続編が作りたいなというエンドになっています。まあよろしい。

この直前に見たメジャー作品の『エイリアン4』(1997年)の方がセンスやぶっ飛びようでは上回っていました。カネのない独立系作品にはこれは痛い。少しまとも過ぎたようです。
そんなわけで1発アイデアのまあまあな作品でした。