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2008.06.08

『乙女の祈り』

この作品はピーター・ジャクソン監督、メラニー・リンスキー、ケイト・ウィンスレット主演の異色ドラマです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
『さまよう魂たち』(1996年)に続いてピーター・ジャクソン監督作品で見ました。

1994年 ニュージーランド作品
ランニング・タイム◆100分
原題◆Heavenly Creatures
プロット◆なりゆきで殺人に至る話のようです。
音楽◆ピーター・ダゼント
スカイパーフェクTV311パワームービーにて。画質はよいです。

キャスト
メラニー・リンスキー→下層階級の女学生ポーリーン
ケイト・ウィンスレット→お嬢様で転校してきた女学生ジュリエット

ピーター・ジャクソン監督の演出はよいと思います。
カラーとモノクロのカットバックがありました。『さまよう魂たち』(1996年)でもあった手法です。

1953-1954年のメラニー・リンスキー扮する主人公の日記で話は進行します。
犯行後日記が見つかったなんて泣かせる設定となっています。計画的とわかり証拠にもなってしまいます。無知が悲しい。

2人とも初出演作品となっていました。ケイト・ウィンスレットは貫録充分です。太っていると言っていません。
貫録もそうですが見事な演技でとても初出演には見えません。

見る前はこの主人公2人の関係はコリン・ウィルソンの著書でよくみられる支配される者とする者の関係かと思ったけどそうは見えず、同等なパートナーの関係のようでした。この方がいいです。

ステディカム全開の映像はよかったです。
カメラが動きまくります。アルフレッドヒッチコック監督がステディカムを使えたらなんて思います。

ミニチュアの中をカメラが突っ走ります。
突っ走るのは別にしてミニチュアの中でもカメラが自由に動けるこの手法を円谷英二特技監督が使えたらなんて思います。そうすればカメラポジションがもっと自然になったでしょう。

会話シーンでカメラが寄るのはイマイチ。
ここはカメラはフィックス=固定でセリフごとに切り返しをするのがいいと思います。これが会話シーンの基本的手法なのです。

殺人の顛末を字幕で処理してました。見てて助かります。
ここを延々は見せられたら辛くて見れないもの。下手な監督はここを延々と撮ったりするのです。

主人公の女の子2人はジェームズ・メイソンのファンとなっていました。
ジェームズ・メイソンといったら『五本の指』(1952年)のラストがいいんです。
ジェームズ・メイソンの名は他の映画の中によく出てきます。当時は独特の魅力を発していたのでしょう。スタンリー・キューブリック監督の『ロリータ』の1962年以降は芸風が変わってしまいます。

会話のネタで登場するドリス・デイのデイをダイと発音してました。
オーストラリア式発音と同じなんですね。この発音の仕方は大藪春彦の小説で知ってましたが聞くのは初めてでした。

オーソン・ウェルズはケイト・ウィンスレットに醜い男と言われてまして、で、2人で『第三の男』(1949年)を見た後、そのオーソン・ウェルズに2人は追い掛け回されていました。このへんはなかなかぶっ飛んでいていい感じです。

粘土の国やオーソン・ウェルズに追い掛け回されていたり、他にも色々と主人公の女の子2人の不安定な精神状態を見事に映像化しているのには感心しました。
午後の日差しのシーンは昔夢で見てたような気がします。船出の別れのシーンもそうですが昔夢で見ているようなシーンが多かった。

未見での絵のイメージは合ってました。やっぱり悲しい話でした。辛くて再見は無理ですが見てよかった作品でした。
思わずDVDを買ってしまったので辛いのは我慢してまた見よう。


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