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2008.03.28

『デッドゾーン』(1983年)

この作品はデビッド・クロネンバーグ監督、クリストファー・ウォーケン、ブルック・アダムズ主演のSFドラマです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1983年 ディノ・デ・ラウレンティス・コーポレーション/パラマウント カナダ=アメリカ作品
ランニング・タイム◆103分
原題◆The Dead Zone
プロット◆予知能力で献身する話しのようです。
音楽◆マイケル・カーメン
ジェネオン発売のDVDにて。画質は非常によいです。ジェネオンにドルビーデジタルのタイトルが付いています。

キャスト
クリストファー・ウォーケン→予知能力のジョニー・スミス
ブルック・アダムズ→恋人だったサラ・ブラックネル
ハーバート・ロム→主治医のサム・ウィザック先生
トム・スケリット→予知頼みのバナーマン保安官
アンソニー・ザーブ→押しの強そうな父ロジャー・スチュアート
サイモン・クレイグ→シャイな息子クリス・スチュアート
ニコラス・キャンベル→ドッド保安官
コーリン・デューハースト→ドッド保安官の母
マーティン・シーン→議員候補のスティルソン
Géza Kovács→スティルソンの手下サニー
ショーン・サリバン→ジョニーの父ハーブ・スミス
ジャッキー・バロウズ→ジョニーの母ベラ・スミス


デビッド・クロネンバーグ監督の演出はよいと思います。
全編に渡り、悲壮感に満ちています。デビッド・クロネンバーグ監督の演出とクリストファー・ウォーケンの演技で実に見事なものなのです。

この作品ではタカ派の政治家を演じているマーティン・シーンですが、実生活では市民運動家で、よく捕まってニュースになっています。
きっと自分が捕まって自分の参加してる運動が話題になればいいとなっているのでしょう。


タイトル。
このタイトルデザインはソウル・バスだと記憶している。→インターネットで調べたらその通りでした。

学校です。
クリストファー・ウォーケン扮するジョニー・スミス
ブルック・アダムズ扮するサラ・ブラックネル
の2人が登場。恋人同士です。

遊園地でデートです。
木製のジェットコースターに乗っている2人。
木製とは珍しい。浅草 花屋敷でも木製ではないと思う。

夜、白いフォルクスワーゲン・ビートルの2人。
雨が降ってきます。
サラを送るジョニー・スミス。誘いを断って帰宅となります。

事故るジョニー・スミス。
ミルクを積んだトレーラーと激突します。

病院です。
駆けつけるサラ。
パジャマにコートを羽織っています。

ウィザック病院にて。5年後らしい。
目を覚ますジョニー・スミス。
ハーバート・ロム扮する主治医のサム・ウィザック先生がいます。
ジョニーの父母がやってきます。
まだ昏睡状態で5年過ぎたことを知らないジョニー・スミス。

溶暗となります。所々は溶暗で締めています。
緊張感のある作品は溶暗がいいのです。→ハワード・ホークス監督の『赤い河』(48年)がそんな感じ。

唐突にナースを腕をつかむジョニー・スミス。
ここだけホラー調です。エイミー、火事、ビジョンを見ます。
ナースを自宅に向かわせるジョニー・スミス。これはホントでした。

リハビリのジョニー・スミス。
まだ車いすです。
サム・ウィザック先生の手をつかむジョニー・スミス。
ビジョンを見ます。戦争、母と生き別れの少年。
彼女は生きているとサム・ウィザック先生に伝えるジョニー・スミス。

リハビリのジョニー・スミス。
車いすから松葉杖になっています。

サラが訪ねてきます。
再会のジョニー・スミス。
千里眼のことはもう有名になっているようです。
『スリーピー・ホロー』の話しも出ています。

TV記者会見するジョニー・スミス。
嫌みな男がビジョンを今見せろとやっています。
見てやると自分の都合の悪いとこが言われそうになって逃げていました。しょうもない。こういう嫌みな奴がそこらへんにいくらでもいたりします。

このTV中継を見てて倒れるジョニーの母。
病院に見舞いに行くジョニー。母の手を握りますが、母は死に至ります。

ジョニー・スミスの実家にて。
パトカーがやって来ます。
トム・スケリット扮するバナーマン保安官が登場。
ニコラス・キャンベル扮するドッド保安官も同時に登場。
室内にクリスマスツリーがあります。クリスマスの季節らしい。
キャッスルロック連続殺人事件についての依頼です。
これを断るジョニー。

また客人です。
サラが子供を連れてきました。父は外出中。
何となく歩けるようになっているジョニー。ステッキは必要です。
抱き合う2人。で、子供を寝かしてからセックスしていたようです。これはよく検閲に引っ掛からなかったと感心します。愛してるから何でもありでいい感じ。

ジョニーの父が帰宅していてサラ親子と夕食となります。
サラがが帰ります。お別れのキスをする2人。

TVニュースのバナーマン保安官を見てるジョニー。
気が変わって捜査に協力することにします。

殺人現場のトンネル内にて。雪が残ってて寒そう。
遺留品のタバコのパッケージからサイコメトリーを試みるジョニー。これは失敗です。

また死体が発見されたと連絡が入ります。
現場の同行するジョニー。
被害者はアルマ、ウエイトレス。
アルマの手を握るジョニー。犯人は知り合いらしい。
ビジョンにて。殺人現場に一緒にいるジョニーです。回想と現実が同居している手法のバリエーションです。こういうのは好きだな。
浮かんだのはダッド保安官。
で、いつのまにかにダッド保安官はずらかっていました。

ダッド保安官の自宅です。
母は息子はいないと言いますが入り込むバナーマン保安官。
ジョニーのことを悪魔呼ばわりしている母です。
クリストファー・ウォーケンは悪魔ではなく天使でしょう。ゴッド・アーミー・シリーズがあるのでそう思った。
『ゴッド・アーミー 悪の天使』(94年)
『ゴッド・アーミー 復讐の天使』(97年)

そんなこんなで凶器のハサミで自殺するダッド保安官。
母に撃たれるジョニー。

ジョニーの新しい自宅にて。
サム・ウィザック先生がやってきます。
近くには議員候補のスティルソンの看板が出来つつあります。
回復出来ると言っているサム・ウィザック先生。

自宅で女子を教えているジョニー。
アンソニー・ザーブ扮する押しの強そうなロジャー・スチュアートがやって来ます。
シャイな息子クリスについての相談です。

ロジャー・スチュアートの自宅にて。
ここにはマーティン・シーン扮する議員候補のスティルソン。
Géza Kovács扮するスティルソンの手下サニー。
が登場。

ジョニーとクリス。
悪くはない雰囲気のようです。

TVのスティルソンを見るスチュアートとジョニー。
スティルソンをこき下ろしているスチュアートです。

深夜。ある新聞記者の事務所にて。
スティルソンと手下のサニーが待ち伏せしています。
戻ってきた記者に圧力をかけています。日本なら電車で痴漢ネタですが、ここではシンパの女性を使って浮気ネタでやっています。
ゲラをチェック出来るのではマスコミなんて何の役にはたたないのではないか?。事前チェックされるマスコミに何の意義があるのか?奇妙な現実です。

ジョニーの自宅です。
クリスを教えているジョニー。
スティルソンのキャンペーン員がやって来ます。
これがサラの旦那ウォルトでした。続いてサラもやって来ます。
2人が帰ったあとで思わず泣いてしまうジョニーです。
で、クリスのビジョンを見ます。

スチュアート宅に向かうジョニー。
クリスのホッケーを中止させるジョニーです。
ところでクリスの使っているコンピューターは何?気になります。

外出時のジョニーは黒いコート姿です、コートの襟を立てています。
何となくコウモリのようです。

新聞を見て確認の電話をするジョニーです。
クリスの声を聞いてそのまま切ります。

スティルソンのキャンペーンとなります。
うるさいので見に行くジョニー。で、スティルソンと握手したジョニーはビジョンを見ます。
ビジョン、核ミサイルのボタンを押すスティルソン。

それとなくサム・ウィザック先生に相談のジョニー。
相談の手紙を出していたらしい。
「デッド・ゾーン」のセリフ。変えられる未来。ヒトラーは殺すとサム・ウィザック先生。
これでやることを決めたようです。

ボルトアクションのライフルを引っ張りだすジョニー。
実包はおそらく、30-06でしょう。

長距離バスで移動のジョニー。
サラに手紙を出しています。
能力のことをギフトと言ってるジョニー。

前夜、スティルソンキャンペーンの会場に忍び込むジョニー。
実包装填の手際は悪いジョニーです。いかにも素人といった感じ。
スティルソンがやってきます。
やはりはいうか狙撃失敗のジョニー。ですがスティルソンは赤ん坊を盾にしていました。これがTV放映されて政治生命を失う致命的な失態となります。
文句を言いに来たスティルソンの手を取って安心するジョニー。

続いてサラに抱きしめられて死に至るジョニー。
エンドとなります。


そんなわけで泣けました、これは傑作な作品でした。
この作品を見たらブライアン・デ・パルマ監督の『キャリー』(75年)も見なくてはいけないとこなのですが、昔に見たとことがあり、ヒロインのキャリーが気の毒で見ていられないので再見が出来ないのです。それでもそのうち見よう。


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