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2008.03.02

『真夜中のサバナ』

この作品はクリント・イーストウッド監督、ジョン・キューザック、ケビン・スペイシー主演の風変わりなドラマです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1997年 マルパソ/ワーナー アメリカ作品
ランニング・タイム◆155分
原題◆Midnight in the Garden of Cool and Evil
プロット◆裁判ざたを横で見ている話のようです。
音楽◆レニー・ニーハウス
ワーナー発売のDVDにて。画質は凄くよい。絵がきれいです。DVDは片面2層の筈なんですが切り替えるとこを途中で寝てはなかったんだけど気が付きませんでした。

キャスト
ジョン・キューザック→フリーライターのジョン・ケルソ
ケビン・スペイシー→街の大立者ジェームズ・ウィリアムズ
ジャック・トンプソン→弁護士のサニー
アリソン・イーストウッド→花屋で歌も歌えますなマンディ
ドロシー・ロードン→セリナ・ドーズ
ジュード・ロウ→若いツバメのビリー
レディ・シャブリ→実在の本人だそうです
ポール・ヒップ→ピアノ弾きのジョー
ボブ・ガントン→ラージェント検事
パトリカ・ダルボ→看護婦のサラ・ウォーレン

クリント・イーストウッド監督の演出はよいと思います。話は緩やかに進行していきます。

実の娘の扱いは最近見たダリオ・アルジェントの『スタンダール・シンドローム』(96年)との違いは?→親馬鹿の程度では負けてませんね。むしろ危ないのはクリント・イーストウッドの方かもしれません。

レディ・シャブリのトークショーはなかなか聞けます。ここはモロにドキュメンタリータッチでした。
で、そのレディ・シャブリが舞踏会登場のシーンでは伴奏音楽の『美しき青きドナウ』とシンクロしたカット割りは見事でした。黒人の舞踏会とは何か異様な感じがしました。

本当と偽りの証言の2種類の回想の図がありました。いい感じです。
空撮で始まり空撮で終わると思ったらそうでもなかった。

ケビン・スペイシーが発作だかを起こして死ぬ間際にジュード・ロウの幻想を見るシーンはよかった。ここでジュード・ロウは死体から生き返り死体に戻る。そして消える。ここの演技はなかなかでした。どうしても眼に注目してしまいますが微動すらしなかった。演技なのか特殊効果なのか分かりませんが、ここもいいです。

猫の手も借りたいとは英語でもそういうらしい。

ジュード・ロウの殺されてじゅうたんの上でうつ伏せに倒れているとこを見てたら、星新一の一コママンガ批評エッセイ『進化した猿たち』に載ってた、背中をナイフで刺された亭主がうつ伏せに倒れている殺人現場でその奥さんが「大事なじゅうたんにナイフで傷がついてないように」とギャグをかましてるのを思い出してこの作品のシリアスなとこが私にはギャグになってしまいました。これは私が悪い。

スペイシーのヒゲ面は何だか間抜けな感じでオールバックにサングラスのジョン・キューザックはタモリみたいで、何か妙な感じでブラックコメディが狙いなのか、もちろん分かってそうしてるんだと思いますが。
ヒゲのケビン・スペイシーは誰かに似てる。マカロニ・ウエスタンによくいるやられ役みたい。何でこのような人が街の大物なのかよく分かりません。そこが狙いなのかな。
美術品の修復とはいい仕事です。納期なんてあってないようなものでしょう。
クルマはジャガーXJ-Sでした。

主演2人のキャスティングはこの作品に登場する実在の人達とのバランスを取るために比較的普通っぽいケビン・スペイシーとジョン・キューザックとなったのかもしれません。

ジュード・ロウのキャラは結構重要なので演じる人がイマイチですと説得力がなくて見られたものではないのですが、ここではお下品なジェームス・ディーンといった感じでよいと思います。初めて見た時はスキート・ウーリッチかと思った。

アリソン・イーストウッドは『タイトロープ』(84年)からあまり変わってません。
これはいい感じです。何だかソンドラ・ロックみたいでなるほどクリント・イーストウッドは屈折してますなと感心します。娘が成長したから用が無くなったというこということですか。一方的ですが筋は通っていたりします。
で、同じく昔とあまり変わっていないジョン・キューザックとお似合いでした。
歌は吹き替えかと思ったら後タイトルでは本人が歌ってることになってました。失礼しました。

他の作品ですが『ダークシティ』(98年)のジェニファー・コネリーはスカイパーフェクTVCSN1ムービーチャンネルで放映されたメイキングを見たところインタビューで歌は吹き替えと言ってました。

救急病院の看護婦の人は『ザ・シークレット・サービス』(93年)で小切手帳が必要なジョン・マルコビッチにここから足がつかないようにと口封じのために殺された銀行員の人でした。なるほどここはクリント・イーストウッド監督の趣味のキャスティングでしょう。

古いTVがあった。ロータリー式のチャンネルタイプなんてまだあるんが。
タイトルバックの両手に皿を持った少女の像は天秤でバランスの象徴なんでしょう。人は有罪か無罪なのかってやつだと思われます。

ハンドガンはルガーP-08が出てまして特徴的なトグルアクションがちゃんと作動してました。さすがにメジャー作品はカネと手間がかかっています。

ラストでレディ・シャブリの言うチキンの「胸か腿は?」のセリフ、『泥棒成金』(55年)でそんなことをグレース・ケリーが言ってました。

そんなわけで何だかよくわからないけどよい作品でした。



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