『ダーティ・メリー クレイジー・ラリー』(1974年)
この作品はジョン・ハフ監督、ピーター・フォンダ、スーザン・ジョージ、アダム・ローク、ビック・モロー主演のカーアクションです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1974年 アカデミー・ピクチャーズ・コーポレーション/20世紀フォックス アメリカ作品
ランニング・タイム◆93分
原題◆Dirty Mary Crazy Larry
プロット◆強盗をしてクルマで逃げる話しのようです。
音楽◆ジミー・ハスケル
20世紀フォックス発売のDVDにて。画質はよいです。
キャスト
ピーター・フォンダ→レーサーのラリー
スーザン・ジョージ→ケチな犯罪者のメリー
アダム・ローク→相棒メカニックのディーク
ビック・モロー→警察のフランクリン隊長
ケネス・トビー→上司のカール・ドナヒュー
ロディ・マクドオール→セーブ・マートのジョージ・スタントン
ジョン・ハフ監督の演出はまあよいと思います。
全体的に逃走するクルマと追う警察のカットバックとなっています。
当時はイカレタ連中として描写されている主役の3人ですが、現在のTVに出ている連中に比べれば結構まともに見えたりします。
逃げる主役と追跡役2人の娘は女優です。
ピーター・フォンダはブリジット・フォンダの父です。
ビック・モローはジェニファー・ジェイソン・リーの父です。
娘は2人とも父親似です。いいもんだ。母の顔は知らないけど。
タイトル部で列車のショットが入っています。
歌が入っています。
アダム・ローク扮するディークがピーター・フォンダ扮するラリーを訪ねてきます。
ベッドではスーザン・ジョージ扮するメリーが寝ています。
クルマは青のシボレー・インパラのようです。4ドアセダン。
後で1968年型とわかる。
セーブ・マートの前を通ります。ここを狙っているらしい。
ある家に移動してディークが忍び込みます。
セーブ・マートのマネージャー ジョージ・スタントンの自宅です。
シャワー中の母を襲い拘束します。娘もいます。
母がイブリン・スタントン。
娘がシンディ・スタントン。
ラリーはセーブ・マートに入ります。
赤いトラックでメリーが追ってくる。
ここのマネージャーはロディ・マクドオール扮するジョージ・スタントン。
電話で旦那のスタントンを脅すラリー。
金庫のカネを紙袋に入れさせます。
青のシボレー・インパラに戻るとメリーが乗っています。キーはない。
ここでキーの小細工をしているメリーです。
そんなこんなで派手にスタートするラリーです。ジャンプして出ます。
ジョージ・スタントンの自宅にてて。
電話に小細工して引き上げるディーク。
ディークを乗せて走り去るシボレー・インパラ。合計3人となります。
セーブ・マートにて。
店の女店員に意見されているジョージ・スタントン。
自宅に電話すればテープレコーダーの小細工があります。
ようやく見破って警察に通報します。
シボレー・インパラにて。
警察無線を聞いているラリーとディーク。
メリーとの会話ではサム・ベイカーの名が出てきます。
さっそく手配されます。68~69年の青のシボレーと・・・
ビック・モロー扮する警察のフランクリン隊長が登場。
型破りの警官らしい。周囲からは一目はおかれているようです。キャラ紹介といったとこです。
シボレー・インパラにて。
トラック2台の間を突破していいとこを見せています。
指示をするフランクリン隊長。
そんなとこにケネス・トビー扮する上司カール・ドナヒューが登場。
パトカー予算に関して口論となっています。
見張り台から発見されるシボレー・インパラ。
本部に連絡となります。
事故るシボレー・インパラ。
メリーがヒステリーを起こして噛みついたのが原因です。
警察にて。
クルミ林の話が出ています。一応伏線らしい。
パトカー6台発進のシーンとなります。見事な運転だと褒めるフランクリン隊長。
修理中のシボレー・インパラ。
口論のラリーとメリー。メリーがここを去ります。ですが修理の手助けがいるとわかり呼び戻すラリー。
ピーター・フォンダとスーザン・ジョージの会話はそんなに面白くなかったりします。
修理中ですがハンドルを回して過ぎてジャッキが外れてずっこけるシボレー・インパラ。クルマの下で作業中のラリーとディークはどうやら無事だったようです。
修理が完了して発進するシボレー・インパラ。
途中の店にメリーを置き去りにするラリー。
ですが逃走経路を記入した地図がない。メリーが持っているらしい。
そんなわけで店に戻るシボレー・インパラです。
また3人で走ることになります。
パトカー10号がシボレー・インパラを発見。
追跡となります。カーチェイスとなります。
エンジン・ブローで脱落するパトカー10号。
警察にて。
ヘリコプターの出動を要請するフランクリン隊長。
シボレー・インパラです。
はね上げ式の橋で。はね上げ中のとこを突破します。派手にジャンプとなっています。
警察にて。
また上司カール・ドナヒューと無線で口論の移動中のフランクリン隊長。
ヘリコプターの到着する交差点に待ち、すぐヘリコプターに乗り込みます。
燃料が45分しかもたないとヘリコプターのパイロット。
ダットン・フラックスに到着するシボレー・インパラ。
ここは人が大勢いてフリーマーケットのようです。
クルマを乗り換えるようです。クルマは黄緑の1969年型ダッジ・チャージャーR/Tです。
手癖の悪いとこをみせるメリー。
顔見知りに捕まるメリー。ここは何となく印象的。
パトカーにシボレー・インパラが見つかります。
メリーのことでも目をつけられています。ここを強行突破するダッジ・チャージャーR/T。ナンバーは938 DAN
当然手配されます。メリーの顔見知りから事情聴取しています。
ヘリコプターから道路封鎖の指令を出すフランクリン隊長。
パトカー10号のお巡りハンクはパトカーを取りにガレージに入ります。
強力エンジンの特製パトカーらしい。
逃走中のダッジ・チャージャーR/T。
さすがにOHV V8エンジンの音はいい。
プールバーに入るダッジ・チャージャーR/T。
クルミ林の話が出ています。ここに入り込めば捕まらないらしい。
文無しのメリーがバーテンから支払いしろを言われて動揺しているのが妙に印象的。
また逃走中のダッジ・チャージャーR/T。
警察無線で話しかけるフランクリン隊長。挑発しています。
逆にメリーの声で偽情報を流すラリー。
GSにて。ガソリンを入れているダッジ・チャージャーR/T。
パトカーに見つかります。強引に発進しています。
これで偽情報はバレます。
パトカーとカーチェイスのダッジ・チャージャーR/T。
川に転落するパトカーです。
クルミ林に入るダッジ・チャージャーR/T。
これで捕まらないとフランクリン隊長に無線で伝えるラリー。
特製パトカーはクルミ林に急行中。
赤いトラックと事故るダッジ・チャージャーR/T。
フロントを大破します。
メリーに無線で呼びかけるフランクリン隊長。
保釈中らしいメリー。取り引きしようとなっています。
特製パトカーは赤いトラックとコンタクトする。
ダッジ・チャージャーR/Tのことを聞いてすぐに追跡続行となります。
赤いトラックのドライバーは放ったらかしです。
再スタートとなるダッジ・チャージャーR/T。
今回から後の席に乗るメリーです。
ダッジ・チャージャーR/Tを発見する特製パトカー。
カーチェイスとなります。パトカーのお巡りはハンク。
ラリーとディークの会話でロバート・ミッチャムの名が出てきます。
ダートにはいります。で、また舗装道路に出ます。
ステーション・ワゴンと事故る特製パトカー。これで追跡不能となります。
ようやくヘリコプターがダッジ・チャージャーR/Tを発見します。
ヘリコプター対クルマのチェイスとなります。
対面して無線で話しをするラリーとフランクリン隊長。
ダッジ・チャージャーR/Tの屋根をノックするヘリコプター。
ここで燃料が尽きるヘリコプター。
ダッジ・チャージャーR/Tから離脱して緊急着陸となります。
今度は無線で指令を連発するフランクリン隊長。
これに惑わされて無駄に走り回るダッジ・チャージャーR/T。
緊急着陸したヘリコプターのメイン・ローターが段々とゆっくりと回るシーンが何となく印象的です。→人間の目は動くものる引きつけられるのです。
唐突に列車のショットが入り、その列車に激突し炎上するダッジ・チャージャーR/T。
エンドとなります。これでエンドなのかいとなります。ずいぶんと唐突なのです。
以前見た時の印象のままでした。全体的にそんなに面白くはない。
ピーター・フォンダは余裕かまし過ぎでイマイチな感じ。
スーザン・ジョージはズベ公の割には妙に弱気で変な感じ。
アダム・ロークと変に真面目で面白味に欠ける感じ。
主要キャラにイマイチ魅力が薄いのがマイナスポイントなのです。。
そうなるとサポートのビック・モローとロディ・マクドオールがよく見えてしまいます。
そんなわけで普通のカーアクションのまあまあな作品でした。
考えると、クルマが走るだけで成立した『バニシング・ポイント』1971年版が偶然出来た佳作というのがわかります。
他のカーアクションで、
スティーブ・マックィーン主演、1968年型マスタング・ファストバック390GT対1968年型ダッジ・チャージャーR/Tの元祖カーアクション『ブリット』(68年)
イタリアのミラノを舞台に英国車ミニが主役の犯罪コメディ『ミニミニ大作戦』1969年版もお勧めです。普通のクルマとしてルパン三世の愛車フィアット500がたくさん出ています。
ダッジ・チャレンジャーがひたすら走る『バニシング・ポイント』1971年版
スタントドライバーが『バニシング・ポイント』1971年版と同じ人が担当しているのでカーアクションが何となく似ている『ゲッタウェイ』(72年)
本編はイマイチですが色々なクルマが走ってる『激走!5000キロ』(76年)
オカルト・カーアクションの『ザ・カー』(77年)
バイクはカワサキZ1000でクルマはOHV V8エンジンの『マッドマックス』(79年)
マツダのRX-7とコスモAPのカーアクションがある『太陽を盗んだ男』(79年)
赤いBMWが走りまくる『ザ・チェイス』(94年)
無難なリメイクになっている『バニシング・ポイント』1996年版
スピードは文句ないけどエンジン音が物足りない『RONIN』(98年)
1950年代のキャデラックが出てる不条理ホラー『ジーパーズ・クリーパーズ』(2001年)
プリマス・バラクーダとキャデラック・エルドラドが対決する『ハイウェイマン』(2003年)
日本の新しめのクルマが走りまくる『ワイルド・スピードX2』(2003年)
会話シーンの合間にクルマが走る『デス・プルーフ』(2007年)
等々の感想があります。
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