『スイッチバック』(1997年)
この作品はジェブ・スチュアート監督、ダニー・グローバー、ジャレッド・レト、デニス・クエイド主演の追跡物サスペンス・アクションです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1997年 ライシャー/パラマウント アメリカ作品
原題◆Switchback
プロット 息子を誘拐されたFBIがそのシリアルキラーを追う話しのようです。
スカイパーフェクTV316スター・チャンネルにて。画質はよいです。
音楽 ベジル・ポルドーリス
キャスト
ダニー・グローバー→怪しい男のボブ・グドール
ジャレッド・レト→ヒッチハイクのレイン・ディクソン
デニス・クエイド→FBIのフランク・ラクロス
R・リー・アーメイ→保安官のオルムステッド
ウィリアム・フィクトナー→市警のジャック・マックギニス
クラウディア・ステデリン→殺されたミッシー
マール・ケネディ→キャンディ屋の店員の女の子ベティ
レオ・バーメスター→殺されたショーティ
ジェブ・スチュアート監督の演出はよいと思います。
テキサスのアマリロで事件があってFBIがやってきます。
アマリロは現在、保安官選挙の真っ最中で捜査どころではないというか捜査は選挙の宣伝活動になっている設定です。
アマリロから始まるFBIの捜査活動に、ダニー・グローバーとジャレッド・レトの2人のアマリロからコロラドへドライブの2本立てで話しは進みます。
スイッチバックとは鉄道用語ですか?と途中で気がついた。鉄道の山の登り方と記憶していますけど。
列車の横に張り出す羽根は雪かきのためだと思われます。
218号には何があると謎解きになっています。その謎解きの方はなりゆきと勢いでつきとめていましたけど。218からつながって列車2010号リオグランデがクライマックスの舞台になります。
落ちは伏線にあった後見人になってくれというのが効いていました。
ですけどジャレッド・レトのキャラは一体何だった?という疑問も出てきます。何だい結局伝言するだけのキャラなのかいとなります。
ダニー・グローバーは怪しい登場の仕方の正体不明の男でユーモアと凄みを同居させる演技が決まっていました。
ダニー・グローバーというと『刑事ジョン・ブック 目撃者』(85年)では凄みを効かせていたもので元々ダニー・グローバーには悪役の印象があります。
『刑事ジョン・ブック 目撃者』でのグローバーはガキの頃に見たらトラウマになりそうなくらい怖いキャラでした。目撃者になる子供がトイレの中に隠れているのをダニー・グローバーがドアをバンバンと次々と開けて子供が見つかりそうになる強烈なサスペンスシーンがありました。私はリーサルウエポンシリーズのダニー・グローバーは未見なのものでこうなります。
ジャレッド・レトって目の感じ等が森次浩司(この名前の時に似てます)にそっくりで、森次の生涯最高の当たり役モロボシ・ダンに似ていること。そのせいでカントリーバーにて袋叩きにあうシーンではさっさとウルトラセブンに変身すればいいのでは思ってしまいました。映画の中ではダニー・グローバーの助っ人が入って無事でしたけど。
R・リー・アーメイはいつ見ても軍か警察関係者の役ばかりです。そもそも本物の軍隊出身なのですから無理はないような感じ。
メグ・ライアンと離婚問題で揉めていたデニス・クエイド扮するFBIは珍しく捜査の足を引っ張るのではなく有能なところを見せていました。家族愛も入れていました。少しカッコよすぎなような。
コロラドあたりで買物をするとこでキャンデーを買うとこでは量り売りしていました。小さいシャベル?すくって量る売り方で懐かしい。ここに出てくる店員の女の子がイカす。→IMDbのキャスト表によるとMerle Kennedy→Betty, the Store Clerk
ジャレッド・レト扮する旅する男レイン・ディクソン登場のシーンでヒッチハイクしたクルマのカーラジオからはカントリー歌手マルティナ・マクブライドの歌が流れていました。うなる歌い方でそんなに歳は行ってませんがカントリーの都はるみみたいな人です。ラストのクレジットでもこの人の歌が流れていました。何で知っているのかというとマルティナ・マクブライドのCDを6枚も買ったからです。
私はJ-POPには愛想が尽きてカントリーになってしまった。カントリーなんて輸入盤コーナーでは見かけないので通信販売で買いました。他の映画ネタだと『プリティブライド』(99年)でもマルティナ・マクブライドは1曲歌っています。
そんなわけでよく出来たサスペンス・アクションのよい作品でした。
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