『悪魔の恋人』(1996年)
この作品はジェームズ・フォーリー監督、リース・ウィザースプーン、マーク・ウォルバーグ主演のストーカー・サスペンスです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
この作品はヒロインでリース・ウィザースプーンが出てるので見ました。アリッサ・ミラノがお目当てではありません。
1996年 ユニバーサル・ピクチャーズ アメリカ作品
原題◆Fear
スカイパーフェクTV315スターチャンネルにて。画質はよいです。
プロット とんでもない男に一目ぼれされる話のようです。
音楽 カーター・バウエル
キャスト
リース・ウィザースプーン→ヒロインのニコール・ウォーカー
マーク・ウォルバーグ→とんでもない男ののデビッド・マッコール
アリッサ・ミラノ→友達のマーゴ
ウィリアム・ピーターセン→ニコールの父スティーブ
エイミー・ブレネマン→ニコールの母ローラ
トッド・コルデコット→クラスメイトのゲーリー
ジェームズ・フォーリー監督の演出はまあまあだと思います。
シアトルが舞台です。MLBシアトル・マリナーズのホームスタジアムのキングドームが見えてすぐにわかりました。名前は分からないタワーも見えたし。
ですからデートのシーンではシアトルの観光映画みたいでした。
何だか娘を守ろうとする父ウィリアム・ピーターセンが主役みたいにも見えます。これは話しとしては失敗かもしれません。
そんなこんなでウィリアム・ピーターセンがやり過ぎてマーク・ウォルバーグ一味のアジトを襲撃したせいで仕返しで家を襲われます。何だか変な感じ。
この辺の描写バランスがイマイチで感情移入が出来ないこと。電話線を切られて外部との連絡が出来なくなっても中流階級なのに携帯電話も持ってないのかと思えてしまいます。
比べては気の毒ですが孤立した家を襲われるといえば『わらの犬』(71年)が思い浮かぶますが変な感じはしなかった。そのように演出するサム・ペキンパー監督は上手いなと再確認しました。
無理やり子役を活躍させようとするのもやっぱり無理がある。ユニバーサル・ピクチャーズはしょうもない。
マーク・ウォルバーグ扮するデビッド・マッコールはなかなかのサイコぶりでした。
特に説明セリフ無しでも見てて誰が主役のマーク・ウォルバーグなのかすぐにわかったのはいい演出でした。いいのはここだけかも。
リース・ウィザースプーン扮するヒロインと1回セックスをやったら途端に態度が豹変しました。これもわかりやすい。
デビッド・マッコールは子供の頃から里親を転々として揚げ句の果てに施設を脱走した設定になっています。元々異常者で環境が更に拍車をかけたとなっています。こんな設定を使うとはユニバーサル・ピクチャーズはしょうがないな。
マーク・ウォルバーグは何となく若い頃のジェームス・コバーンに似ています。カッコいいじゃん。
リース・ウィザースプーンのヒロインはタダの無知な女の子でした。
『ハイダウェイ』(95年)のアリシア・シルバーストーンと同じくらい無知でした。それとたまたま変な男に引っ掛かって運が悪かっただけのようです。
マーク・ウォルバーグのクルマはシボレー・コルベアのコンバーチブルです。
これは1960年代の有名なクルマです。何で有名なのかというと空冷でリアエンジンという珍しいレイアウトと、欠陥車で有名でした。
コンバーチブルでない普通のシボレー・コルベア4ドアモデルはTVシリーズ『ウルトラマン』(1966年)の科特隊専用車で見られます。大藪春彦の小説『蘇る金狼』でも登場してました。
そんなわけでマーク・ウォルバーグの熱演が空回りの残念な作品でした。クルマのシボレー・コルベアが見れたことだけがよかったです。
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