『ロボット・モンスター』(1953年)

この作品はフィル・タッカー監督の最低で有名なSF侵略物のようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1953年 アメリカ作品
ランニング・タイム◆60分
原題◆Robot Monster
プロット◆謎の宇宙人に侵略される話しのようです。
音楽◆エルマー・バーンスタイン
WHD JAPAN/有限会社フォワード発売のDVDにて。画質はそれなりに悪い。モノクロでした。製作年からすると、そりゃそうだ。

キャスト
グレゴリー・モフェット→ジョニー少年
クラウディア・バレット→姉のアリス
セレナ・ロイル→母のマーサ
パメラ・ポルソン→妹のカロラ
ジョン・マイロング→考古学者/ジョニーの父
ジョージ・ネイダー→考古学者の助手/助手ロイ
ジョージ・バロウズ→ローマンXK2
ジョン・ブラウン(VCのみ)→ローマン上司

フィル・タッカー監督の演出はまあまあだと思います。
全体的にあまり上手くない。このジャンルを差別しているわけではないようで単にヘタなだけのようです。

タイトル。
ホントにタイトルだけでキャストもスタッフの表記がありません。
音楽は大げさに鳴っています。

原っぱにて。
ジョニー少年か妹のカロラと遊ぶ。
流れているピアノの音楽が印象的です。

近くの洞穴に行きます。
考古学者と助手がいます。
2人と話し込むジョニー少年です。

ジョニー少年のママと姉のアリスが迎えに来ます。
ハイキングに来ていたようで昼食となります。
会話からパパはいないらしいジョニー少年です。
昼寝の時間となります。

目を覚ましたジョニー少年は洞穴へ。
突然、稲妻が走り、トカゲ怪獣、コマ撮り恐竜が登場して、スパークが走る。
ここが有名なシーン転換な描写のようです。知らないで見ているとわけわからん状態となります

シーン転換な描写がおさまったとこで・・・
洞穴の入り口には机があり妙な機械が乗っかっています。
シャボン玉も飛んでいます。
ここでスパークが盛りだくさんな描写が入ります。
洞穴の奥からモンスターが登場。これが有名な潜水用ヘルメット+ゴリラの着ぐるみなモンスターです。
隠れてモンスターを見ているジョニー少年。

モンスターはローマンというらしい。
ローマンはTV電話で通信中。ローマン上司と話し込みます。
会話から地球に戦争を起こして全滅させたらしい。
ローマン上司は、まだ生存者がいる。全部殺せと言ってます。
またスパークしています。ここから逃げるジョニー少年。

自宅です。
パパのとこに戻るジョニー少年です。
ママのマーサ。
つい先ほどはパパはいないらしいジョニー少年ではなかったのか・・・
まあいいけど。

ローマンのことは知ってるらしいパパ。
ここはバリアを張っているから安全だと言ってます。

TV電話です。ローマンからです。
そこには5人いるだろと言ってます。4人しかいないけど。
もう1人、今はいないらしいけどロイという男のがいるらしい。
地球の各地を全て破壊したとまたスパークが入ります。
やたらと人数にこだわっているローマンです。

洞穴です。
若い男が仲を伺っています。これがロイらしい。
ローマンが出てきます。隠れるロイ。
またローマン上司とTV電話をしています。
生存者が見つからないと泣きが入るローマンです。
ロイはここからずらかります。

家です。
ロイが戻ってきます。
ここ以外にジェイソンとクラウドがいるとロイ。
ローマンの宇宙光線に対抗出来る薬があるとも言うロイ。

故障しているらしいモニタの修理をするアリスとロイ。
直すモンタージュが入ります。結構まともじゃん。
ジョニー少年が言うには2日かかりきりだったようです。ホントかよ？

洞穴です。
TV電話するローマン。家につながります。
6人目とか言ってるローマンです。
宇宙プラットフォーム云々と言ってます。これを攻撃するロケットを発射したらしい。
ロケットはV2ロケットのライブフィルムの流用のようです。

宇宙プラットフォームと称するのはごく普通のジェット機みたい。
これがお粗末なミニチュアでした。ここはマジで最低でした。
爆発する宇宙プラットフォーム。

安楽死か、苦痛死、どちらかだとローマン。
後1時間となります。

モニタの修理をするアリスとロイ。

洞穴です。
家からTV電話です。話し合いかと思ったら、何だか宣戦布告のようなパパです。
家族の紹介をするパパです。アリスを見て興味津々なローマン。
で、アリスとだけで話し合いをしたいとローマン。
アリスを呼び出すローマンです。

出かけようとするアリスですが止められます。

洞穴から待ち合わせ場所の遺跡に向かうローマン。
歩いて移動です。何故かスパークが入る。

ジョニー少年がいません。アリスの代わりに出かけたらしい。
ロイとアリスが探しに出かけます。

待ち合わせ場所の遺跡です。といっても普通の家ですけど。
ローマンとジョニー少年。
ジョニー少年にスパーク攻撃をしかけるローマン。何ともないジョニー少年。
ここで新薬のことを喋ってしまうジョニー少年です。
それなら調べて対抗策をとローマンです。

原っぱのロイとアリス。
ローマンが歩いてやってくるので隠れてやり過ごそうとします。
何故か歩いてるのが多いローマンです。

自宅に戻るジョニー少年。

原っぱのロイとアリス。
何となくラブシーンになっています。
別のとこを歩いてるローマン。
こをカットバックして描写しています。けっこうしつこい。

まだ歩いてるローマン。
ようやつ洞穴に戻ります。

自宅に戻るロイとアリス。
アリと結婚しますとロイ。唐突な展開となります。

洞穴です。
ローマン上司とTV電話のローマン。
新薬のことを報告しています。

家です。
ロイとアリスの結婚式を執り行うパパ。パパは何となく宇津井健に似ています。
ハネムーンに出かけるとロイとアリス。何でそうなる？外は危険なのでは。

洞穴です。
出動するローマン。当然歩きです。

原っぱを歩いてハネムーンのロイとアリス。
妹のカロラがプレゼントを持ってきます。帰りなさいとロイとアリス。

帰るとこでローマンと遭遇するカロラ。
拉致されたようです。

洞穴です。
TV電話するローマン。カロラはどこいった?
またローマン上司と話し込みます。
話しらからカロラは殺したらしい。子役を殺す？そんなことをやっていいのかと見てるほうが心配になります。
早く全部殺せと激を飛ばすローマン上司。

原っぱです。
ラブシーン中のロイとアリス。
これを覗いてるローマン。覗くだけではなく襲うローマン。
ロイを片づけて、アリスを拉致するローマン。

別の原っぱにて。
カロラを発見するパパとママ。マジで死んでるらしいカロラ。洒落にならない描写ですが何となくスルーしています。

アリスを抱っこして歩いて移動中のローマン。
何でそんなに強いのとアリス。洞穴に電池があるからだとローマン。
これが伏線なのか？と思ったがそれっきりでした。

別の原っぱにて。
カロラを埋葬するパパとママ。
ジョニー少年もいます。
ロイがやって来ますが死亡したらしい。
ジョニー少年は自分が囮になると言います。それで行こうとパパ。

洞穴です。
ローマンとアリス。
TV電話です。電話に出るためアリスを殴打して昏倒させるローマン。
TV電話はパパからでした。降参するからすぐ来いとのこと。

またTV電話です。今度はローマン上司からです。
XK2と呼ばれているローマン。お前はクビだとローマン上司。
アリスに出会って人間的になっているらしいローマン。

原っぱにて。
囮のジョニー少年。

女を殺せとしつこくTV電話が入ります。

このへんはやたらとカットバックしています。
低予算だと編集で何とかするしかないのがよくわかります。その編集の腕前がないから最低となるようです。

洞穴です。
いつのまにか縛られていたアリスを助けるパパとママ。

ローマンを始末するローマン上司。
手から光線。画面はスパーク、コマ撮り恐竜、トカゲ怪獣、爆発、地割れ、等々。使い回しの描写です。

考古学者=パパと助手=ロイに助けられているジョニー少年。
これは夢?→夢オチなら一応つじつまは合っています。別にいいけど。
ママは姉のアリスもやって来ます。
そんなわけで洞穴から引き上げる人達。

誰もいなくなったとこで洞穴奥からローマンが登場。
同じシーンを3回ぐらい繰り返してエンドとなります。これはしつこくて余計な描写でした。
こんな感じの余計な描写は今でもマイケル・ベイとかジェリー・ブラッカイマー製作作品でよくやっています。でもカネだけはかけているので最低とは言われていません。

思っていたより悪くはなかった。全体的に出来は悪いけど腹が立つほどではない。それに無理に笑う程でもない。
そんなわけで思ったいたよりマシな作品でした。悪くはない。