『ファイヤーワークス』(1996年)
この作品はマイケル・オブロビッツ監督、ビリー・ゼイン、ジーナ・ガーション、シェリル・リー主演のフィルム・ノワールのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1996年 ラルゴ アメリカ作品
原題◆This World, Then the Fireworks
スカイパーフェクTV311パワームービーにて。画質はよいです。
プロット 妹から婦人警官に乗り換える?話しのようです。
キャスト
ビリー・ゼイン→双子の1人マーティン
ジーナ・ガーション→双子の1人キャロル
シェリル・リー→ 婦人警官のロイス・アーチャー
ルー・マクラナハン→双子の母
マイケル・オブロビッツ監督の演出はよいと思います。
ジャズ・レーベルで有名なブルーノート調の黒地に白い文字で赤や青のアクセントが入ってるタイトルデザインでした。これは洒落てていいです。そのタイトルデザインの通りに流れる音楽はジャズ調になっています。
1950年代のシカゴとカリフォルニアのある町が舞台です。原作はジム・トンプソン。
全体的には1940〜1950年代に流行ったフィルム・ノワール調で通してます。
モノクロではなくてシーンごとに色調を変えてブルーやセピア調に色分けされていました。
溶暗を上手く使っていました。長めにあるのが効果的です。
ビリー・ゼインがいい気持ちになって一人称ナレーションのフィルム・ノワールしてるが面白い。ビリー・ゼインは他の作品では引き立て役で悪役や死体の役が多いのでまあよろしいのでは。
ニコール・キッドマン主演の『デッドカーム 戦慄の航海』(88年)→ボートを漕いで悪役のビリー・ゼイン。
キャメロン・ディアス主演の『真夏の出来事』(96年)→ボートを漕いで死体役のビリー・ゼイン。
ビリー・ゼインは製作の1人も兼ねてまして、大張り切りで熱演してした。
特徴の黒目がちの潤んだ瞳でいくら熱演しても何となくユーモラスなのがいい感じです。
ビリー・ゼインとジーナ・ガーションは双子という設定です。これもかなり無理があるような感じですが濃い顔同志であっているような感じもします。
ビリー・ゼイン扮するマーティンはシカゴでもめ事を起こしてカリフォルニアに逃げてきます。
仕事は新聞記者でそれまでの自分の仕事ぶりを見せて、新しい新聞社に採用されていました。結構まともな進行な部分もあります。
幼少の頃に事件があってそのトラウマなのか、突然意味不明なことを口走っては乱暴狼藉をはたらきます。これがそれらしくていい感じのビリー・ゼインです。
シェリル・リーはキム・ノバックみたいな感じでなかなかよかった。ヒモ同然のビリー・ゼインに何でそんなに惚れてるの?という設定でした。
そんなわけでビリー・ゼインは他の作品での鬱憤をはらすかのような熱演ぶりがいい、案外面白い作品でした。
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