『ブラック・メール［脅迫］』(1996年)

この作品はレスリー・グリフ監督、エリック・ストルツ、ジェームズ・スペイダー、デボラ・カラ・アンガー、ジョアンナ・ゴーイング主演のフィルム・ノワールのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1996年 ポリグラム アメリカ作品
原題◆Keys to Tulsa
スカイパーフェクTV312 CSN1ムービーチャンネルにて。画質はよいです。
プロット 脅迫騒ぎに巻き込まれる話のようです。
音楽 スティーブン・エンドルマン

キャスト
エリック・ストルツ→主人公のリクター
ジェームズ・スペイダー→ヤクザな男ロニー
デボラ・カラ・アンガー→ヴィッキー
ジョアンナ・ゴーイング→目撃証人のチェリー
キャメロン・ディアス→リクターのお見合いの相手
ランディ・グラフ新聞記者のルイーズ
メアリー・タイラー・ムーア→リクターの母
マイケル・ルーカー→石油会社の社長キース
ピーター・ストラウス→キースの弁護士チップ
ジェームズ・コバーン→市の大物ハーマン・ショウ

レスリー・グリフ監督の演出はまあよいと思います。
やたらと登場キャラが多く、情けないエリック・ストルツを巡って話はとりとめがなく進行します。
話し的にはあまりいいとこはないんですがキャストがいいので見られました。
見終わってからこれは レイモンド・チャンドラーのバリエーションではとようやく気がついた。

タバコを吸うシーンがやたらと多かった。最近の作品にしては珍しい。
タルサは地名のようです。知りませんでした。この名がついた映画があったような。

目撃証人のチェリーを演じるジョアンナ・ゴーイングが素敵です。
まだこの女優さんの名前がわからず見ててこの少しいかれたイカすヒロインは誰だろうと思ってました。
可愛いバストで素敵です。ストリッパーにしてはバストが足りないのではと思わせますが。この顔付きでバストがあったらシリコンとしか考えられないのでこれでいいのでしょう。
パーティの場面ではゆるゆるのサイズのイブニングドレス姿でバストがモロ出しのサービスをしてくれます。何でこうなのかは意図不明ですが。
ブルネットが髪がまた素敵です。

キャメロン・ディアスは特別出演の顔見せ程度でした。何故か暗闇恐怖症の役ですぐに退場しました。

エリック・ストルツはくたびれたホワイトカラーといったところ。
乗ってるクルマは赤いアルファロメオ・スパイダーでした。

ジェームズ・スペイダーはホワイトカラーではなくてヤクザな男を演じています。
髪をブロンドでなくもみ上げを伸ばして無精髭をはやしてました。趣味の悪いジャージーに黒のレザーパンツといった感じで決めて？ました。

石油会社の社長キースはトム・ベレンジャーにしては若いと思ったらマイケル・ルーカーでした。どこかで見たと思っていましたが『エイトメン・アウト』(88年)で八百長の首謀者チック・ギャンディル一塁手を演じていた人でした。
ここではシングルアクションのコルトのリボルバーを振り回して絶対にやってはいけない実弾が入っていないのに撃つふりをして脅かすとか色々と周囲に迷惑をかけていました。

ジェームズ・コバーンは全く役作りを全くしてません。ベテランのスターなので細かいとことは気にしなくて、こうなります。

そんなわけでごく普通のフィルム・ノワールな作品でした。悪くはなかった。