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2007.11.13

『アイズ ワイド シャット』

この作品はスタンリー・キューブリック監督、トム・クルーズ、ニコール・キッドマン主演の浮気メロドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1999年 ワーナー アメリカ=英国作品
原題◆Eyes Wide Shut
ワーナー発売のDVDにて。画質は非常によいです。無粋なボカシはありませんでした。でもニコール・キッドマンは関係なく他の出演者の場合でした。
プロット 結婚9年目の浮気心を起こしたら、素人は引っ込んでいなさいという話しのようです。
音楽 色々と使われています。叩きつけるようなピアノの音が一番印象に残ったりします。

キャスト
トム・クルーズ→ビル・ハーフォード医師
ニコール・キッドマン→夫人のアリス・ハーフォード
シドニー・ポラック→パーティ主催者ジーグラー
レスリー・ロウ→ジーグラー夫人
ジュリアン・デイビス→ヤクでラリって昏倒したマンディ
トッド・フィールド→ピアノ弾きのニック
スカイ・デュモント→パーティのサンドール・ナボス?
スチュアート・ソーンダイク→パーティのヌアラ、ラテン系
ルイーズ・J・テイラー→パーティのゲイル、白人
ケビン・コネリー→死んだネイサンマン
マリー・リチャードソン→ネイサンマンの娘マリオン
トーマス・ギブソン→マリオンの恋人カール
バネッサ・ショウ→売春婦のドミノ
フェイ・マスターソン→ドミノのルームメイト、サリー
Rade Serbedzija←読めない 貸衣装屋のミリチ
リーリー・ソビエスキー→ミリチの娘
アラン・カミング→ホテルのフロント

スタンリー・キューブリック監督の遺作ということで見ました。あまり評がよくないのでそれなりの期待で見ました。ダメだったヒロインのニコール・キッドマンだけ見ていましょうとなります。

スタンリー・キューブリック監督の演出はよいと思います。
女優さんがメインになっている作品なんて初?と思って見ましたが、メインの扱いではなかった。その点はキャリアを通じで首尾一貫しています。
音楽の付け方は相変わらず上手い。映像に合わせてクラシック調の音楽を付けてます。この音楽の使い方はスタンリー・キューブリック監督が生んだ最高の手法です。
タイトルは例によって上手に作っています。このセンスのよさはさすがです。
シーンごとに画調を変えています。無難な感じです。

アメリカのN.Y.が舞台のようです。この街はセットだと知ってて見るとそんな感じにセットぽく見えてしまいます。英国製のN.Y.ですか。クリスマスシーズンのようでどこにでもクリスマスツリーが飾られています。
会話シーンの切り返しはやっていません。

ニコール・キッドマンはきれいに撮れています。ですがスタンリー・キューブリック監督は女優さんをきれいに撮る監督ではないような。きれいに撮るというより解剖学的に撮るといった感じに思えます。
トム・クルーズはあまり医者に見えないような。イメージが固定しているスターのつらいとこです。
一晩だけの話しかと思ったらそうでもなかった。さすがに無意味にだれるシーンはなかったけど。
全体的に少しもったいぶった感じがイマイチです。

スタンリー・キューブリック監督は主演にスターを使う作品と無名俳優を使う作品がほぼ交互になっているような感じがします。興行的に上手くいかない時は仕方なく次作にはスターに頼るみたいです。


プロローグにてパーティに出る準備をする2人。
ニコール・キッドマンがトイレを使う描写が何故か入る。
緊急で診察している夫とダンスをする夫人のカットバックで描写されています。少しダンスの時間が長すぎるようです。間がもたない。

予告編でおなじみの鏡の前でのニコール・キッドマンとトム・クルーズの絡みのシーンは唐突に入ります。その肝心のシーンの時間が予告編分より短いのでは思えます。これだけなのかいと文句の1つも言いたくなります。
その後にマリファナを吸う2人。ラリって夫に絡む夫人の図。これが伏線だったのですか。見ててこの時点ではわからなかったりします。。

訪問した先で父親が死んで動転している娘にいきなり「愛しています」と言われ困惑するトム・クルーズ。こういうことはありそうです。

売春婦を買おうとするトム・クルーズ。150ドル也。
で、もう少しというとこで携帯電話が鳴ったりしてそこまでいきません。そりゃ寸前で夫人から電話があったら出来ないか。その他のシーンでもやたらと携帯電話が鳴っていました。今風になっています。

知り合いのピアノ弾きがいるジャズバーに行くトム・クルーズ。
ここで秘密パーティの情報を仕入れて、よせばいいのにその準備に貸衣装屋に突入するトム・クルーズです。
タクシーでお屋敷に向かうトム・クルーズ。私の場合は事前情報でネタばれしてて上手くいかないことは知ってので見てて結構つらいものがあります。

秘密パーティではモデルさん総動員といった感じです。
この人達がモデル歩きをしているのが少し興ざめになったりします。スタンリー・キューブリック監督、ここは何とかしたほうがよかったのに。映画を作るためのエネルギーが足りなくなっていてどううようもなかったのか。どんな有能な監督でもキャリアの後半はゆるやかに下り坂となるのはしょうがないようです。
モデルなんてカネで買えるのではないかと思う。ここは上流階級の婦女子を訓練して動員した方が価値があるような気がする。そんなシーンが見たかった。

何故かトム・クルーズを知ってて警告をしてくれる女性がいたりします。
この女性は自分の命と引き換えに身代わりになります。そんなわけで放免されるトム・クルーズ。これは恥ずかしいことです。そんなわけであっさりと自宅に戻るトム・クルーズ。

ラストはあっさりとしたものでした。
90分位の作品なら短編小説のオチみたいでいいと思いますが159分も引っ張ってこれでは少しあっけない感じがします。それを狙ったのかな。

ニコール・キッドマンはヒロインではなかったような。ヒロインは犠牲になって死んだ女性ではないですか。これはこまったものです。
そんなわけで、これが遺作では死んでも死にきれないでしょう、とまではいっていないけどスタンリー・キューブリック監督にしてはまあまあな作品でした。


この作品に歌"Baby Did a Bad Thing"を提供しているクリス・アイザック。
クリス・アイザックの"Baby Did a Bad Thing"のビデオクリップは結構出来がよかったりします。クリス・アイザックを挑発する謎の女性は自分の主演映画もあるスーパーモデルのレティシア・キャスタさんです。ブルネットのかつらに惑わされましたが確かにそうです。黒の下着姿と合わせて非常にいいのです。正直言って私にはこの映画よりビデオクリップの方がよかったりします。



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コメント

始めまして。(私はザ・競馬予想儲かるかも?)のブログを書いているものです。今、アイズ・ワイド・シャットにトラックバックも送りました。時計じかけのオレンジは、僕はキューブリックの中では好きな方の映画です。タ行の欄を見ましたが、まだ観ておられていないようなので、観てください。かなり凄い作品になっております。アイズ・ワイド・シャットは観ましたが、これは私の私見ですが、失敗作のような気がします。ちょっと訳のわからない方向に進んでしまったような気がします。私のブログは題名の通り競馬の予想が中心のつもりですが、最近は映画についてのブログが多いかもしれません。今後もお邪魔する事になると思いますが、よろしくお願いします。

ディープインパクトさん、コメントとトラックバックをありがとうございます。

ディープインパクトさんが詳しい感想を書いてる『時計じかけのオレンジ』ですが、実は随分前にまだ見た映画の感想なんて書いていない時に見てて感想がないのです。そのうち見直して感想を書きたいと思っています。

ディープインパクトさんも競馬をがんばって下さいね。

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