『蜘蛛女』(1994年)
この作品はピーター・メダック監督、ゲーリー・オールドマン、レナ・オリン主演の悪女サスペンスのようです。典型的なフィルム・ノワールでもあります。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1994年 Working Title Films/Hilary Henkin production/Polygram Filmed Entertainment /Gramercy Pictures/MGM アメリカ作品
ランニング・タイム◆110分
原題◆Romeo is Bleeding
プロット◆金儲けに走り、とんでもないめにあう刑事の話しのようです。
音楽◆マーク・アイシャム フィルムノワール調でいい感じでした。
20世紀フォックス発売のDVDにて。
画質はよいです。十分な画質です。
スクイーズ収録のフル表示。上下左右黒味無し。
画面サイズはワイド。フルスクリーン。
音声はドルビーステレオ。ちゃんとステレオでした。
キャスト
ゲーリー・オールドマン→巡査部長ジャック・グリマルディ
レナ・オリン→蜘蛛女のモナ・デマルコフ
アナベラ・シオラ→奥さんのナタリー・グリマルディ
ジュリエット・ルイス→愛人のジュリエット
ロイ・シャイダー→ギャングの大物ドン・ファルコン
マイケル・ウィンコット→交渉人サル
ウィル・パットン→同僚のマーティ刑事
ジェームズ・クロムウェル→FBI捜査官
ロン・パールマン→ジャックの弁護士
デニス・ファリーナ→証人のニック・ギャザラ (uncredited)
スティーブン・トボロースキー→州検察官 (uncredited)
これまたオールスターキャストです。
ピーター・メダック監督の演出はよいと思います。
16分経過で未見のこの監督は上手いと思いました。私は映画を見て7分ぐらいでよい悪いの出来が判断出来ます。
出来が悪いのは7秒ぐらいでもわかる場合があります。これが多かったりします。
キャストで見ました。知っているのは『レオン』(1994年)で見たゲーリー・オールドマンだけで、『レオン』では知的で上品なミッキー・ロークと言った風情で印象に残っていました。
実際見ればゲーリー・オールドマンが主役でした。これでは邦題『蜘蛛女』は合っていないような感じがしました。
邦題から予想するとレナ・オリンの蜘蛛女が暴れまくりゲーリー・オールドマンの仮面ライダーがやっつける話しかと思っていました。ですから原題が正しいことになります。それでも蜘蛛女は爆発こそしなかったが退治されてしまった。
回想で始まります。本人のナレーションで、わけありで本人を客観視しています。1940年代フィルム・ノワール風の感じになってるみたいです。こういうは好きだな。
お遊びあり。プロローグでいきなり場面がとんでもないとこに飛んだら、ナレーションで「ここはまだで、今のは見なかったことにしてくれ」とギャグ1発が入ります。
こんな演出して最後まで持つの?と思ったらちゃんと持ちました。ギミックな演出が浮いていませんでした。
オープニングタイトルはありませんでした。
最初から溶暗となっています。いい感じ。
回想なので生きていることはわかってるのでゲーリー・オールドマンの生死に関するサスペンスはなかった。でも演出がよいので面白いものは面白い。
N.Y.が舞台でブルックリン橋の夜景が見られます。
ここで墓穴掘りのカット割りが上手い。上手く省略してます。『ハリーの災難』(1956年)並みによいです。
ゲーリー・オールドマンの巡査部長は情けないキャラでした。
そんなに奥さんに未練があったのなら危ない橋を渡らなければいいのにと思えた。それに自分の撃った数も覚えていないのでは『ダーティハリー』(1971年)のハリー・キャラハンにはなれないのではと思った。でもあの状況では無理はないか。
レナ・オリンの蜘蛛女は黒地に細い線の入ったのジャケットで登場。これは『ヒズ・ガール・フライデー』(1940年)のロザリンド・ラッセルからでしょうと断定したくなる。ハスキーないい声がよかった。
そんなことが出来るのかとホトンドSFなトンデモアクションの暴れっぷりでした。これもいい感じ。
ラストがよい。待つ男のゲーリー・オールドマン。
死んでるに違いない奥さんが表われる描写があります。蜘蛛女のセリフで死んでいることになっているです。それでももしかしたら生きているのかもと思ってたからサスペンスがあった。余韻を残します。
DVDにて。
MGM DVD
20世紀フォックス ホームエンタテインメント
メニュー画面。
MGM
Gramercy Pictures
Polygram Filmed Entertainment (presents)
画面サイズはワイドでフルスクリーンでした。よかった。レターボックスなんてDVDに表示してあるのでまた黒枠なのかと心配した。
画質もいいし、このDVDはお買い得でした。
モナを演じるレナ・オリンは凄い声をしています。低くて迫力があります。この声でオーディションを通ったのでしょう。
荒野のダイナーにて。ホリデー・ダイナー
モノローグで始まります。ジム・ドハティーと名乗っています。
ジャック・グリマルディーの話しをしようと言ってる。昔の俺の名前だ・・・
で、回想になりますが、クルマを運転中に脚で首を絞められてるジャック・グリマルディー。この話しはまだ早いとモノローグが入ります。
戻ってまた回想になります。
ホテルの1室にて。
FBIの証人ニック・ギャザラ。これを演じてるのがデニス・ファリーナです。何故かノンクレジット。
複数のFBI捜査官が護衛しています。
ジャック・グリマルディーは近くのビルの屋上で双眼鏡で見張っています。
確認をしたら電話で密告しています。
電話代25セントで報酬が65000ドルで割がいいとモノローグで言ってます。
愛人シェリーと一緒のジャック・グリマルディー。
男は最悪の選択をする。頭の中の声は警告をする。、郵便配達は二度ベルを鳴らす・・・
ダイナーにて。
同僚と雑談してるジャック・グリマルディー。ロミオと言われてるジャック。
同僚にウィル・パットンもいます。
そんなとこにまた別の同僚刑事が来てニック・ギャザラが殺されたと知らせます。
モナ・デマルコフがやった。一緒にいたFBI捜査官達を皆殺しとのこと。
ニック・ギャザラは殺されずに上手くいけばアリゾナのフェニックスのダイナーで隠遁生活出来たらしい。
遊園地にて。コニーアイランドだと思う。
密告の交渉人サルとジャック・グリマルディー。
モナのことを言ってるサル。ジャックは捜査官が殺されるとは知らなかったと抗議しています。もう情報提供はやめようとなります。
ところでサルはもう途中下車は許されるわけがないと言って、またモナの話しになっています。
モナは野心家でもうドンの手に負えなくなっているらしい。
それでモナの情報を出せと言われてるジャック。
連行されてるモナ。
ジャックの運転するクルマに乗せられてる。
モナをFBIに引き渡すのがジャックの任務です。
また頭の中の声が・・・とやっています。郵便配達は二度ベルを鳴らす・・・
ホテルに着きます。
クルマから降りて部屋に入ります。さっそくイスに座って股を開いてるモナ。
20万ドルでどう?と交渉してるモナ。ジャックはこれで買収されるのか?
いよいよ本格的に誘ってるモナ。ジャックもやる気満々になってる。
騎乗位で始めようとしたとこにFBIの面々が入ってきます。大恥かいてるジャック。大笑いしてるモナ。
FBI捜査官の1人がジェームズ・クロムウェルでした。
クルマで引き上げるジャックを笑ってるホテルのフロントのおっさん。
ジャックがクルマから出ると逃げています。
電話で密告してるジャック。
ナイアガラ・ホテルにモナがいると組織に通報しています。
貸金庫か貸しロッカーにて。
いつものように報酬を受け取るジャック。
何故か金庫奥からのショットになっています。
自宅にて。
帰宅するジャック。奥さんのナタリーは庭にいます。
アルバムを見ています。ジャックが来たら閉じています。
ところでこの家の庭から墓場が見えるのか?、あまりいい場所ではないような。
夕食の席でいきなりハンドガンをジャックに向けるナタリー。
ジャックはマジで驚愕しています。これはナタリーのいたずらでした。
ナタリーにお土産を渡すジャック。ポラロイドカメラです。これで結婚式の写真を撮ろうと言ってるジャック。
庭にて。
ジャックは下水か雨水の排水口の四角い穴に密告の報酬をため込んでいます。
四角い鉄板のフタをして石を3つ乗せている。
モノローグでモナのことは忘れていた・・・
庭のジャックがナタリーと何回呼んでも出てこない。
モノローグで恐ろしい夢を見た・・・
色々と大変な状態のジャックが描写されます。
これで不眠症になったとモノローグが入る。
不眠症なんで張り込みをしてるジャック。
張り込みと言っても双眼鏡で覗きをしてるだけですが・・・
愛人のシェリーとジャック。
ベッドの電話でコリンズ検死官に電話してるジャック。
モナのことが心配になって女性の死体が来なかった?と聞いています。
死体は来ないとのこと。これはまずい状態です。
警察にて。
暇つぶしにポーカーをやってるジャックとその他の刑事。
電話です。ジャックにサルから呼び出しの電話です。
警察前にて。
ベンチにサルがいます。モナはいなかった。どうなってる?となります。
私は知りませんとジャック。
サルは明日ドンに会いに行けとジャックに指示しています。困惑のジャックです。
モナを捜せ、そうでないと俺もお前も消されると言ってるサル。
段々と深みにハマりつつあるジャックです。
トイレにて。
個室の床に座ってタバコを吸ってるジャック。中学生なのか?
どうやらジャックは非常に慌てて動転しているので中二に戻ったようです。
トイレで顔を洗ってると同僚のウィル・パットンが来ます。
外に出て歩きながら話しでモナに逃げられた、自分のハンドガンも盗られたと愚痴をこぼすウィル・パットン刑事は泣いてます。
それどころではないジャックです。
警察にて。
書類を漁ってるジャック。モナのデータを見ています。
モナ・デマルコフの資料ですがロシア語では読めない。
クルマにて。
運転しながらカセットで何やら聞いてるジャック。
どうやら捜査報告?でモナに破滅に追い込まれた前例があるらしい。
自宅にて。
帰宅するジャック。庭のカネから札束を1つとり出しています。
今更返却は出来ないと思うけど。
ここをナタリーが2階の窓から見ています。
道路端のベンチのジャック。お迎えのリムジンが来ます。
ドンの屋敷にて。
リムジンが入ります。ドンと面会するジャック。
報酬を返却し一応抗議するジャックですが、ドンは聞いてない。
モナを捜し出して始末しろと厳命されることになります。
例えでローウェルの話をするドン。反戦論者のロジックは破綻してる・・・
続いてレプキーとローウェルの例えをしているドン。よくわからん。
水曜まで始末しろとなります。出て行くジャック。
モノローグはあくまてもジャックは他人のつもりらしい。
いつものダイナーにて。
呆然としてるジャック。同僚が心配しています。
そんなとこに電話です。モナからです。
水曜までの話しをしてるモナ。もうバレていて筒抜けのようです。
あのホテルにいるとモナ。
ホテルにて。
モナがいます。ジャックも来ています。
65000と聞いてモナはたったそれだけと言ってます。5倍払うとモナ。
私が死んだことにする。代わりの死体・・
愛人のシェリーのことを聞かれてるジャック。もう筒抜けのようです。
325000ドルで手を打ったらしいジャック。まずは前金で小さいトランクに入ったカネを確認しています。
火曜日に桟橋で会おうとモナ。
頭の中で声が・・のモノローグ。
まだそんなことを言ってるジャック。
愛人のシェリーとジャック。
フロリダに行くらしいシェリー。止めてるジャック。
別れ話のシェリー。別れないとジャック。
タイプライターを打ってるジャック。モナの死亡証明書を作成してるらしい。
シーンが飛んでいます。
奥さんのナタリーが『サウンド・オブ・ミュージック』(1965年)を見て泣いた話しをしています。
100万ドルの話しにもなっています。カネで幸せが買えるか?
夫婦仲が悪いような話しにもなっています。ジャックの浮気を疑ってるらしい。
墓場にて。
組織の大物の葬式のようです。組織や警察の面々がそろっています。
ドンがいてジャックもいます。ニコラス・ギャザーラの葬式です。プロローグの密告して殺されたニック・ギャザラのことか?
葬式が終わったとこでドンに呼ばれるジャック。ヤキを入れられています。左脚のつま先を切られたようです。
まだ火曜で水曜は明日だと主張するジャックですがヤキを入れられます。
自宅にて。
血だらけで帰宅するジャック。ナタリーに早く逃げろすぐにここから出ろと言ってます。
ため込んだカネ35万ドルをやる。フェニックスに行け。ナタリーに洗いざらい喋ってるジャック。
5月1日に再開しようとジャック。フェニックスのホリデー・ダイナーで。
ナタリーをクルマで空港に送るジャック。
5月1日と12月1日に再開しよう。クルマでお別れのシーンとなります。
ここは素晴らしいシーンです。
電車の駅にて。
シェリーを送り出すジャック。ジャックは忙しい。
火曜の夜の桟橋にて。
クルマ内のジャック。ナタリーに手紙を書いています。最愛のナタリーへ・・・
手紙を書いて自分で盛り上がって泣いています。ジャックは大丈夫なのか?
そんなとこにモナのクルマがやって来ます。
ヤキを入れられてからジャックは左足にスニーカーです。革靴が履けないからです。びっこを引いています。
ジャックはモナの死亡証明書、新しい身分証明書と運転免許証。モナは報酬の残金を用意しての取引です。
物々交換したところでモナは把っ手付き付きのワイヤーを用意していました。
いきなりこのワイヤーでジャックの首を絞めながら大笑いのモナ。苦しんでるジャック。これは大変な状況です。
何とか反撃してモナをノックアウトするジャック。やれば出来るじゃん。
クルマから出たとこでリボルバーでモナを脚を撃ちます。
接近したらモナに怪我をしてるつま先を踏まれ金玉を握られて七転八倒してるジャック。
何とかモナを制圧して後ろ手に手錠かけてモナのクルマの後席に入れます。
ここのシーンは省略せずに体調不十分のジャックが四苦八苦してモナを運ぶところをじっくりと見せています。
ようやっとクルマを運転してるジャック。港の倉庫街を走行中です。
そんなとこで実は気がついていたモナにレッグシザーズで首を絞められるジャック。大笑いのモナ。大変な状況になっています。
美人の脚で首を絞められてで死にたいと思ってる人もいるかもしれないけど・・。
ここがこの作品の見せ場の1つらしい。
街灯に衝突して止まるクルマ。モナを後ろ手に手錠なので脚でフロントウィンドウガラスを蹴り割って、脚と背中で使いボンネット上を這って移動しています。そのさいに大事な書類の入って封筒を口にくわえ、残金の入ったトランクを後ろ手にに持っています。
クルマから降りたとこで片方だけ履いてたパンプスを蹴り上げて脱いでるモナ。そのまま大笑いで走り去ります。
クルマ内で気絶してるジャックです。最悪の状況になっています。まだ生きてるし。何だか死んだ方が幸せのような感じ。
ジャックはどうする?。
自宅に戻っています。リボルバーを構えて入るジャック。自宅に入るのがこれかい。
自宅内はを家捜しされてめちゃくちゃです。とりあえず大事な思い出のアルバムをバッグに入れています。
電車で移動中のジャック。
桟橋の公衆電話からノームに電話してるジャック。状況を探っています。
夜、街中にて。高架の地下鉄が走っています。
クルマで張り込み中のジャック。サルがいるホテルを見張ってるようです。
そんなとこにモナが徒歩でやって来ます。サルの部屋に入ったモナをサルをひっぱたいています。灯が消えて部屋で撃ち合いもあったようです。
クルマを出てモナを追うジャック。
ホテル内にて。
灯の消えた部屋を窺うジャック。窓際にモナがいるようです。
地下鉄が通過して轟音を立てています。そこをリボルバーで連射してるジャック。仕留めたようです。
近づいて確認するはモナではなくシェリーでした。愕然して号泣してるジャック。
で、そのまま逃げてるジャックです。
ジャックがいなくなったとこで隠れていたモナが現れます。
持参した左腕を取り出しています。シェリーの死体の左腕を電動丸鋸で切断しています。
シェリーの死体と持参した左腕に火を放つモナ。
ジャックは街中を走っています。逃げるというわけではなく取りあえず走っています。
地下鉄内で寝てるとこを掃除人に起こされるジャック。
街中を歩いてるジャック。路上の売店の新聞の見出しには美貌の女マフィアが焼死体で発見と見出しが出ています。
そんなとこに組織の手下達がジャックを見つけて追ってきます。逃げるジャック。
遊園地のコニーアイランドに逃げ込むジャック。
アッサリと捕まってクルマのトランクに入れられるジャックです。
モナのアジトにて。倉庫みたいところです。
モナは左腕の義手の具合をみてるのか?。
近くのベッドに手錠で拘束されてるジャック。
義手は無しでとなって溶暗になります。どうやら1発やったらしい。
クルマ内にて。ブルックリン橋付近です。
モナとジャック。
最初に殺したのは16歳の時だったと話してるモナ。
モナの話しを聞いてるジャック。
クルマのトランクにはドンが入っています。
掘って=digと言われてドンの墓穴を掘ってるジャック。
埋めたらあなたは自由と言われてるジャック。どんどん掘ってるジャック。
モノローグも穴掘って埋めれば片が付くと言ってます。
ドンを墓穴に突き落とすモナ。どんどん埋めてるジャック。埋めた最後に仕上げをしてるモナ。
ダンスホールにて。
モナとダンスのジャック。
ある1室にて。最初のホテルらしい。カネの勘定をしています。
で、もう1発やりましょうとモナ。その気になってるジャック。
いいところでまたFBIが入ってきます。また大恥かいてるジャック。
その上にジャックは逮捕されます。同僚からの手紙でジャックは密告で稼いでいたとFBIに通報されたからです。
クルマで連行されるジャック。
モンテカルロホテルに連行されてるジャック。
ロン・パールマン扮する弁護士と打ち合わせのジャック。といっても一方的に弁護士喋ってるだけですが・・・
モナはジャックを売って司法取引で自由の身になるようです。
ロン・パールマン弁護士はやる気満々でFBIに証人保護を要求しています。
ゲーリー・オールドマンとロン・パールマンのコンビというもの結構凄い。
ここはどこ?モンテカルロホテル?法廷?警察?わからん。
連行されてるジャック。廊下でモナとご対面のジャック。
廊下からロビーに出ます。
モナに言いたいことをぶちまけるジャック。
全く相手にしていないモナ。ジャックの間抜けな人格からダメなセックスのことまで罵倒しています。
ジャックの奥さんも死んだと断言してるモナ。
これにブチ切れたジャックはFBI捜査官の足首のホルスターからリボルバーを奪いモナを撃ちまくります。一応止めてるFBI捜査官達。ところでウィル・パットンはまだここにいたようです。
ジャックに撃たれて蜂の巣で死に至るモナ。
で、リボルバーを口にくわえて引きがねを引くジャック。リボルバーの残弾はゼロでした。死にきれません。
ダイナーのドアに付いた呼び鈴が鳴っています。残弾ゼロのリボルバーとカットバックになっています。
カットバックでロビーに戻ったとこでジェームズ・クロムウェル捜査官はジャックによくやったなんて言っています。そういう問題ではないと思いますが・・・
エピローグ
荒野のダイナー、ホリデー・ダイナーにて。
カットバックが全開でプロローグに戻ります。
どうやらジャックは同僚の命を身を挺して守ったということになって、証人保護プログラムで新しい名前ジム・ドハティと住み処のダイナーが与えられたようです。
モノローグによると最初の5月1日から5年経ってるらしい。
心の中の声・・・、それは郵便配達は二度ベルを鳴らすでしょう。
→『郵便配達は二度ベルを鳴らす』(1946年)
思い出のアルバムを見ているジャック。
誰も来ません。
誰か来ました。モナでした。驚愕するジャック。これは幻想でした。
また誰か来ました。ナタリーです。ナタリーを抱き上げて回るジャック。これも幻想でした。
もう誰も来ません。
ダイナーから外に出るジャック。
このダイナーは荒野に道路が1本あるだけのところにあります。どうやらGSはやっていないようです。
なんとなく佇んでるジャック。
エンドとなります。
後タイトルにて。
Working Title Films
Hilary Henkin production
の表示がありました。
そんなわけでトンデモアクションも入ってて、フィルム・ノワールな雰囲気もあるよい作品でした。正直言って傑作です。
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