『トータル・リコール』(1990年)
この作品はポール・バーホーベン監督、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の巻き込まれSFアクションのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1990年 カロルコ・ドナルド・シュセット・プロ/カロルコ/トライスター・ピクチャーズ アメリカ作品
ランニング・タイム◆113分
原題◆Total Recall
プロット◆成り行きで火星に大気を満たす話しのようです。
音楽◆ジェリー・ゴールドスミス
キャスト
アーノルド・シュワルツェネッガー→自分が誰だかわからんダグ/ハウザー
マイケル・アイアンサイド→悪の幹部リクター
ロニー・コックス→悪の親玉コーヘイゲン長官
シャロン・ストーン→リクターの情婦兼ダグの見張り役ロリ
レイチェル・チコティン→ダグの過去に関ってた人?メリーナ
ロバート・コンスタンゾ→建設会社のハリー (as Bobby Costanzo)
レイ・ベイカー→リコール社のマクレーン
メル・ジョンソン Jr.→火星のタクシー運転手ベニー
マーシャル・ベル→火星のジョージ / クアトー
ロバート・ピカード→ジョニー・キャブのVC
ポール・バーホーベン監督の演出はよいと思います。
全体的にヒッチコックスタイルの追われる男でよい感じとなっています。
脚本が凝っている。これは新しい展開で自分が誰だかわからない。最後までわからずじまいでした。
アルフレッド・ヒッチコック監督の『北北西に進路を取れ』(1959年)に似てるところ・・・。
訳もなく追われる男。火星のホテルのロビーのデザイン等。でも後はバーホーベンスタイルでヒッチコックの洗練さとは無縁な得意の暴力描写で押してます。
さすがカロルコ製作。金はかかっている。大掛かりなセット。未来のクルマ、タクシー、地下鉄の窓を景気よく撃ちまくって割ります。
空薬莢の落ちる効果音がありました。
敵側がシュワ氏を取り囲むのはいいんですが対面して撃ってるのが困ったものです。
この作品でもホントにガラスを割るのが好きなようです。
『ロボコップ』(1987年)で思いましたがポール・バーホーベン監督はホントにガラスを割るのが好きなようです。昔は校舎のガラスに投石して割ってたのかな。
リアクターなる装置は結構なんですが大気の成分や気圧はどうなの?とそんな心配をしてたらこの作品は見れないか。赤い空が一転青空になってしまいます。このシーンが撮りたかったのかもしれないと好意的にみましょう。
キャストについて・・・
アーノルド・シュワルツェネッガー
シュワ氏は背の高さは6フィートあるのかね?意外と低そう。
ホログラムを使ったフェイクあり。今のシュワ氏なら絶対にやらないでしょう。シャロン・ストーンを射殺するのもやらない。イメージが悪くなるもの。キャリア上昇中は何でもやるのがよかったのに、こまったものです。
アーノルド・シュワルツェネッガーはレーガンになるつもりなのか?。
マイケル・アイアンサイド
地下鉄駅構内、火星ドーム内等、所かまわず撃ちまくり無茶するのがいい感じ。
発信機を食ったネズミがかわいそう。これまた撃ちまくりとなっています。
シャロン・ストーン
脚の絡ませ方が素敵です。マイケル・アイアンサイドとお似合いのカップルでよかった。
ジェネオンエンタテインメント発売のDVDにて。
画質は普通です。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはワイド。上下左右黒味なし。フルスクリーン。
音声は DTS 5.1chで見ました。
タイトル。
火星です。
宇宙服姿の男女。
男が斜面を転落してヘルメットのシールドが割れます。
ここで夢から覚めます。
地球のアパートです。
アーノルド・シュワルツェネッガー扮するダグが登場。
シャロン・ストーン扮するローリー夫人も登場。
夢の女はブルネットらしい。ローリー夫人はブロンドです。
朝です。
TVでは火星のニュースをやっています。
クアトーの自由軍団。
コーヘイゲン長官の談話。
等々と状況設定の紹介となっています。
地下鉄の駅です。
出勤するダグ。車内は広告用のモニタがあってリコール社のCMが流れています。
モニタは液晶ではなくCRTです。ここは時代を感じさせます。
現場です。
建設関係の仕事をしているダグ。
同僚のハリーはリコール社の話が出ます。やめとけと忠告のハリーです。
リコール社に入るダグ。
説明役のマクレーンの話を聞くダグ。
火星へとダグ。あまりお勧めではないマクレーン。
何になりきりますか?→スパイがいいとダグ。
リコールの機械に座るダグ。
オペレーターのドクター・ラル。メガネの女性です。
リコール状態へとダグ。
アクシデントですと呼ばれるマクレーン。
ダグが発作を起こしています。まだリコール状態まで行っていないとのこと。
自分は「ダグ・クエイド」ではないとダグ。
面倒はごめんとダグの記憶を消してタクシーで送り出せと指示するマクレーン。
タクシーです。
いつのまにかタクシーに乗っているダグです。
ロボット運転手のジョニー・キャブがお相手をします。ギャグなのかマジなのかよくわからんキャラです。ギャグなら面白くないし、マジなら造形等の出来が悪い。
地下鉄駅に着きます。
知人のハリーがいます。いきなりハリーの手下に捕まるダグ。
尋問されます。ハリーはダグの監視役でした。
で、アクションとなります。軽く数人を片づけるダグ。
アパートに帰るダグ。
ローリー夫人はホログラムでテニスの練習中。
事情を話すダグ。TV電話でリクターへ連絡するローリー夫人。
で、いきなり撃たれるダグ。撃ったのはローリー夫人でした。アクションとなります。
ローリー夫人を拘束して事情を聞くダグ。
結婚8年は植え付けられて記憶とのこと。
リクター一行の追手が迫っています。アバートを出るダグ。
アパートに入るリクター一行。
ダグが逃げても追跡装置があります。
地下鉄駅にて。
ハンドガンを持っているのはいいがX線透視機に引っかかるダグ。
リクター一行もやって来ます。
ここで派手なアクションとなります。
駅構内で人が一杯なのに、そんなことにはお構いなしに撃ちまくるダグとリクター一行。ダグは死体を盾に弾よけに使い反撃していました。とてもヒーローのやることとは思えません。これもこれでいいけど。
ずらかったダグの乗った地下鉄車両にも撃ちまくるリクターです。気は済んだ?
クルマにて。
コーヘイゲン長官と連絡をとるリクター。
ホテル・リッツに入るダグ。
電話です。見知らぬ男から発信機に気をつけろと言われます。頭に濡れタオルを巻けとアドバイスされます。
電話は火星の同僚だった男らしい。すぐ外の公衆電話からかけています。トランクを置いてく男。
トランクを奪い取るダグ。
私のだと主張する中年女性がいます。凄い強敵です。
リクター一行に見つかってタクシーに乗るダグ。面倒なロボット運転手を破壊して自分で運転しています。
これを撃ちまくるリクター一行。
廃工場に入るダグ。
トランクを調べます。ハウザーと名乗る自分のビデオメッセージを見るダグ。
追手のリクター一行が迫ります。
ダグの方は指示に従って発信機を取り出す作業にかかります。鼻の穴に器具を突っ込んで取り出します。おかしくも大変な作業です。
さらに指示のビデオメッセージ。逃走するダグ。
追手のリクター一行が到着して発信機をたよりに撃ちまくる。全部外れです。
ようやくネズミだと気がつくリクター。さすがにネズミを直接撃つショットはなかった。間接的に血が飛び散ることで描写しています。
火星に到着する宇宙船。
もう火星の税関です。話しが飛び過ぎにような。
大女に変装しているらしいダグ。
追手のリクター一行も来ています。
変装の調子がおかしくなっているダグ。見せ場のシーンとなっています。
アクションとなります。
火星のドーム内なのに撃ちまくるリクター。当然窓が破れて空気が抜けてドーム内は大騒ぎとなります。後先のことは考えていないようです。
非常ドアがしまり何とか収まります。ダグは逃亡しています。
列車で移動中のダグ。
コーヘイゲン長官に会うリクター。
リクターに説教しているコーヘイゲン長官です。
マイケル・アイアンサイドとロニー・コックスといいキャスティングとなっています。
下車するダグ。
ヒルトン・ホテルに入ります。
メモが残されています。
こんな調子で何となくヒッチコック監督スタイルな感じなのがいい。
ベニーのタクシーでヴィーナス街へとダグ。
発進する前にテロ騒ぎがあります。
ヴィーナス街です。
ミュータントが大勢います。
指定の店に入るダグ。メリーナを指名します。
メリーナとダグ。ハウザーの記憶がないダグです。そんなわけでメリーナに追い払われるダグ。
ヒルトン・ホテルに戻ってるダグ。
来客です。メガネの中年男がやって来ます。
これはリコールだと主張しています。夢なんだと。
そんなとこにローリー夫人がやって来ます。グレイのパンツスーツ姿。デザインはアルフレッド・ヒッチコック監督の『めまい』(1958年)のヒロインそのまんまがいい感じ。
そんなこんなでいきなり乱入している男達。捕まるダグ。
エレベーターホールにて。
ここでエレベーターからメリーナが救援に入る。
女性同士のアクションとなっています。
で、元夫人のローリーを撃つダグ。
ドーム外に出ようとするダグとメリーナ。
外壁というか窓の近くを移動となります。
そんなことにはお構いなしに撃とうするリクター。さすがにメガネの同僚が止めています。
ベニーのタクシーに乗るダグとメリーナ。
タクシーで追うリクターとメガネの男。
カーアクションで派手に撃ち合っています。
タクシーを降りて逃げるダグとメリーナ。
ヴィーナス街です。ミュータントのトニーの案内で抜け穴に入るダグとメリーナにベニー。
リクター一行が到着してダグとメリーナはどこだと大騒ぎとなります。
リクターにコーヘイゲン長官からそこを引き上げろと連絡が入ります。
このG地区を閉鎖するらしい。巨大なファンが停止しています。空気を遮断するようです。
ダグはクアトーのとこへ。
ダグの記憶に大事なことがあるらしい。
クアトーは幹部の腹に潜んでいました。赤ん坊のようなクアトー。
思い出すダグ。エイリアンの遺跡等々と・・・。
削岩機が複数入ってきます。追手です。
アクションとなります。
外に出ようと宇宙服に着替えようとしてとこで裏切り者がいました。ベニーです。
捕まるダグとメリーナ。
当局の本部です。
事情説明のコーヘイゲン長官。
これはクアトーの正体を突き止めるための作戦だった。ハウザーは志願した
またハウザーのビデオメッセージが入ります。
リコール装置に拘束されるダグとメリーナ。
G地区の空気は後1時間。一応サスペンスな雰囲気にしています。
リコール装置から力ずくで脱出するダグ。伏線も何もあったものではありません。
メリーナも脱出となります。
リアクターに向かうダグとメリーナ。
削岩機に乗ったベニーが迫ります。何とか片づけます。何てことががないキャラでした。
削岩機で開いた穴からリアクターに向かいます。
これを作動させれば火星は大気で満たされるとのことです。
リクター一行の追手が来ます。
ホログラムを使い追手を片づけるダグ。
ところで追手ですが両側が撃ちまくるけど普通は同士打ちになりますよ。いいかげんでいい感じ。
エレベーターで殴りあいとなるダグとリクター。
何とかリクターを片づけるダグ。
リアクターのスイッチにたどり着くダグ。
今度はコーヘイゲン長官の妨害となります。
そんなこんなで何とかスイッチを入れるダグ。
強風が起こって外に放出されるコーヘイゲン長官。死に至ります。
同じように外に放出されるダグとメリーナ。今度は空気が放出されていたので助かります。
大量の空気が押し寄せてドームのガラスを粉砕破壊します。でも空気が入ってきます。
生まれ変わった火星の風景を見ているダグとメリーナ。
キスシーンからエンドとなります。とってつけたようなハッピーエンドになっています。カロルコの圧力でしょう。
カロルコとアーノルド・シュワルツェネッガーのせいでかなり大味になっていました。
そんなわけで追われる男が景気よく撃ったり撃たれたりとよい作品でした。
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