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2007.10.27

『ドクトル・マブゼ』

この作品はフリッツ・ラング監督の有名な犯罪ドラマです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1922年 ウーコ・フィルム ドイツ作品
原題◆Dr. Mabuse, der Spieler - Ein Bild der Zeit
紀伊國屋書店発売のDVDクリティカル・エディションにて。画質は非常によいです。
プロット 犯罪人のマブゼ博士に悪戦苦闘する話のようです。
音楽 アリョーシャ・ツィンマーマン

キャスト
ルドルフ・クライン=ロッゲ→犯罪人のマブゼ博士
ベルンハルト・ゲツケ→追うフォン・ヴェンク検事
アウド・エゲデ・ニッセン→ダンサーのカーラ・カロッツァ
ゲルトルード・ヴェルケル→ドゥシー・トルド伯爵夫人
パウル・リヒター→若旦那のエドガー・フル
アルフレッド・アベル→トルド伯爵
ハンス・アダルベルト・フォン・シュレットウ→手下のゲオルグ
ゲオルク・ヨーン→手下のペシュ
Robert Forster-Larrinaga 手下のスポエイ 岸田森みたいなルックス

フリッツ・ラング監督の演出はよいと思います。
カットバックを多用しています。
同じドイツのF・W・ムルナウ監督もフリッツ・ラング監督もカットバックを多用しています。
当時のプロデューサーは「これではお客が見てても何だかわからんのでは・・・」と文句を言ってたと思う。

1部、2部として更に細かく分けているのは当時の劇の2巻物連続上映をする形式に合わせたと思えます。


似ている俳優さんがいます。これから連想すると・・・
手下の1人が妙に岸田森に似ているのです。で、日本人版キャストだとすると、
南原宏治、岸田森、岸恵子、伊丹十三、髙橋幸治、この面々が似ています。
伊丹十三は検事に似ています。髙橋幸治でもいい。
岸田森が出てるのなら草野大悟も出ていてもいいような。

南原宏治→犯罪人のマブゼ博士
伊丹十三/髙橋幸治→追うフォン・ヴェンク検事
岸恵子→ドゥシー・トルド伯爵夫人
岸田森→子分のスポエイ
草野大悟→子分のヒゲの男
こんな感じになります。後は思いつかない。

DVDのリニューアルの関する前説があります。
F・W・ムルナウ財団。

タイトル。
第1部
第1幕
マブゼ博士のアジトです。
怖そうなルドルフ・クライン=ロッゲ扮する犯罪人のマブゼ博士が登場。
子分のスポエイがいます。何だか岸田森みたいなルックスです。

列車にて。
鞄に入った契約書を狙う男。
強奪した契約書の入った鞄は投げ落とされてクルマの中に。
こんな感じで手下を使って仕事に励むマブゼ博士です。

変装のマブゼ博士。
次の計画はスイス経由でフランスへ輸送される貨物色々のようです。
手下のペシュがいます。しょぼくれた感じの男。

クルマで事故るマブゼ博士。
クルマの中で契約書を確認するマブゼ博士。株式関係の契約書らしい。

アジトにて。
愚痴が出ている手下のペシュ。聞き手の手下の名前がわからん。ヒゲの男。

変装したマブゼ博士はスラム街のアパートに入る。
奥の部屋では偽札作りをやらせています。

株式市場にて。
盗まれた契約書のことで大混乱の図。
変装したマブゼ博士がいます。まずは安く買います。
号外の繰り返しの描写が入ります。
マブゼ博士は安く買って高く売っています。


第2幕
マブゼ博士の講演です。精神分析の権威らしい。

レビューです。
アウド・エゲデ・ニッセン扮するダンサーのカーラ・カロッツァが登場。
ダンスを披露します。
マブゼ博士がやって来ます。パウル・リヒター扮する若旦那のエドガー・フルに関するメモを見ています。エドガー・フルが誰なのかわかるように画面を黒味にして丸く抜く手法アイリスを使っています。
エドガー・フルに念力を送るマブゼ博士。
で、エドガー・フルにコンタクトするマブゼ博士。

「17+4」クラブに入ります。
カーラにメモが渡ります。
ポーカーでエドガー・フルをカモにしているマブゼ博士。
時計の早回しで時間の経過も描写しています。もう朝の05:00です。
有り金全部負けるエドガー・フル。マブゼ博士がいなくなってから、誰とポーカーをやってのか覚えていないエドガー・フルです。これが念力の成果らしい。
フーゴ・バリング、エクセルシオール・ホテル 112号室。


第3幕
エクセルシオール・ホテルにて。
112号室へとエドガー・フル。別人がいました。
カーラをナンパするエドガー・フル。

11月9日から11月27日。
エドガー・フルの自宅にて。
ベルンハルト・ゲツケ扮するフォン・ヴェンク検事が登場。
イカサマ賭博師に関することで事情聴取らしい。

アジトにて。
実験中のマブゼ博士。何か薬を作っているのか?

エドガー・フルの自宅にて。
エドガー・フルはまだ支払いをやっていないらしい。
フォン・ヴェンク検事が帰り、カーラがやって来ます。

シュラムのグリルにて。ダンスの見せ物があります。
シュラムのプライヴェートサークル。博打をやっています。
オーナーのエミール・シュラム。1912年にて。回想となっています。

エドガー・フルとカーラは博打中。
フォン・ヴェンク検事も来ます。
胴元は変そうしたマブゼ博士?

名前のわからん女性にコンタクトするフォン・ヴェンク検事。
15万マルクの借用証が届きます。フォン・ヴェンク検事へのアラート付。


第4幕
エドガー・フルの自宅にて。
胴元がマブゼ博士と気がつくフォン・ヴェンク検事。

事務所にて。
フォン・ヴェンク検事は変装して潜入捜査をやるつもりらしい。
この間コンタクトしたドゥシー・トルド伯爵夫人から手紙です。

トルド伯爵邸にて。
安い美術品で一杯な邸内。ドイツ表現主義で描写しています。

アジトにて。
マブゼ博士を訪ねてくるカーラ。マブゼ博士にフォン・ヴェンク検事に注意と進言しますが、余計なことを言うなと激怒するマブゼ博士です。

この2組をカットバックしています。
ドゥシー・トルド伯爵夫人の旦那も登場。

事務所にて。
カースティンから手紙です。誰なんだい。わからん。

潜入捜査中のフォン・ヴェンク検事。
変装したマブゼ博士の中国製眼鏡。これで念力を送ります。
何とか耐えるフォン・ヴェンク検事。
逃げるマブゼ博士。追うフォン・ヴェンク検事。
クルマで逃げるマブゼ博士。馬車からクルマに乗り換えて追うフォン・ヴェンク検事。

ホテルに入るマブゼ博士。
321号室へ。追って入るフォン・ヴェンク検事。いません。
また変装して逃げるマブゼ博士。
タクシーに乗るフォン・ヴェンク検事。これが手下のタクシーで眠りガスを吸わされるフォン・ヴェンク検事。


第5幕。
目が覚めると川か湖の真ん中でボート上のフォン・ヴェンク検事。救出されます。
アジトでは所持品を調べているマブゼ博士。カジノのリストや全権を任された権限証等があります。リストに激怒のマブゼ博士です。
ここもカットバックになっています。

アジトにて。
エドガー・フル殺しを指令するマブゼ博士。

事務所にて。
フォン・ヴェンク検事に小包が届きます。中味は爆弾ではなく盗られた所持品でした。

エドガー・フルの自宅にて。
カーラはエドガー・フル殺しのメモを落とします。

打ち合わせのマブゼ博士。
フォン・ヴェンク検事にメモのことを電話するエドガー・フル。

ハイド通り11、プチ・カジノにて。
エドガー・フルとカーラ。フォン・ヴェンク検事は先にいます。
検事の相棒がカースティンなのか?

トルド伯爵夫人は交霊会中。
何故かマブゼ博士が出席しています。
トルド伯爵夫人とマブゼ博士。

この辺はカジノと交霊会がカットバックになっています。
フォン・ヴェンク検事は警察に電話する。突入する警察。
その前にカジノを出るカーラ。エドガー・フル。カースティン。
撃たれるエドガー・フル。捕まるカーラ。エドガー・フルは死んだようです。


第6幕。
警察に捕まっているカーラ。

アジトです。
カーラをどうしましょうと相談中。

トルド伯爵邸にて。
トルド伯爵夫人と旦那。マブゼ博士のことで。
フォン・ヴェンク検事が面会に来ます。カーラから話しを聞き出そうとトルド伯爵夫人に協力を依頼しています。

夜、警察にて。
打ち合わせ通りにトルド伯爵夫人が捕まったことになってカーラの部屋へ。
エドガー・フルは死んだとトルド伯爵夫人。
そんなこんなでこのプランは失敗となります。

事務所にて。
トルド伯爵夫人の手紙を読むフォン・ヴェンク検事。

トルド伯爵邸にて。
招待客はマブゼ博士です。トルド伯爵夫人にアイリスで狙いをつけるマブゼ博士。
何故かポーカー大会となります。旦那は賭け事はしない性格とトルド伯爵夫人。
賭けはしないはずの旦那のイカサマ騒ぎとなります。卒倒するトルド伯爵夫人を誘拐するマブゼ博士。

アジトにて。
カーラの使っていた部屋にトルド伯爵夫人を運び込むマブゼ博士。
トルド伯爵夫人を私の物だと言っています。
第1部はエンドです。


DVDのリニューアルの関する前説があります。
F・W・ムルナウ財団。

タイトル。
第2部
序幕
字幕でこれまで粗筋を紹介しています。

第1幕
眠れぬ人々。
ムショのカーラ。
トルド伯爵邸のトルド伯爵。
夫人の手紙を読むフォン・ヴェンク検事。

アジトです。
手下が4人います。
ヒゲの男。デブ。岸田森にそっくりな男。もう1人はわからん。

事務所にて。
雨の中外にはトルド伯爵が立ち尽くす。
中に入れるフォン・ヴェンク検事。

このへんは忙しくカットバックになっています。

事務所にて。
誰かにイカサマをやらされたとトルド伯爵。聞いてるフォン・ヴェンク検事。
マブゼ博士の名が出てきますが、まだ怪しまれていません。
何故かマブゼ博士に相談しましょうとなります。それはまずいのでは・・・。

アジトにて。
目を覚ますトルド伯爵夫人。
トルド伯爵夫人に迫るマブゼ博士。もう少しのとこで電話です。これがトルド伯爵からと話しが上手く出来ています。


第2幕
カーラは本格的にムショに送られます。

11:00 トルド伯爵邸です。
トルド伯爵とマブゼ博士。
家を出るな、誰とも会うなとマブゼ博士。

事務所にて。
トルド伯爵夫人は所在不明です。

スラム街のアジトにて。
カーラに関する報告を聞く変装したマブゼ博士。
盲目の男達が偽札を数えています。
ここにいる中年女性の手下をメインのアジトに移動させるマブゼ博士。

アジトにて。
囚われのトルド伯爵夫人。
余裕をかますマブゼ博士。旦那のことを口に出すなと命令しています。
手下たちはカーラに関する計画を打ち合わせしています。

ムショにて。
カーラに面会のフォン・ヴェンク検事。
ムショにはもうマブゼ博士の手下が入り込んでいます。

アジトにて。
報告を聞いてカーラ殺しを指令するマブゼ博士。
爆弾も作っています。フォン・ヴェンク検事を始末するのに使うらしい。

事務所にて。
爆弾騒ぎとなります。手下1人が捕まります。

ムショにて。
ヒゲの手下がカーラに毒を渡します。
この毒を飲むカーラ。


第3幕
対決。
ムショにて。
フォン・ヴェンク検事が面会に来たらカーラは死んでいました。

捕まった手下を尋問するフォン・ヴェンク検事。
彼が殺したと手下。彼とは?

スラム街の酒場?にて。
捕まった手下ヨハネス・グッターの知らせが伝わります。
アジ演説をかます男がいて、何故かヨハネス・グッター救出と盛り上がります。
マジで救出に護送車を取り囲んでいます。
群衆を説得しようと不用意にヨハネス・グッターを出したとこを狙撃されます。撃たれるヨハネス・グッター。

事務所にて。
ヨハネス・グッターに関する悪い知らせが届くことになります。

アジトにて。
スラム街の中年女性の手下はメイドとなっています。トルド伯爵夫人の世話をするらしい。

事務所にて。
ヨハネス・グッターのことで煽動者がいたと愚痴が出ています。

アジトにて。
マブゼ博士とトルド伯爵夫人。
この国を出る一緒に行こうと口説いています。
アルコールに手を出している旦那とカットバックになっています。

トルド伯爵邸にて。
夜と亡霊。
引きこもりのトルド伯爵。亡霊を見ます。
亡霊とポーカー大会となります。で、イカサマ騒ぎとなりトルド伯爵は責められてます。やっていられん。

トルド伯爵邸にて。昼です。
マブゼ博士とトルド伯爵。
トルド伯爵夫人はアンタを見捨てたとマブゼ博士。絶望するトルド伯爵。
執事がフォン・ヴェンク検事にトルド伯爵が自殺したと電話します。


第4幕
トルド伯爵邸にて。
フォン・ヴェンク検事がやって来ます。
執事から事情を聞きます。トルド伯爵夫人は?と聞きます。執事も知らない。
で、マブゼ博士の名が出てきます。

アジトにて。
明日、この国を出るとマブゼ博士。
旦那は死んだとトルド伯爵夫人に言うマブゼ博士。

トルド伯爵邸にて。
マブゼ博士の住所を調べるフォン・ヴェンク検事。
行きます。マブゼ博士は不在と手下が答えます。

事務所にて。
戻ったとこのフォン・ヴェンク検事。
マブゼ博士がいました。対決となります。
ここは上手くことを言ってごまかすマブゼ博士。
ヴェルトマンの実験とは?と話題が出ます。暗示能力のことらしい。
帰るマブゼ博士。ここにいたとは知らなかったらしい部下3人。驚愕してる部下達です。

アジトにて。
フォン・ヴェンク検事をどうするか打ち合わせをしています。
カットバックして事務所でヴェルトマンについて打ち合わせのフォン・ヴェンク検事。


第5幕
ヴェルトマンの催し会場です。
これが変装したマブゼ博士のヴェルトマンだったりします。
インドの実例。面白い合成。舞台の奥の方からゾロゾロと舞台を降りて客席まで降りてきます。で、突然消えます。
これは、お客に受けています。

次は数字の関すること。64と12。サクラの部下がいます。
この席の人に協力を頼むマブゼ博士のヴェルトマン。
12番の席に客がいないの11番のフォン・ヴェンク検事の出番となってしまいます。
色々とやらされます。「ツイ-ナン-フ」とは?
フォン・ヴェンク検事に暗示をかけるマブゼ博士のヴェルトマン。

メリオールへ、そこに行かされるフォン・ヴェンク検事。
外に出ると手下の用意したクルマがあって乗り込むフォン・ヴェンク検事。
心配した部下3人が尾行となります。

走っているとメリオールの文字が合成で流れています。
危ないとこでクルマが救出されるフォン・ヴェンク検事。
で、これで怪しいのはマブゼ博士だとなります。

フィナーレ。
アジトにて。手下が3人。ヒゲ。デブ。岸田森。
メイドのフィーネ。
外の様子が変だと気がつくヒゲの手下。もう取り囲まれています。


第6幕
アジトに立てこもることになります。バリケードを築く。
撃ち合いとなります。書類を燃やしているマブゼ博士。

マブゼ博士に電話するフォン・ヴェンク検事。
「・・・国家の中の国家だ・・・」「トルド伯爵夫人は人質だ」
「・・・無駄な抵抗はやめろ・・・」と、これはまた懐かしいセリフが出てきます。

軍隊が到着します。
コカインで元気をつけてる手下。次々と被弾する手下。
アジト内になだれ込む軍隊。これで決着がついたようです。

トルド伯爵夫人を連れ出そうとするマブゼ博士。
ひげの手下が付いています。
で、トルド伯爵夫人には逃げられる。
秘密の通路から逃げるマブゼ博士。
ヒゲと岸田森の手下2人が捕まります。

スラム街のアジトにて。
下水道を通りようやくたどり着いたマブゼ博士。
うっかりして秘密の通路のドアを閉じてしまいこちら側からは開けられなくなってしまいます。
アジト側の出入り口のドアもロック状態となる。これで偽札作り部屋に閉じこめられてしまうマブゼ博士。

手下の岸田森を尋問するフォン・ヴェンク検事。
カットバックで出られないマブゼ博士の描写が入ります。

亡霊を見るマブゼ博士。
口を割る岸田森。スラム街のアジトをことを証言します。

亡霊たちとポーカー大会となるマブゼ博士。当然イカサマ騒ぎとなります。今度イカサマをやったのはマブゼ博士となります。因果応報となっています。
続いて機械仕掛けの亡霊を見るマブゼ博士。

スラム街のアジトに入るフォン・ヴェンク検事一行。
フォン・ヴェンク検事はマブゼ博士だった男を見ることになります。発狂したマブゼ博士は偽札を数えていました。中々壮絶な顛末となっています。
エンドとなります。


そんなわけで名高いだけはあるよい作品でした。映画批評家の双葉中三郎がガキの頃にこの作品を見て夜眠れなくなった作品ということをどこかで読んで、以前から見たかったので非常に満足しました。


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