『扉の影の秘密』(1948年)
この作品はフリッツ・ラング監督、ジョーン・ベネット、マイケル・レッドグレーブ主演のニューロティック・サスペンスなフィルム・ノワールです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1948年 ダイアナ・プロ/ゼネラル・ディストリビュータズ/ユニバーサル・インターナショナル アメリカ作品
原題◆Secret Beyond the Door...
紀伊國屋書店発売のDVDにて。画質は非常によいです。
プロット トラウマが克服する話なのか?
音楽 ミクロス・ローザ
キャスト
ジョーン・ベネット→ヒロインのシリア
マイケル・レッドグレーブ→建築家のマーク・ラムフェア
アン・リヴィア→マークの姉キャロライン
バーバラ・オニール→マークの秘書ロビー
ナタリー・シャファーシリアの知人イディス
ポール・キャバナー→シリアの兄リック
アナベル・ショー→心理学専攻の客人
ローザ・レイ→メイドのパキータ
ジェームズ・セイ→弁護士のボブ
マーク・デニス→マークの息子デビッド
フリッツ・ラング監督の演出はよいと思います。
製作はウォルター・ウェンジャー。主役ジョーン・ベネットの亭主です。
ヒロインを演じるジョーン・ベネットのナレーションで話しは始まります。解説書の通り『レベッカ』(40年)によく似ています。
教会にて。ジョーン・ベネット扮する結婚式となるヒロインのシリア。
築400年の教会と紹介されています。
回想で兄リックとシリア。
弁護士のボブも登場。キャラ紹介のようです。
リックは死んでボブ弁護士がシリアの後見となっています。
メキシコへ旅行のシリア。知人のイディス夫妻が同行しているらしい。
街中のシリアとイディス。
ケンカ騒ぎがおきます。女性を巡ってナイフを使っての決闘となります。
これを見ているシリア。ここで視線を感じるシリア。男に見られているようです。
イディスはホテルに戻る。
マイケル・レッドグレーブ扮する建築家のマーク・ラムフェアと知りあうシリア。
一目ぼれのシリアのようです。
願いの泉にて。
シリアとマークですが結婚しようとなります。話しは早い。
回想から結婚式に戻ります。
メキシコの農園へ。
くつろぐシリアとマーク。
成り行きで思考の話しとなります。女は考えずに瞬時に判断するとか。伏線かと思ったけど別になんてことがない会話でした。
突然、自分の雑誌を売るとマーク。
この話しを遮ろうはグラスを割るマークです。この手法はアルフレッド・ヒッチコック監督の『疑惑の影』(43年)で効果的に使っていました。クローズアップショットでグラスを倒して中味をこぼして話しをそらしていました。
マークはこの件で出かけます。
で、シリアに電報は来ていないとメイドのパキータ。
考え込むシリアです。
レヴェンダー・フォールズ駅にて。
到着するシリア。迎えにマークではなくマークの姉キャロラインが来ています。
40キロをクルマで移動してマークの家に入ります。
マークには息子デビッドがいる。シリアはこれを知らず。
召使いのアンディとセイラ。
こんな感じでキャラ紹介となっています。
屋敷の中は・・・
仮面のコレクションが飾ってあります。
エレノアとは?
ドアにカギが差し込まれていない。
謎が盛りだくさんとなっています。さてどうなると話しは進む。
秘書ロビーが登場。まだ他にキャラがいたのか。
息子デビッドのことが話題になります。
マークを出迎えに駅に行くシリア。
到着するマークですが用事があるとすぐに別行動はなっています。
家に戻るシリア。
ドレスに着替えるシリア。
息子デビッドとコンタクトします。ここは何てことはないシーンでした。
タバコを吸うシリア。1940年代らしいシーンとなっています。
1週間後。結婚の披露パーティとなります。
急に雨となります。
ボブ弁護士はマークは文無しと言ってます。
客人達にコレクションの実在の部屋を紹介するマーク。
どの部屋も本物で殺人があったとのことです。
説明しながらカメラが動いて描写しています。説明セリフだけではないのがいい。ですがれこれは『レベッカ』の手法なのです。
心理学専攻の客人の若い女の子が突っ込み担当となっています。
開かずの部屋があります。7号室。
客も帰って、夜のシリアとマーク。
7号室を見せてとシリア。口論となります。
玄関先にて。
シリアとキャロライン。リラの花の話。
マークの話が出ています。色々とあったらしい。
マークと息子デビッド。
親子ゲンカとなります。これを止めるシリア。
母エレノアを殺したのはマークだとシリアに言うデビッドです。
7号室の合い鍵を作る準備のシリア。
ローソクを使います。
秘書ロビーとシリア。
実は顔のキズは治っていた秘書ロビー。
帰宅するマーク。
マークがシャワー中に7号室のカギの型をとるシリアです。
夕食の席にて。
デビッドはN.Y.の学校へ行くことになります。
小包で合い鍵が届きます。
夜。7号室へとシリア。
ここだけは本物ではなくレプリカでエレノアの寝室があります。
ここはエレノアのではなくシリア自身の部屋?
7号室を出て秘書ロビーに助けを求めるシリア。
外へ出るシリア。霧が出ています。走り回ります。
溶暗となります。シリアがどうなったかわからん。
マークは自分の公判を自分で裁いていることを予想しています。
シリア殺しで裁かれているようです。
朝食のマーク。シリアは不在です。
秘書ロビーを首にするマーク。
唐突にシリアが戻ります。無事だったようです。
マークとキャロライン。
これでお別れと挨拶のキャロライン。
レヴェンダー・フォールズ駅にて。
N.Y.に行く筈のマークですが自宅に戻ります。
家にて。
1人きりのシリア。7号室へ入ります。
リラの花を飾ります。
マークが来ます。精神分析となります。マークの子供の頃のトラウマがポイントのようです。
火事です。火をつけたのは戻ってきたキャロラインらしい。
何だかんだでシリアとマークは無事でした。
エピローグ。
メキシコの農園にて。シリアとマーク。
エンドとなります。
そんなわけでフリッツ・ラング監督にしては普通のプログラム・ピクチャーな作品でした。悪くはない。
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