『メリーに首ったけ』(1998年)
この作品はボビーとピーターのファレリー兄弟監督、キャメロン・ディアス、ベン・スティーラー、マット・ディロン主演の下ネタ・コメディですが一応ロマンティック・コメディということにしておきましょう。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
キャメロン・ディアスが出ているので見ました。下ネタの方は別にかわまないとして見ました。
1998年 20世紀フォックス アメリカ作品
原題◆There's Something About Mary
20世紀フォックス発売のDVDにて。画質はよいです。
プロット ストーカーが勢ぞろいする話しのようです。
音楽 ジョナサン・リッチマン
キャスト
キャメロン・ディアス→とても魅力的なメリー
ベン・スティーラー→ドツボにはまりやすいテッド
マット・ディロン→インチキ探偵のヒーリー
W・アール・ブラウン→メリーの弟ウォーレン
キース・デビッド→メリーの継父チャーリー
マーキー・ポスト→メリーの母シーラ
クリス・エリオット→テッドの知人ドム
リン・シェイン→メリーの同居人マグダ
ダニー・マーフィー→ボスの弟という車イスの身障者
リー・エバンス→松葉づえの身障者で建築家を名乗るタッカー
ロブ・モラン→ステイブラー刑事
リチャード・タイソン→クレボイ刑事
NFLのQBブレット・ファーブ→本物のブレット・ファーブ
ボビーとピーターのファレリー兄弟監督の演出はよいと思います。
歌で始まります。途中でも歌が入りラストも歌となっていました。で、何で歌っているのが最期に撃たれる。本編には干渉しないキャラというお約束をギャグにしたのでしょう。
後タイトルは歌に合わせてキャストやスタッフが踊っていました。『時をかける少女』(83年)と同じ手法なようです。これにはおどろいた。
何だか長いプロローグです。何故が例のシーンの前では歌が流れています。
このシーンはしつこく見せています。そんな感じでなかなか終わらないプロローグでした。
ようやく終わったらすぐに13年後となります。いいかげんな精神分析医にかかっているベン・スティーラー扮するテッドとなります。
ところでどこの都市の高校だったのでしょう。13年後はボストンにいるようでした。そこからマイアミが舞台となります。
テッドを追っ払おうとメリーと日本へ行ったとデタラメをこくマット・ディロン扮するインチキ探偵のヒーリー、これは国辱ネタか?→ハリウッドは『日本人の勲章』(55年)の頃から全然変わりません。
メリーに接近するヒーリー、向かい合うためにわざわざ左打ちでゴルフの練習をします。
正直言ってキャメロン・ディアスとマット・ディロンの絡むシーンは長い。
当時の実生活の恋人同志だから長めにしたと思えますが長過ぎるしテンポがゆるくてマシンガン・トークのロマンティック・コメディになっていません。
キャメロン・ディアスは『普通じゃない』(97年)でロマンティック・コメディの演技が出来るのですから足を引っ張っているのはマット・ディロンか?
全体的にギャグはそんなに多くなくて散発といってもいいくらいで、ギャグは予告やハイライトシーン等で見てたのが全部のようでした。この状態で見たので余計本編の出来がよくないと作品全体の評価が割り引かれてしまいます。
そんなわけでこの作品は予告のノリでいくとマシンガン・トークでテンポが早いロマンティック・コメディかと思っていたら意外とゆったりしていました。
で、ロマンティックでない普通のコメディだとしたらメル・ブルックスや『裸の銃を持つ男』(88年)が代表作のZAZ組等のしょうもないギャグ詰め込み系かと思っていたので予想が外れました。
ボブ・ホープやジェリー・ルイス等のコメディアンに頼り切る、おんぶに抱っこ系コメディということのようです。キャメロン・ディアスが出ていたので少し傾向が変わって見えていたようです。
ストーカーがいっぱいな風景・・・
メリーに接近するストーカーが大勢出ています。
学生時代にストーカーにあって裁判で勝ったと前振りがあって、そのストーカーのウギーが実はクリス・エリオット扮するテッドの知人ドムということになってストーカーが勢ぞろいとなるようです。
キャストについて・・・
キャメロン・ディアスはバストがホトンド見えてる下着姿から始まって全編ノーブラのようです。素敵。これだけでも見る価値があります。もしかして下ネタや差別ネタよりキャメロン・ディアスのノーブラでR指定なのではと思えてしまいます。
黒っぽいタンクトップに黒いスカートの素敵。真っ赤なワンピースも素敵。整った美人ではなくてファニーフェイスというほどでもない微妙なバランスがいい。個性的な美人というのが無難なとこですか。
ベン・スティーラー扮するテッドは間が悪いのか運が悪いのか色々と引っ掛かります。
ハイウェイの休憩所では手入れにあってゲイの疑い逮捕されたり。
取り調べではシリアルキラーと間違われたりとやっていました。でもギャグとしては散発的な感じ。熱演のベン・スティーラーでした。
マット・ディロンはキャメロン・ディアスと別れた後はツキも落ちたのか本来の姿なのかB級一直線です。というより出演作品が少ない。
メリーの同居人マグダのリン・シェインはファレリー兄弟作品の『キングピン ストライクへ道』(96年)にも出ているようです。この同居人マグダの趣味は盗聴でした。
高校のでは長髪にメガネのボブはメガネはそのままですがハゲてしまって医者になっている。ここからメリーの消息が判明してました。最初からここをあたればよかったのに。
NFLのネタは最初からあって途中にもブレットという名もあって最期には本物が出てきます。そんなわけで結局最初の人だったの?ということかと思わせて、またひねってありました。ひねったた脚本というより急遽書き足したという感じもしますけど。これがオチかい。
本物のNFLのQBブレット・ファーブに対する俳優さんの接し方も興味深いとこです。ブレット・ファーブにサインを貰おうとしていたのはホントのことなのでしょう。
もっとハイテンションで飛ばすのかと思ってたら意外は落ち着いたゆったりとしてペースで進行していました。予告編やハイライトを見過ぎていたせいもあったのかもしれません。
そんなわけで少し予想とは外れていたけどキャメロン・ディアスが堪能できたよい作品でした。
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