『ライアー』(1997年)
この作品はジョッシュとジョナスのペイト兄弟監督、ティム・ロス、マイケル・ルーカー、クリス・ペン主演のウソ発見器サスペンスです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
プロットと悪役面3人キャストで見ました。この3人のうち誰が犯人でしょう?というと顔からして3人とも犯人だとなりますがそういうわけではありませんでした。
1997年 MDP アメリカ作品
原題◆Liar◆IMDbではDeceiverとなっています。
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はまあまあ。
プロット 作品紹介では容疑者に翻弄される2人の刑事の話しということでしたが、実際はこの2人の刑事は容疑者の取り調べどころではない個人的な事情を抱えてて四苦八苦する話しのようでした。
キャスト
ティム・ロス→容疑者のジェームズ・ウェイランド
マイケル・ルーカー→奥さんと上手くいってないケネソー刑事
クリス・ペン→借金抱えたブラックストン刑事
レネー・ゼルウェガー→被害者の娼婦エリザベス・ロフタス
ロザンナ・アークェット→ケネソー刑事の奥さん
エレン・バースティン→ノミ屋のおばさんムック
ジョッシュとジョナスのペイト兄弟監督の演出はよいと思います。
この兄弟を作品は見たことがあります。→『共犯者』(95年)でこれも意外な落ちでした。
でこの作品は落ちが安易にひねりすぎのような。これではウソ発見器は何なんだよとなってしまいます。というより3人とも丸く収まったハッピーエンドともいえそうです。
取り調べのシーンばかりなので単調にならないように回想を挟んでいます。
その入れ方が凝りすぎていて現実なのか幻覚なのか何が何だかわからないとこもありました。
ところでウソ発見器って本人がウソではないと思い込んでいたら役に立たないのではと思えてしまいますがそこのところはどうなっているのでしょう。
容疑者は刑事の立場が逆転したあたりは斜めのアングルが多用されていました。
ロシアンルーレットで三つ数える図でありました。マイケル・ルーカーはこういうシーンがはまってます。
4月1日に告白するとなっていましたがウソに決まっている?で、あっさり死んでしまう容疑者のティム・ロス。
ティム・ロスは大富豪の息子でIQが高くていい大学を首席で卒業すれば何でも正しいということではなかったような展開となっていました。ファザコンが大きいようで多少複雑なキャラになっていました。
マイケル・ルーカーのケネソー刑事は経験豊富で大卒。奥さんと上手くいっていない。
クリス・ペンのブラックストン刑事は経験が浅くて高卒。競馬の借金を抱えている。
被害者のレネー・ゼルウェガーはマジックミラー越しに電話で会話する仕事をしていた。よくわからん商売です。
悪役面3人キャストではマイケル・ルーカーとクリス・ペンはおなじみですがティム・ロスは初めて見ます。ティム・ロスって切れたら何をしでかすか分からずマジで怖そう。ここでは白目をむいてトランス状態になって暴れたりして熱演しててマジで怖いです。
マイケル・ルーカーがベテランの刑事とは違和感があります。ベテランの犯罪者の間違いなのではと思った。
クリス・ペンは相変わらず太っています。自制心欠如の歩く不摂生といった感じです。痩せてるクリス・ペンが見たかったらクリント・イーストウッド監督主演の『ペイルライダー』(85年)を見ましょう。悪の若旦那役で痩せてる時期もあったとわかります。
太るというのは基本的に自制心がないとのことですから。ティム・ロスは痩せてるので俳優としての能力も痩せてる方が上に見えたりします。関係ないかな。
そんなわけでそれほど駆け引きがどうのこうのではなくて俳優の演技で引っ張るまあまあな作品でした。
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今回紹介する映画は、ティム・ロス主演のサスペンス映画『ライアー』です。
まずはストーリーから・・・
大富豪の御曹司ウェイランド(ティム・ロス)に、娼婦殺人事件の重要参考人として出頭命令が出された。
担当刑事のケネソウ(マイケル・ルーカー)とブラクストン(クリス・ペン)は、ウソ発見器を使ってウェイランドから真相を聞き出そうとするが、かつて心理学を学び高知能を誇る彼は、逆にふたりを混乱に陥れていく…。
それでは観た感想を・・・... [続きを読む]
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