『ブルーナイトロード』(1995年)
この作品はJ.S.カードーン監督、ミア・サーラ、ミシェル・フォーブス、ギル・ベローズ主演の痴話げんかサスペンスです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
この作品はミア・サーラが出てるサスペンスで見ました。
1995年 カペラ/リパブリック アメリカ作品
ランニング・タイム◆97分
原題◆Black Day Blue Night
プロット◆強盗された100万ドルをめぐる話のようです。
音楽◆Johnny Lee Schell/Joe Sublett
スカイパーフェクTV311パワームービーにて。画質はよいです。
キャスト
ミア・サーラ→浮気される妻のハーリィ
ミシェル・フォーブス→浮気相手のリンダ
ギル・ベローズ→トランクを持つ男ドッジ
J.T.ウォルシュ→強盗を追うクィン刑事
ティム・ガイニー→浮気してる旦那ボウ
J.S.カードーン監督の演出はよいと思います。脚本も書いています。
タイトルは凝っていました。道路を横断する蜘蛛がクルマに轢かれるかどうかのサスペンスがありました。
タイトルだけでなくて出だしからこれは面白いと引っ張られました。全体的に悪くはない出来となっています。
旦那の浮気相手とその妻が一緒にクルマに乗ってフェニックスに向かいます。
女性2人です。雨に降られて立ち往生となります。この辺の描写もいい。
銀行強盗の疑いがあるトランクを持つ男ドッジが加わって女性2人+男性1人=3人でドライブとなります。
これとは別に強盗を追うクィン刑事の捜査のカットバックとなっています。
そんな感じの話かなと見てると途中から話は急展開して何が何だかわからなくなります。で、ラストは1970年代アメリカンニューシネマ風で終わります。悪くはないけど唐突でした。
前タイトルでスペシャルビジュアルエフェクトと大きく出てて、どこに使うのかと思っていたら特撮はこのように使うかと思える列車にクルマが突っ込むクラッシュシーンのようでした。低予算映画ではそんなシーンはないだろうという予想を覆します。これはサプライズでした。
メジャー作品では列車とクルマをホントにクラッシュさせますが低予算のこの作品ではそうはいきません。そこを特撮と編集で何とかするとこに感心しました。
ヒロイン2人はタイプキャストでした。
ミシェル・フォーブスはブロンドのショートカットで勝ち気な人。
ミア・サーラはブラウンのロングの内気な人。一瞬ですがミア・サーラのヘアヌードが見られます。
J.T.ウォルシュかどんな人か知らないで見ました。なるほどこの刑事がそうなんですか。何となくNFLの元ヘッドコーチのビル・パーセルズに似ている。
ドッジ役のギル・ベローズは短髪に長いもみ上げで若い頃のジャン=ポール・ベルモンドかルパン三世みたいでなかなかいい感じでした。スティーブ・マックィーン風でないのが珍しい。
ミア・サーラの旦那のボウは最初は浮気現場を妻のミア・サーラに踏み込まれてもまだ勃起したままな情けなかった男でしたが後でやたらと乱暴な暴力亭主で再登場してました。再登場では何で顔面が真っ黒になっていたのかわけがわかりませんでした。
アメリカンネイティブ系のガソリンスタンド主はいいキャラでした。細かい人物観察に刑事はまっぴらとなっていました。
ガラガラヘビのことはダイヤモンドバックと言ってました。
そんなわけで風変わりなサスペンスでよい作品でした。
この作品の原題Black Day Blue Nightは『日本人の勲章』(1955年)の原題のBad Day at Black Rockに感じが似ています。
『日本人の勲章』は超豪華オールスターキャストのよいお勧めな作品です。
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