『クリスティーナの好きなこと』(2002年)
この作品はロジャー・カンブル監督、キャメロン・ディアス、クリスティーナ・アップルゲイト、セルマ・ブレア主演の少しお下品なロマンティック・コメディのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2002年 コンラッド・ピクチャーズ/コロンビア・ピクチャーズ アメリカ作品
ランニング・タイム◆91分
原題◆The Sweetest Thing
プロット◆一目ぼれをする話しのようです。ホントか?
音楽◆ピーター・ヨーン
ソニー・ピクチャーズ発売のDVDにて。画質は普通によいです。スクイーズ収録のフル表示です。画面はワイドで余分な黒味はなし。
キャスト
キャメロン・ディアス→28歳のクリスティーナ
クリスティーナ・アップルゲイト→友人のコートニー
セルマ・ブレア→友人のジェーン
トーマス・ジェーン→不動産屋のピーター
ジェイソン・ベイトマン→ピーターの兄
パーカー・ポージー→花嫁のジュディ
ジョナサン・シャーチ→カウンターの男
この作品はキャメロン・ディアスとセルマ・ブレアが出ている普通のロマンティック・コメディだと思って見ました。
ロジャー・カンブル監督の演出はよいと思います。
Hネタが満載となっています。こういうのは好きだな。
プロローグはS.F.の有名な公園にて。男が愚痴をこぼしています。
他にもあちこちで色々な男がクリスティーナに関する愚痴大会となっています。
愚痴大会が終わってタイトルとなっています。
S.F.が舞台のようです。
登場早々、路上で踊るキャメロン・ディアス扮する広告関係の仕事をしているクリスティーナとクリスティーナ・アップルゲイト扮する弁護士のコートニーとなります。これだけでこの作品はまともではないと推測されます。
2人はセルマ・ブレア扮するふられて落ち込むブティックに勤めているジェーンを慰めます。で、3人でディスコに出かけます。
ディスコに入る3人。
ジェーンが振られている状態。
ここでトーマス・ジェーンのピーターと知り合います。
お尻をつかんで知り合います。
ディスコのトイレではコートニーの乳房談義となっています。
ここも結構来ています。ゲロネタも入ってるし。
カウンターでコートニーと話している男はどこかで見たような?→IMDbで調べてわかりました。ピーター・ギャラガーではなくジョナサン・シャーチでした。→シャーチではなくシェック?突然カタカナ表記が変わるのはこまったものです。ところで英語のアナログ的なカタカナ表記に正解はないんでしょう。
成り行きでトーマス・ジェーン扮するピーターに説教されるクリスティーナ。
ロマンティック・コメディのルーティンで話しは進行します。
土曜日にサマセット市でピーターの兄の結婚式があると伏線があります。わかりやすい。
帰宅したクリスティーナは夢を見ます。
ピーターにクリニングスされてアイスを食べる夢です。これはまたぶっ飛びでいい感じです。
ジェーンは汚れたドレスをクリーニング店に持っていきます。
ここは古典的なギャグのバリエーションとなっています。ジェーンはドレスが何で汚れたかを内緒にしたいのにクリーニング店の主人はしつこく聞いてくるし、偶然に社会科見学の小学生を引率した小学校時代の先生がお久しぶりと来るし、知り合いの神父までやって来てジェーンは非常にこまった状態になります。セルマ・ブレアさんはこういう状況が似合いすぎでいいです。
中華料理店にて。
3人でペニス談義となります。当然店内の他の人達が注目しています。そんなことから何故かミュージカル状態となります。面白いくていいです。現在のロマンティック・コメディはこの位はやってほしいものです。
サマセット・ゴルフ練習場にて。ピーター兄弟が女談義中。
ボール回収車に当てるゲームになっています。
もうピーターは地元に戻っていたようです。
知らない爺さんではなく知り合いの爺さんが話しに割り込んできます。兄弟の祖父らしい。
ゴルフクラブでチャンバラをするスターウォーズネタもあります。アホらしくていい。
アバートにて。
ジェーンは恋人がデカチンとのネタがあります。ちゃんと日本語字幕で表示してほしいものです。意訳超訳省略しすぎです。これではなんだかわからん。
で、ピーター兄の結婚式にるクリスティーナとコートニーはクルマで3時間かけて向かうことになります。
クリスティーナとコートニーのクルマがゴールデンゲートブリッジを渡ります。
このステーションワゴンはフォード・トーラスか?
ヘッドレストが付いてないけど。何で?
走行中のクルマ内にて。
嫌な臭いがすると腐った食い物を捨てると因果応報なのか捨てられた食い物は鳥さん状態になって飛んで戻ってきてクルマのフロントガラスに激突して飛び散ります。
で、ガソリンスタンドに急行して洗車となります。
ここのトイレにて下ネタと水芸があります。さすが現在のロマンティック・コメディに出演する女優さんはこの位は平気のようです。よくやります。
ここで2人の背景にバイカーが止まっています。一応伏線だったの?
ジェーンはブティックで仕事中。
成り行きで彼氏とセックスとなります。こればっかりで非常によろしい。
着ぐるみネタも入っています。
また走行中のクルマのクリスティーナとコートニー。
下着姿で妙な姿勢なのとこをハーレーのバイク野郎が接近して勝手に想像を逞しくしています。バイク野郎に調子を合わせるコートニー、そんなことからバイク野郎は前方不注意で転倒となります。転倒しても生きてるようで想像力と同じくらい生命力も逞しいようです。
ブティックに突入するクリスティーナとコートニー。
サマセット市に到着しましたがガソリンスタンドでの騒ぎでスカートを無くしたらしいクリスティーナとコートニーは風変わりなブティックに突入します。
ここの試着室では若い頃とは位置が違うとまた乳房談義となります。
それから着せ替えショーになっています。ここも結構ネタが入っています。『グリース』(1978年)、マドンナ、『プリティウーマン』(1990年)、繰り返しとなっています。まだ他にもネタは入っています。
白眉?がジュリア・ロバーツ・スタイルのバカ笑いがポイントの『プリティウーマン』(1990年)ネタだと思えます。面白い。
教会に突入するクリスティーナとコートニー。
クリスティーナはトイレに行ったところ居合わせた花嫁と意気投合しています。
キャメロン・ディアスとパーカー・ポージーの組み合わせも興味深い。
ドアノブを壊れて窓からようやく出て、花嫁と友達になったと言ってます。
実はこの結婚式はピーター兄ではなくピーターの結婚式とわかりショックを受けるクリスティーナは帰ることになります。
当の結婚式はわけあって中止になりました。
2人の同意して結婚式はやめますとなります。激怒する花嫁の父。ピーターにタックルの連発となっています。これはアメフトネタです。
このことをクリスティーナは知りません。
アパートに戻ったらジェーンが大変な事故にあっています。
フェラチオしていたらペニスのピアスが咽に引っ掛かって抜けなくなったとのことです。歌を歌いなさいと何故か曲はフランキー・ゴーズ・ハリウッドの『リラックス』になります。これでは勃起してしまうとなりダメなので『アルマゲドン』(1998年)の(歌のタイトルは知りません)歌になり、これまたミュージカル状態となります。何故かこれで無事に抜けました。セルマ・ブレアさんはこういうキャラが似合いすぎ。
あまり意味がなく3週間後となります。
コートニーによさそうな恋人が出来ています。
サマセットにて。
ブティックにマネキンを運ぶの手伝ってる兄弟。
ここでクリスティーナの書き込みを見つけてアパートの住所を知るようです。ロジックが通っているというか、御都合主義というか。
クリスティーナが落ち込んでので3人はまたディスコに繰り出します。
ドニーという男と喋っているとこは結構長い。
ディスコから帰るとアパートの前でピーターが寝ていました。
棚からぼたもちの状態となるクリスティーナです。
その後キスが下手とか小ネタが入ってロマンティック・コメディらしいエンドとなります。これでいいです。
後タイトルのとこでハッピーエンドとなっています。
このようなキャラをやるとはキャメロン・ディアスさんは偉いと思います。
キャメロン・ディアスは2007年現在で34歳なのですか、思っていたより若いではないですかとなります。
セルマ・ブレアさんはこういうキャラが似合いすぎ。こまってる表情がいい。
クリスティーナ・アップルゲイトは初めて見ます。無難に演じていました。
もしかしてこの作品は傑作かもしれない。このぐらいやらないとロマンティック・コメディとはいえません。
そんなわけで昔のロマンティック・コメディでは省略されてしまう下ネタ、セックスネタが全開でなかなかよかった現代のロマンティック・コメディのよい作品でした。
IMDbの評価ですが最新作に関してはあまり当てにならないようです。この作品は10点満点の4.8であまりよくないです。私は面白いと思いますけど。
ハワード・ホークス監督のしっちゃかめっちゃかなロマンティック・コメディ(スクリューボール・コメディともいう)の『赤ちゃん教育』(1938年)並みとは言えませんが悪くはなく6.0ぐらいでもいいなと思えます。
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