『イグジステンズ』(1999年)
この作品はデービッド・クローネンバーグ監督、ジェニファー・ジェイソン・リー、ジュード・ロウ主演のSFサスペンスです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
この作品はデービッド・クローネンバーグ監督とキャストで見ました。少し見たところロマンティック・コメディのバリエーション?と思ったが相当違っていました。
ところで私はゲームはあまりやりません。MYSTを攻略本を見ながら途中までやったくらいです。でもMYSTはゲームの中にいるだけで面白かったです。
1999年 アリアンス/アトランティック カナダ=フランス=英国作品
原題◆eXistenZ
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよいです。
プロット テロに成功する話しのようです。なんだかよくわからん。
音楽 ハワード・ショア
キャスト
ジェニファー・ジェイソン・リー→ゲームデザイナーのアレグラ・ゲラー
ジュード・ロウ→ゲーム会社のテッド・パイカル
クリストファー・エクレストン→ゲーム発表会司会者の男
ウィレム・デフォー→ガソリンスタンドのガス
イアン・ホルム→ゲームエンジニアのキリ・ビヌカー
ジェームズ・カーシュナー→ビヌカーの助手ランドリー
ロバート・A・シルバーマン→ゲームデパートのネイダー
カリム・キース・レニー→ゲームデパートのヒューゴ・カーロー
ドン・マッケラー→ゲームデザイナーのノリッシュ
サラ・ポーリー→ゲーム発表会司会者の女性
デービッド・クローネンバーグ監督の演出はよいと思います。
始まったとこでヒロインが狙撃されます。で、弾丸を抜いても止血しないのかいと思ったけど、これはラストに至る伏線だったようです。ホントか?
巻き込まれサスペンスといった感じです。
全編渡って主演2人の魅力で持っているような感じです。特に受け役のジュード・ロウがいい。昔はこの2人のキャラが入れ替わって女性が担当してもいいような感じですが男のジュード・ロウが上手く演じています。
ゲームポッドをつなぐ穴を身体に開けるの?とこまったり、ゲームに参加してどうしたらいいのとこまったりと、このジュード・ロウのこまったちゃんぶりが見どころになっています。
私は『真夜中のサバナ』(97年)のケビン・スペイシーの愛人役でジュード・ロウを最初に見ました。シリアスな演技をやっていました。
で、この作品で結構この手のロマンティック・コメディ系のキャラでもいけるのですねとわかり、それならジュード・ロウでロマンティック・コメディを1本作ってくれませんかと思ってしまいます。もちろんヒロインに振り回される普通の男役で見たいものです。
いつのまにかヒロインに賞金がかかっている設定になっています。
そんな感じで事件に巻き込まれて2人で逃げる話しの方はアルフレッド・ヒッチコック監督の『三十九夜』(35年)、『逃走迷路』(42年)のようで、2人のキャラ設定はハワード・ホークス監督のロマンティック・コメディの『赤ちゃん教育』(38年)で、オチはフリッツ・ラング監督の『飾り窓の女』(44年)といった感じでした。1930-1940年代の映画が好きな私にはこの作品のテイストがよく合っていました。
全体的にアンティックて雰囲気で通していました。
この世界ではゲームをやった方がいいとなっていました。ゲームの中からまたゲームの中へという展開があった。何だかわからん。
ウィレム・デフォーは怪しさ全開で登場してそんな感じの展開となっていました。
自分の身体に穴を開けられる時に、ウィレム・デフォーに「安心しろ」と言われても安心出来るわけがありません。
バイオ・ポートなることを身体に施してゲームをするとなっていました。
腰の背中側に穴を開けてしまう。それにしてもこの穴に指にツバをつけて突っ込むなよなジェニファー・ジェイソン・リー。ボカシが入るのではと余計な心配をしてしまった。
ヒロインのジェニファー・ジェイソン・リーは靴の形をしたケースを持っています。
これは何の伏線だと思ってしまった。→別に伏線ではなかったような。
双頭のトカゲの変種は何か重要なことの伏線なのかと思ったらそうでもなかった。
ラスト近くになって登場するゲーム発表会司会者の女性が私好みのはれぼったい目をした人で誰かと調べたらサラ・ポーリーでした。以前見たテリー・ギリアム監督の『バロン』(89年)に出てるとのこと。ということは同じく『バロン』に出てたユマ・サーマンに似た歯並びの悪い女の子がサラ・ポーリーだったのか?これは驚いた。
→サラ・ポーリー主演の『死ぬまでにしたい10のこと』(2002年)も見ています。
このオチでは普通なら何だいこりゃとなるとこですが主演2人がいいのであまり気にならなかったりします。
そんなわけで話しは今風ですが、テイストは私の好きな監督3人が入ってるよい作品でした。
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