映画感想の加筆改訂のお知らせ

にほんブログ村

« 『イグジテンズ』 | トップページ | 『トゥモロー・ワールド』 »

2007.07.07

『ブラック・ダリア』

この作品はブライアン・デ・パルマ監督のフィルム・ノワール風のサスペンスです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

2006年 東宝東和/ミレニアム・フィルムズ/エクィイティ・ピクチャーズ/NUイメージ・エンタテインメントGMBH/シグネチャー・ピクチャーズ ドイツ=アメリカ作品
原題◆The Black Dahlia
DVDコレクターズ・エディションにて。画質はよいです。
プロット 殺人事件が重なる話しのようです。
音楽 マーク・アイシャム

キャスト
ジョシュ・ハートネット→冷静なバッキー・ブライカート
アーロン・エッカート→熱くなるリー・ブランチャード
スカーレット・ヨハンソン→両天秤のケイ・レイク
ヒラリー・スワンク→金持ち令嬢のマデリン・リンスコット
ミア・カーシュナー→被害者のエリザベス・ショート=ベティ・ショート
ジョン・カバナー→富豪のエメット・リンスコット
フィオナ・ショウ→富豪夫人のラモーナ・リンスコット
レイチェル・マイナー→マデリンの妹 マーサ・リンスコット
ローズ・マッゴーワン→証言する女優シェリー・サッドン
ジェミマ・ルーパー→ベティの相棒ローナ・マーツ
リチャード・ブレイク→銀行強盗のボビー・デウィット
ウィリアム・フィンレー→用心棒?のジョージィ・チルデン
マイク・スター→ラス・ミラード
ブライアン・デ・パルマ監督作品の常連俳優グレッグ・ヘンリーはどこに出てた?→気がつかなかった。


ブライアン・デ・パルマ監督の演出はよいと思います。
予想に反して意外と手堅くまとめてありました。話しの進行を見てるだけで面白い。
シーン転換にワイプを使用。
複数の事件が同時に進行する手法?
意外と律義に謎解きをやっていました。

1940年代の風俗映画なのか?
あまりそんな感じはしない。平行世界の時代なのか?

フィルム・ノワールの話しの展開はこんなものです。
ハワード・ホークス監督の『三つ数えろ』(46年)もこんな感じだったりします。わけわからんでいつのまにか謎解きとなっています。


キャストの方々はあまり御馴染ではないので全然期待しないで見ました。
ジョシュ・ハートネットは少し若過ぎると思っていましたが、意外と好演していました。俳優として評価でジョシュ・ハートネットを見直しました。

ミア・カーシュナーだけは別で、まだ完成前でミア・カーシュナーがエリザベス・ショートにキャスティングされた段階で、これはいいと思っていました。実際に見て期待通りのハマり役でした。間違いなくこの作品はミア・カーシュナーの代表作になります。
ミア・カーシュナーはアトム・エゴイヤン監督の『エキゾチカ』(94年)に加えて代表作が2本となったようです。代表作が2本もあれば女優さんとしては運がいい方らしい。→『ジーン・セバーグの日記』(95年)でジーン・セバーグが言っていた。


1940年代のスターに例えれば・・・
ジョシュ・ハートネット→背の高さは違うけど『青い戦慄』(46年)のアラン・ラッドか、それとも『ローラ殺人事件』(44年)のダナ・アンドリュースあたりかな?
アーロン・エッカート→悪役な感じでダン・デュリエ、『飾り窓の女』(44年)『教授と美女』(41年)
スカーレット・ヨハンソン→大根な感じでラナ・ターナー、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』1946年版かも、『青い戦慄』(46年)のベロニカ・レイクには見えない。
ヒラリー・スワンク→かなり無理がありますが『三つ数えろ』(46年)のローレン・バコール
ミア・カーシュナー→完璧似で『奇妙な女』(46年)のヘディ・ラマー、演技力はミア・カーシュナーの方が上です。

タイトル。
ボクシングの試合です。

街にて。暴動です。
警官2人が登場。
ジョシュ・ハートネット扮するバッキー・ブライカート
アーロン・エッカート扮するリー・ブランチャード
ドン・サントスを逮捕します。

近くの店に避難して夜を明かします
ボクシング談義となるバッキー・ブライカートとリー・ブランチャード。
名前が似ているので最初はどっちがどっちだかよくわかりませんでした。


警察にて。
グリーン署長。エリス・ロー検事補。
リー・ブランチャードがミスター・ファイア
バッキー・ブライカートがミスター・アイス
スカーレット・ヨハンソン扮するケイ・レイクが登場。
キャラ紹介となっています。
初めて見るスカーレット・ヨハンソン。ラナ・ターナーみたい。
映画秘宝誌では性格が悪いとされていたスカーレット・ヨハンソン。そんな感じでこの作品を見ていました。

父親のアパートを訪ねるバッキー・ブライカート。
窓から鳩を撃っている父親。
手前にバッキー・ブライカート、奥に父親、という配置でパンフォーカスを使っています。合成かもしれないけど。ブライアン・デ・パルマ監督はこの手法が好きだな。
アルフレッド・ヒッチコック監督が『見知らぬ乗客』(51年)で多用していました。これを合成でやっていました。疑似パンフォーカスといえるかも。


バッキー・ブライカートのモノローグで話しは進行しています。
フィルム・ノワールの典型となっています。

ボクシングの試合になります。
俳優2人がやっているボクシングは結構らしく見えています。
八百長でKOされるバッキー・ブライカート。


父親を老人ホームに入れているバッキー・ブライカート。
面会に来ています。


特捜に戻るバッキー・ブライカート。
ボビー・デウィットが出所するとのこと。
リー・ブランチャードに恨むボビー・デウィット。


リー・ブランチャードの自宅です。
3人で食事となります。

3人の日々がモンタージュされます。
映画を見ています。古い映画。タイトル名がわからん。


1947年のダンス・パーティです。
情報屋モリーのクラブにて。


警察にて。
白人のナッシュ。レイプに強盗。この事件を追うことになります。


張り込みです。
クレーン使用。カメラはダイナミックに動きます。
撃ち合いとなります。
ここでも手前と奥に人を配置する手法を使っています。
捕まったのはナッシュではなかった。黒人のフィッチなる男。

クレーン移動のカメラが違う事件へと移動となります。
これはアルフレッド・ヒッチコック監督の『ファミリー・プロット』(1976年)の引用なのかも。

この近くで別の事件が起こっていました。
ブラック・ダリア事件です。死体が発見されます。
さっそくブラック・ダリア事件に入れ込むリー・ブランチャードです。


リー・ブランチャード不在の自宅にて。
ケイ・レイクの背中にBDの傷跡があります。これに気がつくバッキー・ブライカート。


警察にて。
ナッシュよりブラック・ダリア事件だとリー・ブランチャード。
死体の検死です。
名前はエリザベス・・ショート。
演じるミア・カーシュナーはエリザベス・・ショートになりきっています。

ダイナーをやっているエリザベス・ショートの父から聞き込みます。
エリザベス・ショートのことを悪くいう父。


リー・ブランチャード不在の自宅にて。
ケイ・レイクとバッキー・ブライカート。


警察にて。映画の名が出ています。
映画『青い戦慄』からblack dahliaの名前のベティ。
→感想はここです。『青い戦慄』(46年)

聞き込みです。アパートに入るバッキー・ブライカート。
ベティ・ショートについて。エリザベス・ショートではなくベティ・ショートになっています。
証言している女優さんは誰?→ローズ・マッゴーワンなのか。
ベティの相棒ローナ・マーツとは?


警察にて。
スクリーン・テストのフィルムです。
見ているバッキー・ブライカート。
ベティ・ショートが喋っています。画面外から聞いてるのはブライアン・デ・パルマ監督です。


リー・ブランチャードの自宅にて。
ブラック・ダリア事件の捜査に入れ込むリー・ブランチャード。


クラブに入るバッキー・ブライカート。
ワイプで違うクラブへと。
歌っているのはk.d.ラングです。
ヒラリー・スワンクが登場。モノローグによるとここで1番美しい人となっています。モノローグがそう言っているからそうなのでしょう。モノローグを疑うと話しに乗れないのでそう思いこむことにしましょう。


SA2966 マデリン・リンスコットのクルマ。
クルマ内で聞き込みのバッキー・ブライカート。


警察にて。
ボビー・デウィットが明日出所するとのこと。
地震です。これはあまり関係ないシーンでした。


マデリン・リンスコットの自宅へバッキー・ブライカート。
マデリンの父、母、妹、計5人で食事となります。
最初はバッキー・ブライカートの主観ショットで通しています。意図不明。
昔の映画の話題でマック・セネットの名前が出ています。マック・セネットといえば水着美人。
食事の席はマデリンの母が取り乱して気まずい雰囲気となっています。


モーテルにて。
マデリン・リンスコットとバッキー・ブライカート。
無理して見ればローレン・バコールに見えないこともないヒラリー・スワンク。
ベティ・ショートについて話すマデリン・リンスコット。


警察にて。
スクリーン・テストのフィルムです。
見ているバッキー・ブライカート。
ヘディ・ラマーのように見えるミア・カーシュナーです。


公園にて。
ローナ・マーツを逮捕するバッキー・ブライカート。

警察で取り調べとなります。
レズシーンのフィルムを持っていたローナ・マーツ。
このフィルムを見ていたとこで取り乱して退去するリー・ブランチャード。
これを激怒する上司。わけわからん。


ナッシュを追うバッキー・ブライカート。
強盗事件を起こして射殺されたナッシュ。
犠牲者が出ます。アジア系父子2人。


モーテルにて。
バッキー・ブライカートにベティ・ショートと寝たと告白するマデリン・リンスコット。


リー・ブランチャード不在の自宅にて。
ボビー・デウィット出所の見出しが出ている新聞を読んでるケイ・レイク。
リー・ブランチャードの妹は15歳の時に殺されたとバッキー・ブライカートに話すケイ・レイク。
リー・ブランチャードの居所も聞いて急行するバッキー・ブライカート。


情報屋モリーの店です。
ボビー・デウィットを詰問するバッキー・ブライカート。
で、ボビー・デウィットに逃げられます。ですがボビー・デウィットは殺される。
転落するリー・ブランチャードともう1人の男。顔が見えない飛び出しナイフの人物もいます。
殴られて昏倒するバッキー・ブライカート。
この件は情報屋モリーが仕切り、証拠隠滅してなかったことにします。

ボビー・デウィットの用心棒みたいな男がブライアン・デ・パルマ監督の盟友ウィリアム・フィンレーのようです。


バッキー・ブライカートの父のアパートにて。
ここはリー・ブランチャードに貸していました。
ブラック・ダリアに関する資料で一杯になっています。

警察にて。
スクリーン・テストのフィルムです。
見ているバッキー・ブライカート。
一目ぼれの話しをしているベティ・ショート。

上司の署長?と組んでいるバッキー・ブライカート。


リー・ブランチャードの自宅にて。
バッキー・ブライカートとケイ・レイクの2人で食事となります。
キスからテーブルセックスとなだれ込みます。

バスルームの床下から札束を発見するバッキー・ブライカート。
リー・ブランチャードは強請られていたとケイ・レイク。
フィッチとは?→撃ち合いで殺された男。

ところでバンドエイドと言ってます。バンドエイドって英語だったのか。知らなかった。


マデリン・リンスコットの自宅へバッキー・ブライカート。
セックスとなります。
ピエロの絵がが飾ってあります。
そんなとこにケイ・レイクがやってきます。当然痴話げんかとなります。

ハリウッドの古い住宅街にて。
ここを調べるバッキー・ブライカート。
レズフィルムはここで撮られていた。
ベティ・ショートが殺されたのもここで、切断されたのもここだとわかります。
壁にはピエロの絵が描かれていました。

このピエロの絵の使い方はアルフレッド・ヒッチコック監督の『恐喝(ゆすり)』(29年)からか?


マデリン・リンスコットの自宅へバッキー・ブライカート。
謎解きとなります。
そんなこんなで夫人が自殺します。

夫人が事故死したと新聞の見出し。
ブラック・ダリア事件はこれでなかったことになるようです。


モーテルにて。
マデリン・リンスコットとバッキー・ブライカート。
決着をつけたらしい。

ケイ・レイクに会いに行くバッキー・ブライカート。
一瞬ベティ・ショートの死体を見るバッキー・ブライカート。
エンドとなります。

思ってたより出来がよかった。正直言って面白い。これは意外でした。
とりとめのない話しの展開はフィルム・ノワールには付き物なので気にならず。
そんなわけでフィルム・ノワールのバリエーションになっているよい作品でした。


« 『イグジテンズ』 | トップページ | 『トゥモロー・ワールド』 »

映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/75473/15683365

この記事へのトラックバック一覧です: 『ブラック・ダリア』:

« 『イグジテンズ』 | トップページ | 『トゥモロー・ワールド』 »

月齢

無料ブログはココログ
フォト
2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

バイクフォト

  • ヤマハ トリッカー XG250
    私が買ったバイクです。ヤマハばかり。