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2007.06.10

『バンド・ワゴン』

この作品はビンセント・ミネリ監督、フレッド・アステア、シド・チャリシー主演のミュージカルです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1953年 MGM アメリカ作品
原題◆The Band Wagon
DVDにて。画質はよいです。よく補正してあります。あまりクリア過ぎないのがいい。音声はドルビーデジタル5.1chにて。
プロット 舞台の興業をやり直す話しのようです。

キャスト
フレッド・アステア→落ち目のトニー・ハンター
シド・チャリシー→ヒロインのギャビー=ガブリエル・ジェラルド
オスカー・レバント→作家のレスター・マートン
ナネット・ファブレイ→その奥さんのリリー・マートン
ジャンク・ブキャナン→舞台の大物ジェフリー・コルドバ
ロバート・ギフト→コルトバのマネージャーのハル・ベントン
ジェームズ・ミッチェル→ギャビーの専属振付師ポール・バード
エヴァ・ガードナー→エヴァ・ガードナー本人


ビンセント・ミネリ監督の演出はよいと思います。

ミュージカルは、突然歌い出す、歌う条件設定で歌い出す、この2つのシチュエーションがあります。この作品では混在していました。
ちゃんと使い分けているのが珍しいのかも。ミュージカルではどの作品でも結構いい加減なようです。

ハリウッドで落ち目になったフレッド・アステア扮するトニー・ハンターはニューヨークに戻り舞台で再起をはかろうとします。話しの方はルーティンで進みます。
思っていたよりミュージカルナンバーはたくさんあって、本編の無駄なシーンも少なかった。

振り付けはマイケル・キッド、エリザベス・テーラーの夫のマイケル・トッド、俳優はリチャード・トッド。名前の連想ゲームでこうなります。

主演2人でのタップダンスはありません。アステアだけの時はタップをやっています。
ジャンク・ブキャナンと2人でタップのシーンがいい。
アステアと女性とのコンビでタップといえば『ザッツ・エンターテインメント』(74年)でのエリナー・パウエルとのタップダンスが最高でした。この最高のタップダンスシーンの最初のとこにシナトラのナレーションがかぶさってるのがじゃまですけど。そんなわけで『踊るニューヨーク』(40年)のDVDを買いました。

三つ子のミュージカルナンバーがあります。ひざ立ちで小柄になるやり方です。
ひざ立ちになる『スポーン』(97年)や『ムーラン・ルージュ!』(2001年)で実績があるジョン・レグイザモが得意なやつです。CGはまだないのでバックを黒味にして見えにくくしています。

メインのミュージカルナンバーは安手のハードボイルド風な『ガールハント』です。どこが舞台なんだという感じにあちこちにシーンが飛びまくりで痛快です。
シド・チャリシーの黒いコートを脱ぐと赤いドレスと黒い手袋姿は最高です。黒い髪との組み合わせがまたいい。


フレッド・アステアの歌はヘタウマの極致というか声量があればいいというわけではないという感じ。
TVシリーズにもゲスト出演していたのを見たけば何だっけ?→『スパイのライセンス』(69-70年)のようです。

ヒロインのギャビー。ガブリエル・ジェラルド。シド・チャリシーはタップではなくバレエから来ている人なのですね。勘違いしていました。
シド・チャリシーはルックスはいい。ダンスは最高。演技はまあまあ。歌は上手くないというより全然ダメ。脚は最高。性格はよさそう。というのが私の印象です。

タイトルです。
バックにはシルクハットとステッキが見えます。

これが実はオークションにかけられている図。
往年のミュージカルスター トニー・ハンターの使用した物です。
司会が盛り上げますがこれが売れない。

列車にて。
オヤジ2人が雑談しています。
映画の話からトニー・ハンターは落ち目だとなります。
フレッド・アステア→扮する落ち目のミュージカルスター トニー・ハンターが乗り合わせていた葉巻をプレゼントします。
こんな感じでキャラ紹介です。

N.Y.に到着します。
マスコミが大勢来ていますがお目当てはエバ・ガードナーでしたとオチがつきます。
ホームでトニー・ハンターが1曲歌います。
「我が道を・・・」

トニー・ハンターに出迎えが2人来ていました。
オスカー・レバント扮する作家のレスター・マートン。
ナネット・ファブレイ扮するその奥さんのリリー・マートン。
この2人が登場。

駅を出て42番街を歩く3人。
会話から演出家のジェフリー・コルドバの名が出てきます。
タクシーで去るマートン夫妻。

ゲームセンターのトニー・ハンター。
靴磨きからソング & ダンスとなります。
「靴を磨けば・・・」

ジェフリー・コルドバの舞台です。
『オイディプス王』を演じています。
舞台の袖に到着の3人。
マネージャーのハルが登場。
トニー・ハンターとご対面のジェフリー・コルドバです。

打ち合わせとなる4人。
ウィリアム=ビル・シェークスピアとビル・ロビンソンの洒落があります。これが和田誠の映画本『お楽しみはこれからだ』での解説がないとわからない洒落でした。
これは『ファウスト』だとジェフリー・コルドバ。全くコンセプトが伝わっていないので凍りつく3人です。
1曲は入ります。4人でソング & ダンスとなります。
有名な『ザッツ・エンタテインメント』です。

ジェフリー・コルドバの自宅にて。夜中です。
マネージャーのハルとジェフリー・コルドバ。
バレエダンサーのガブリエル・ジェラルドの話題となります。
そんなとこにガブリエル・ジェラルドのマネージャー兼振付師兼恋人のポール・バードがやって来ます。
で、交渉となります。

コモドア劇場にて。
シド・チャリシー扮するヒロインのギャビー=ガブリエル・ジェラルドが登場。
バレエを披露します。
見ている、トニー・ハンター、マートン夫妻の3人。ギャビーの背の高さを気にしているトニー・ハンター。

私は正直バレエのことはよくわからん。くるくると回っているだけなのではとなります。

ジェフリー・コルドバの自宅です。
トニー・ハンター、マートン夫妻の3人がやって来ます。
ギャビーとポール・バードも来ます。

ジェフリー・コルドバはスポンサーを相手に資金を集めようと奮闘中。
直接描写はなくてドアを開けるたびに見えるだけです。

階段でご対面のトニー・ハンターとギャビー。
背の高さを比べているトニー・ハンターです。
ここで失言のギャビー。トニー・ハンターの映画を「博物館で見ました」とやってしまいます。これで口論となっています。
そんなとこですが、成り行きでジェフリー・コルドバに紹介されてしまいます。いまさら断るわけにはいかなくなります。
スポンサーに紹介されても何となくぎこちないトニー・ハンターとギャビーがいい感じ。

リハーサルとなります。
モンタージュが入ります。

ジェフリー・コルドバに気合いを入れられるトニー・ハンター。
いきなりセリフ回しが強くなります。これはギャグのようです。

ダンスのリハーサルです。
リフトが出来ないとされるトニー・ハンター。
こんな扱いが3週間ということでブチ切れるトニー・ハンターです。
1953年ではなく1776年とかなんとか言ってこの場を去ります。

マートン夫妻はどうしようと相談しますが夫婦ゲンカとなります。

トニー・ハンターの滞在しているホテルにて。
割れないレコードの描写。
ギャビーがやって来ます。すぐに仲直りとなります。

馬車で公園ヘ行くトニー・ハンターとギャビー。
ダンスとなります。ダンスでフレアスカートが揺れるのがいい感じ。

リハーサルが進みます。初日まで後3日。
セット作りが間に合わないと大変。
音楽が合わないと大変。
早変わりが大変。
特殊効果の爆発と煙で大変。
こんな感じで色々と大変な描写が入ります。

『バンド・ワゴン』の初日となります。
これが大失敗となります。この大失敗は絵のモンタージュで省略で描写していますがこれは何の象徴なのでしょう?

誰も来ていない公演後のパーティ。
来たのはトニー・ハンターだけ。

ホテルに戻るトニー・ハンター。
残念パーティの部屋に入ります。
続いてギャビーも。
マートン夫妻も入ります。
1曲入ります。トニー・ハンターが歌います。
「モアビール・・・」から「ルイジアナ・・・」につながります。
で、トニー・ハンターが私財の絵を売ってショーを続けるとなります。
ポール・バードと降りるようです。

巡業となります。
汽車が走る移動のモンタージュが入ります。こういう描写は好きだな。

フィラデルフィア。
ギャビーが歌います。「太陽・・・」
歌は吹き替えだと思う。

ボストン。
ジェフリー・コルドバとトニー・ハンターのソング & ダンス。
「プランを変えよう・・・」
これは大好きなナンバーです。

ワシントン。
マートン夫人が歌います。
「ここはルイジアナ・・・」

汽車の車中にて。
打ち合わせとなっています。
眼鏡のギャビー。

ボルチモア。
トニー・ハンター、マートン夫人、ジェフリー・コルドバの3人のソング & ダンス。
「3つ子が・・・」
これは傑作なナンバーとなっています。

N.Y.です。『バンド・ワゴン』の初日です。雨。
アスコット劇場にて。
劇場に来たばかりのトニー・ハンターとギャビー。

ショーが始まります。
メドレーで今迄のナンバーが流れます。

で、メインの『ガールハント』となります。
フィルム・ノワール風です。探偵のロッド・ライリー。
どこが舞台なんだとあちこちとシーンが変わります。

夜の街にて。
ブロンドの黄色いコートの女。
爆発して消える男。

毛皮屋だは宝石屋にて。
黒いドレスのギャビー。

地下鉄の駅にて。
青いドレスのギャビー。

かつら屋から赤い非常階段を上る探偵のロッド・ライリー。
風呂場で殴られて昏倒します。

骨のカフェにて。
黒いコートを脱ぐと赤いドレスのギャビー。黒の手袋がいい。
ここは傑作なシーンとなっています。

夜の街にて。
タバコに火をつけてもらう探偵のロッド・ライリー。
こんな感じでショーは成功となります。

トニー・ハンターの楽屋にて。
楽屋を出たらトニー・ハンターを迎えるサプライズ・パーティとなっていました。

有名な『ザッツ・エンタテインメント』の歌でエンドとなります。
このナンバー、『ザッツ・エンタテインメント』がいい。短いシーンなのですが音楽にシンクロしたショットの切り返しがいいんです。
ミュージカルは長回しもいいけど、音楽とシンクロしたカット割りもいいのです。

本編はどうかな?と久しぶりに見たら全体的に、こんなに出来がよかったのかか今頃になって気がつきました。さすがに傑作として名高いだけはあります。
そんなわけで代表的なミュージカルのよい作品でした。


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