『紳士は金髪がお好き』(1953年)
この作品はハワード・ホークス監督、マリリン・モンロー、ジェーン・ラッセル主演のミュージカルです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1953年 20世紀フォックス アメリカ作品
原題◆Gentlemen Prefer Blondes
DVD『マリリン・モンロー ダイヤモンド・アルバム』にて。画質はよいです。
プロット 自分に合った男を見つける話しのようです。
キャスト
マリリン・モンロー→ブロンドのローレライ・リー
ジェーン・ラッセル→ブルネットのドロシー・ショー
チャールズン・コバーン→金持ちのビークマン卿
エリオット・リード→探偵のマローン
トミー・ヌーナン→ドラ息子のガス・エズモンド
ジョージ・ウィンズロー→子役のヘンリー・スポフォード3世
マルセル・ダリオ→判事
テイラー・ホームズ→ガス・エズモンド・シニア
ノーマ・バーデン→ビークマン夫人
ハワード・ウェンデル→ワトソン
スティーブン・ジェレイ→ホテルのマネージャー
ピーター・カムリン→警官
アンリ・ルトンダール→グロティエ
レオ・モストボイ→フィリップ
ジョージ・デイビス→タクシー運転手
ハワード・ホークス監督の演出はよいと思います。
ミュージカルシーンは振り付けのジャック・コールに全てお任せだったそうです。何でやったことがないミュージカルの監督を引き受けたのかと?がつきます。
ミュージカルの割には本編が長い。
延々と続く感じです。それでもあまり退屈ではありません。ハワード・ホークス監督得意のロマンティック・コメディ調になっているので退屈はしないのです。
撮影現場での対人関係について・・・・
マリリン・モンローとハワード・ホークス監督は最悪だったそうです。
ジェーン・ラッセルとハワード・ホークス監督はよかったそうです。
マリリン・モンローとジェーン・ラッセルは意外とよかったそうです。
色々と興味深い状況です。
ハワード・ホークス監督は頼りなさそうな風情な女性は好みではないのです。
マリリン・モンローはそんなハワード・ホークス監督は怖いおじさんとしか見えないようですし。
IMDbのフルキャスト表によるとダンサーの中にジョージ・チャキリスがいるらしい。注目して見ていましたがよくわからなかった。
プロローグ。
「リトルロックの女の子・・・」の歌から始まります。
ジェーン・ラッセル扮するブルネットのドロシー・ショー、
マリリン・モンロー扮するブロンドのローレライ・リー、
2人が登場します。
並ぶとジェーン・ラッセルの方が背が高い。
歌の途中からタイトルとなります。
製作がソル・C・シーゲル。
楽屋にて。
ダイヤの話のローレライです。
恋人のエズモンドがやって来ます。ローレライに骨抜き状態です。
ダイヤの指輪のプレゼントを持ってきています。
港です。
フランス行の豪華客船です。
アメリカのオリンピック選手団が乗るようです。
ドロシー・ショーとローレライ・リーも乗り込みます。
ドロシーはルックスがいい男が好みとなっています。
探偵のマローンも登場。
このへんはキャラ紹介といったとこです。
船室にて。
別れを惜しむエズモンド。
ドロシーは男の好みが悪いとローレライ。
オリンピック選手団を船室に入れるドロシー。パーティとなります。
歌が入ります。ジェーン・ラッセルから・・・
「サヨナラ、私のベイビー・・・」
続いてマリリン・モンローも歌います。
船は右向きで進行しています。地図に従ってのディレクション。映画の基本的手法です。
ドロシーに説教するローレライ。
カネが全てということらしい。
プールです。
ここでジェーン・ラッセルが歌います。
「1.2.3.4・・・、私はスポーツが苦手・・・」
体操する男達。これはまたお下品というかマッチョというか、かなりなナンバーとなっています。
ここから本編が延々と続きます。退屈ではないけど。
チーフウエイターと交渉するマローン。
50ドルを投資しています。
バーです。
ドロシーが来て知り合いの男と挨拶。
ここでチャールズン・コバーン扮する金持ちのビークマン卿が登場。
ダイヤの話しはしないでとドロシー。
でもローレライがやって来てダイヤの話となります。
探偵のマローンと話しのドロシー。まだ正体を知りません。
ビークマン夫人も来ます。ティアラを見せます。
パーティです。
ドロシーとローレライが来ると男達は大混乱の図があります。
大金持ちのヘンリー・スポフォード3世は子供でしたとオチがつきます。
バーにて。
ドロシーとマローンが話し込んでいます。
続いて船上でも・・
ローレライを悪く言うマローンです。
日を改めての船上です。
船室内を撮っているマローンを見つけるドロシー。
どうやらビークマン卿とローレライを撮っていたらしい。
ビークマン卿を追い出してローレライと相談のドロシー。
どんな写真を撮られた?→アフリカのパイソンというヘビの話をしていたというが、面白いオチがつきます。これはいい。
まずい状況となります。この写真を取り戻そうと画策するドロシーとローレライ。
マローンの船室に家捜しに入るローレライ。
一方マローンを足止めするドロシー。
船室には写真はありません。円窓にハマるローレライ。
困っているとこにヘンリー・スポフォード3世やビークマン卿が来てお笑いの一席となります。
後で円窓にハマったローレライは体中が痣だらけとやっています。面白い。
次はマローンを呼び出して酒を飲ませます。
マリリン・モンローの洒落は日本語字幕にするとよくわからん。
脱がせたマローンのジャケットにも写真はない。それならとズボンを無理に脱がせて調べるドロシーとローレライ。1950年代当時としてはかなりお下品な描写となっています。
女物のガウンを着て退場のマローン。ホークス監督の作品によくある描写です。
写真のフィルムはありました。
ローレライとビークマン卿。
写真のことで話し込んでいます。出て行くローレライとビークマン卿。
ここで隠しマイクを仕込んでいるマローンです。
ドロシーが戻ってきて口論となります。
ローレライも戻ってきます。
ドロシーに対して商売抜きだとマローン。
パリに到着するドロシーとローレライ。
ロケで撮った現地のシーン。スクリーンプロセス。編集。これでドロシーとローレライはパリに来ていることにしています。映画的となっています。
タクシーで買物しまくりとなります。
ホテルに着くドロシーとローレライ。
ここで探偵のマローン。ビークマン夫人、弁護士。が待ちかまえています。
ティアラのことでまずい立場のローレライ。
ビークマン卿はアフリカにトンズラしているとのこと。
マローンの素行調査のせいでホテルにも泊まれなくなります。
カフェにて。ドロシーとローレライ。
歌が入ります。「恋のトラブル・・・」
ようやくミュージカルらしくなります。
タクシーに乗って退場のドロシーとローレライ。
シェ・ルイにて。
楽屋のドロシーとローレライ。
エズモンドがやって来ます。ローレライと口論になります。
舞台です。ローレライが歌う。
ここはマリリン・モンローの有名な持ち歌「ダイヤモンドは・・・」の歌が入ります。
ハイトーンの部分と吹き替えとのことです。まあいいけど。
マリリン・モンローのヘタウマな歌は好きだな。
コスチュームはショルダーレスのピンクのドレス。ピンクの長いグローブ。素敵です。
ここのダンサーの中にジョージ・チャキリスがいるようです。わからなかった。
楽屋です。
ドロシーとローレライ。警察がローレライを逮捕しにきます。
ティアラを返せばといいなりますが、肝心のティアラは盗まれています。
これはこまったことになります。
で、ドロシーが捕まって時間稼ぎをして、
ローレライはエズモンドからお金を引き出すことになります。
空港にて。
父のエズモンド・シニアを出迎える探偵のマローン。
ここにビークマン卿がいたりします。話しかけるマローン。言い訳をしているビークマン卿。
法廷です。これがお笑いの一席となります。
ブロンドのかつらに毛皮のコートのドロシー。ローレライになっているらしい。丸っきり別人なんですけど。
成り行きから、突然コートを脱いで歌うローレライのドロシー。これは凄いシーンです。ど迫力ボディのジェーン・ラッセルです。かなりお下品でアメリカ人好みでしょう。
探偵のマローンが来ています。父のエズモンド・シニアを連れています。
肝心のティアラのありかを知っているとマローン。ドロシーに助け船を出します。
マローンは空港のビークマン卿を回収してきます。ティアラはここでした。
ティアラはぐるりと一回りして本来の場所に収まります。
これで解決らしい。ホントかよと面白い。
シェ・ルイにて。
ローレライ、エズモンド、父のエズモンド・シニア、3人でのご対面です。
まだ事情がよくわからないエズモンド・シニアの「どのローレライも許さん・・・」のセリフはいい。
エピローグ。
左向きで進行する船。
船内は2組の結婚式となっています。
エンドとなります。
ドロシーがマローンと結婚すればドロシー・マローンとなります。これは洒落のようです。
本物のドロシー・マローンはハワード・ホークス監督作品では『三つ数えろ』(46年)で眼鏡を外すと美人の本屋の店員で出ています。
ミュージカルシーンは意外と少なくて、途中の本編部分が多い。
さすがに本編をそんなに退屈ではなかった。ロマンティック・コメディのノリになっています。
そんなわけで少し本編は長めですがミュージカルのよい作品でした。
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