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2007.06.12

『拳銃魔』(1949年)

この作品はジョセフ・H・ルイス監督、ジョン・ドール、ペギー・カミングス主演の拳銃強盗物フィルム・ノワールです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
有名なフィルム・ノワールなので見ました。以前から見たかった作品です。

1949年 キング・ブラザーズ・プロ/ユナイト アメリカ作品
原題◆Deadly Is the Female/Gun Crazy (USA) (reissue title)
スカイパーフェクTV310衛星劇場にて。画質はよいです。
プロット 成り行きで拳銃強盗となり逃避行となる話のようです。
音楽 ビクター・ヤング◆音楽は鳴っているだけの部分もありますが、盛り上がっているとこもあります。

キャスト
ジョン・ドール→幼い時から銃に執着するバート
ペギー・カミングス→曲芸撃ちの芸人ローリー
バリー・クルーガー→マネージャーのパッキー
アナベラ・ショウ→バートの姉ルビー
ネドリック・ヤング→友人で記者デーブ
ハリー・ルイス→友人で保安官クライド


ジョセフ・H・ルイス監督の演出はよいと思います。
全体的に特に変わった手法は使っていいません。手堅くまとめてあります。


プロローグ。
雨の夜。子役のバート少年はリボルバーを盗み捕まります。
少年裁判?となります。
優しい姉のルビーが証言します。回想あり。ヒヨコを空気銃で撃ち後悔するバート。
色々と証言のたびに回想になっています。友人2人と山にキャンプに行ってピューマを撃てないバート。ポンプアクションのライフルを使用。おそらく22口径ロングライフル実包を使用していと思います。お遊び用の銃です。
先生の証言。バート少年は銃に執着しているとのこと。
溶暗で締めます。

バートは少年院と軍隊を経て成長して子役からジョン・ドールになって街に戻ってきます。
記者のデイブと保安官のクライドの友人2人は以前と変わらぬ態度で迎えます。これが最後まで続く。

友人2人とカーニバルに行きます。
ここでペギー・カミングス扮する曲芸撃ちのアニー・ローリー・スターが登場します。50ドルが500ドルになるという勝負に参加するバート。
シングルアクションのリボルバーをファンニングで連射する描写があります。
勝負に勝つバート。で、腕前を買われて雇われます。

巡業にて。
ピエロに説教されるバート。マネージャーのパッキーにはローリーに近づくなと凄まれます。
ところでパッキーを演ずる俳優は佐藤慶にそっくりです。
揉めて首になるバートとローリー。結婚します。

新婚旅行のモンタージュ。
ラスベガスが有り金すってしまう2人。
ローリーはバートをたき付けて、別れ話まで持ち出してカネを手に入れるようにします。
2人は拳銃強盗となります。連続して犯行を繰り返します。
ヒッチハイクするローリー。クルマを奪います。

ハンプトンに来ます。
ここから2人の乗ったクルマのリアシートに置かれたカメラの長回しがあり。犯行直前から決行し、逃走までワンショットの長回しです。
低予算でもがんばっています。長回しは低予算でも手間を惜しまなければ何とかなります。
クルマを乗り換えます。メガネをかけて変装している2人。

次の犯行ではパトカーに追われます。パトカーのタイヤを撃つバート。
事態を進行する速さについていけないと愚痴が出るバートです。

雪の夜。
小屋に潜む2人。行く末について話すバート。
ローリーはこれで最後の仕事にしましょうとする。

打ち合わせです。精肉工場の給料強奪計画のようです。
ローリーは社員として潜入していたりします。バートは肉の配達を装います。
計画通りには行かず非常ベルが鳴らされます。ローリーは発砲する。逃げる2人。
予定通りにいったんは別れる2人ですがすぐに一緒になり逃げます。

殺しをやったので追跡捜査がきつくなっています。
カリフォルニアに入る2人。

海の側で休む2人。
バートはローリーに「別れることは出来ない。拳銃と弾丸のようなものだ」と言います。

捜査側です。どうやら紙幣ナンバーから足がついたようです。
夜のダンスホールで踊る2人です。歌が入ります。
捜査の手はすぐそこまで来ていることに気がつく2人はその場から逃走します。
汽車の貨物車で逃走する2人。

バートの姉の家に転がり込む2人。
保安官の友人が姉の家の様子がおかしいと気付きます。
説得に来る記者と保安官。あくまでも友人として振る舞っています。見上げた心意気です。
逃走する2人。ローリーは赤ん坊を人質にと持ち出すが、バートはさすがに赤ん坊はダメだと置いていく。

逃走する2人山に逃げクルマを捨てます。徒歩で沼地に入ります。泥まみれでかなり悲惨な状態となります。
沼の真ん中にある草地に潜む2人です。
霧のクライマックスとなり自滅する2人です。倫理コードに従って犯罪は引き合わない描写になっています。
ローリーは最後まで悪のヒロインぶりを発揮していました。終始一貫していました。
バートの友人達も終始一貫した態度で振る舞っていました。少し理想的過ぎるような感じ。


そんなわけで典型的な低予算フィルム・ノワールのよい作品でした。
何となく昔モノクロのTVで見たような気がしました。


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