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2007.06.02

『愛のレッスン』

この作品はイングマル・ベルイマン監督、グンナール・ビョルンストランド、エバ・ダールベック主演のロマンティック・コメディです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
この作品はベルイマン監督にしては話しがむずかしくないというので見ました。

1954年 SKF スウェーデン作品
原題◆En Lektion I Karlek
スカイパーフェクTV260シネフィルイマジカにて。画質は意外とよいです。
プロット 奥さんをよりを戻そうと回想する話し?か。

キャスト
グンナール・ビョルンストランド→産婦人科医のダーヴィッド
エバ・ダールベック→その奥さんマリアン
イヴォン・ロンバード→愛人のスーサン・メリーン
ハリエット・アンデルセン→主人公夫婦の娘
オーケ・グレーンベルイ→友人で再婚相手?カール=アダムス
→カール=アダムスの女友達リーサ
ヨン・エルストレム→運転手のサム


イングマル・ベルイマン監督の演出はよいと思います。
やたらと回想が入ります。少し目を離すともう回想になっていたりします。
面白いシーン転換があった。クラシックな流れるパターンに効果音付き。
妙な効果音でワイプするとこもあります。
会話シーンでの切り返しはやっていません。

主人公は結婚16年目の中年夫婦。
子供は姉ニックス、弟ペーレの2人。
愛人の女性スーサン・メリーンは1932年生まれの21歳のブルネット。

列車にて、他人のように描いていて実は奥さんでしたとフェイクあります。
この手法は演出がイマイチだと見てて腹が立つけどイングマル・ベルイマン監督はその点大丈夫です。このシーンは何となく見たことがあるように思えてしまいます。いいシーンです。

グンナール・ビョルンストランドはイングマル・ベルイマン監督の常連俳優です。『秋のソナタ』(78年)にも出ていました。
エバ・ダールベックは京マチ子かキム・ノバックに似ているような。キム・ノバックよりいい感じです。

16年前に何故結婚するに至ったかの回想にて・・・
カール=アダムスが待っているのに花嫁が来ない理由がいい。ここのやりとりがいい。結婚間際になってのエバ・ダールベックのセリフ「愛していないの」のリアクションセリフが「遅過ぎるよ、気づくのが」でした。グンナール・ビョルンストランドの妙に冷静な言動が最高です。1番のお気に入りな描写です。


前説があります。
タイトル。

産婦人科の病院にて。
若い愛人に文句を言われてる産婦人科医のダーヴィッド。
ブルネットのスーサン・メリーン。
ナースのリーサ。太ったおばさんです。
ようやくスーサン・メリーンを帰します。
で、急用で出かけるダーヴィッド。

クルマで移動中。
運転手のサムと雑談のダーヴィッド。
スウェーデンは左側通行のようです。

回想となります。
夏、避暑、愛人のスーサン・メリーンとダーヴィッド。
1932年生まれのスーサン・メリーン。
とりとめのない話から、結局キスとなります。

回想からクルマに戻ります。
またサムと雑談しています。

回想となります。
夏。海にて。
スーサン・メリーンとダーヴィッド。
もう別れ話となっているようです。

回想から戻ります。
列車に追いつこうとすっ飛ばしているらしいクルマ。
妙な効果音が付いたワイプが入ります。

駅に着くクルマ。
列車に乗り込むダーヴィッド。

列車内にて。
男女1人ずついる客室に入るダーヴィッド。
雑談となります。
ナンパが成功するか賭けをする男2人。

回想となります。
避暑地にて。娘のニックスと会うダーヴィッド。
クルマで移動となります。
男になりたいとニックス。
アクセル叔父さんの家に行くことになります。

アクセル叔父さんの家にて。
陶芸家らしい。
ママは毎週コペンハーゲンに通っている。
男はカール=アーダムだとニックスから聞くダーヴィッド。

回想から戻ります。列車内にて。
ナンパが失敗したらしい同室の男。
気まずい雰囲気を引きずって出て行きます。

ダーヴィッドと同室の女の会話となります。
まだこの時点では他人同士のように描写されています。
「目にゴミが」「私が医者だ」と『逢びき』1945年版のシチュエーションそのまんまをやっていました。これはギャグでしょう。医者といってもあなたは婦人科ではないのかと突っ込みたくなります。
会話の途中から実は奥さんでしたとなります。
この状態で会話が続きます。回想が度々入る。男の回想、女の回想と色々。

夫人であるマリアンのモノローグから回想となります。
医院にて。ダーヴィッドとマリアン。
口論となっています。
ホテル・ハーブスヴィークのメモを見つけるマリアン。

回想のままシーンは変わり。ホテル・ハーブスヴィークです。
マリアンがダーヴィッドの浮気現場に乗り込むことになります。

ダーヴィッドが浮気しているホテルにマリアンが乗り込むとこは食事を引ったくって自ら持って行きましたが、ここは星新一の一コママンガ批評本『進化した猿たち』に載ってた古典的なギャグでいけばいいと思います。
夫人が浮気部屋に向かったとこでホテルのフロントに内線電話させて「○○夫人ですか、本物の○○夫人が伺います」と伝言をさせたほうがよかったような。この作品では偽名だったのでこれは無理か。「奥様ですか、本物の奥様が伺います」とでも変更すればいけます。

回想から列車に戻ります。
よりを戻したいダーヴィッド。
ナンパが成功するネタとしてキスをしているダーヴィッドとマリアン。

回想となります。15年前。
マリアンとダーヴィッドとカール=アーダムは知り合いです。
で、マリアンとカール=アーダムの結婚式です。マリアンは来ない。
迎えに行くダーヴィッド。

アトリエです。
布団をかぶっているマリアン。結婚出来ないとマリアン。
「愛していないの」
「今気付いたのか」
このやり取り傑作です。
成り行きでキスとなります。

ダーヴィッドとマリアンは2人一緒にカール=アーダムの結婚パーティに入る。
当然大騒ぎとなります。
神父がいい迷惑となっています。

回想から列車に戻ります。
まだ口論しているダーヴィッドとマリアン。

回想となります。
1年前のダーヴィッドの両親の家にて。
ドレスが嫌いなニックス。弟とケンカで騒ぎとなっています。
父の73歳の誕生日のようです。
ピクニックとなります。
クルマが故障でピクニックは中止となる?
結局馬車で行くことになります。
ところで、やたらとタバコを吸うシーンが多い。

回想から列車に戻ります。
マルメに着き列車を降りるダーヴィッドとマリアン。
まだ口論しています。
カール=アーダムが迎えに来ています。

船でコペンハーゲンに向かう3人。

コペンハーゲンです。
タクシーに乗り込みます。ダーヴィッドまで乗っています。降りないダーヴィッド。
3人で飲みに行くことになります。

バーにて。
カール=アーダムの愛人リスが登場。デンマークの人らしい。
小細工するカール=アーダム。ダーヴィッドに強い酒を飲ませます。
リスがセリフで「愛のレッスン・・」と言っています。
ダーヴィッドとキスするリス。これでマリアンがぶち切れで騒ぎとなります。
警察の手入れだと全員に逃げ出します。

外に出たところでサムのクルマが迎えに来ます。
乗り込むダーヴィッドとマリアン。

ダーヴィッドとマリアンはホテルに着きます。
子役の天使が登場してエンドとなります。実はファンタジーだったの?


そんなわけでよく出来たロマンテック・コメディのよい作品でした。

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コメント

はじめまして

>スウェーデンは左側通行のようです。

スウェーデンでは1967年9月3日に左側通行から右側通行になったそうです。それ以降の映画でも、それ以前を舞台にした映画では左側通行に描くみたいです。
例;『キッチン・ストーリー』2003年スウェーデン/ノルウェー
50年代を舞台にしたこの映画では両国の国境を越えるとき、左側通行から右側通行に切り替わるシーンがあるそうです。(私は未見)

e.t. さん、コメントありがとうございます。
なるほどヨーロッパ標準の右側通行に合わせたわけですか。さすがヨーロッパの国は合理的ですね。
そういえば日本でも沖縄が右側通行から左側通行に変更したことがあったような。
でもこの時に日本全体を右側通行に変更した方がよかったような気がします。その方が世界標準になって合理的に思えます。

私も『キッチン・ストーリー』2003年は未見です。見たいものですね。

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