『パーフェクト ストーム』(2000年)
この作品はウォルフガング・ペーターゼン監督、ジョージ・クルーニー、マーク・ウォルバーグ主演の台風海洋アクションです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2000年 ワーナー アメリカ作品
ランニング・タイム◆130分
原題◆The Perfect Storm
プロット◆嵐に巻き込まれる話のようです。
音楽◆ジェームズ・ホーナー 音楽は無いほうがよかったような。そんな感じもしないではない。勝手に鳴ってるだけ?ならもっと個性的ないいスコアではないとダメですよ。
ワーナーのDVDにて。画質はよいです。
キャスト
ジョージ・クルーニー→船長=スキッパーのタイン
マーク・ウォルバーグ→年下の漁師ボビー
ダイアン・レイン→年上の恋人のクリスティナ
メアリー・エリザベス・マストラントニオ→船長のリンダ
マイケル・アイアンサイド→嫌みの社長ブラウン
ジョン・ホーキス→女にもてない漁師バグジー
アラン・ペイン→女にもてる漁師アルフレッド
ジョン・C・ライリー→男の子供がいる漁師マーフ
ウィリアム・フィッチナー→マーフと仲が悪い漁師サリー
ラスティ・シュワイマー→太ってるアイリーン
ジャネット・ライト→ボビーの母エセル
クリストファー・マクドナルド→天気予報官
ウォルフガング・ペーターゼン監督の演出はよいと思います。
始まる前にこれは実話です。と出てました。嵐の巻き込まれてからは実際には誰も見たことがないので想像ではなかったのか?まあいいけど。
そして年号に人の名前の羅列、『ダーティハリー』(71年)みたいな出だしで、見ててこれは今までの死亡者だなとわかります。
夜の町の風景がきれいに撮れています。
明るすぎるくらい。これは後の夜の海が暗すぎないように全体のトーンを合わせたのかもしれません。
主人公達の漁船はいったん帰港したかと思ったらすぐ出港しています。
恋人同士という設定になっているマーク・ウォルバーグとダイアン・レインの別れの演技はそんなにくどくはやらずにあっさりと描写しています。余計なとこは省いてとっとと海に出るということらしい。
マーク・ウォルバーグとダイアン・レインの組み合わせというのも何となく合わないような感じ。この話しの先行きを暗示しているか?。
ヨットで遊びの人達、漁で仕事の人達、台風の中では区別はないということらしい。
それとも漁の人達だけでも尺がもたないとのことかも。よくわかりませんが見てる範囲では不自然ではありませんでした。
単調にならないようにヨットの人達を入れたのかもしれませんが。漁船だけが怒濤に翻弄されてるだけで持たないのかも?
最大から最小へと、俯瞰で台風の中に入り海上までとなるシーンがあります。これはいい感じ。『アウトブレイク』(95年)でも同じようなシーンがありました。
漁師の人達は仕事の都合で寝る時間が変わってしまうようです。
これはまた大変な仕事です。ですがカジキ漁は日本でいうとマグロ漁みたいなものですか。マグロ1本で一財産でなんぼ?という世界。博打みたいなものか。
カジキを捕っただけでなく持って帰らないとダメ。ここがポイントとなってしまったようです。
色々と偶然が重なってパーフェクトストームな状況に至るとなっています。
暴風で無線アンテナが脱落して飛んでいってしまい交信もファックスを受けることも出来なくなります。
船橋の窓ガラスが割れる原因は大波ではなくて、強風で外れたアンカーがぶつかって割れていました。これを不可抗力?か、強風対策を怠ったことになるのか微妙なとこです。
違う漁船の船長リンダが勝手に救助信号を受けたと沿岸警備艇に報告するのもいい。
救助隊が救助される状態になってしまうのもあった。これは救助が成功するとこも見せないとまずいので撮ったシーンだと思われます。
マーク・ウォルバーグはMLBレッドソックスの帽子を被っていました。ボストンですから当然なようです。
船の中のTVではクリント・イーストウッド監督主演の『ペイルライダー』(85年)が映っていました。イーストウッド主演の『ザ・シークレット・サービス』(93年)のウォルフガング・ペーターゼン監督だから?
漁師達の話しでカネが入ったら新しい中古車を買うというのがいい。新しい中古車とは面白い言い方です。
売りのCGの波より巨大プールのセットで起こした波を相手に奮闘するキャストの方が印象に残りました。プールのセットでの撮影で死にそうになったというのはホントのように思えました。
そんなわけでなかなかの力作なよい作品でした。
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