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2007.06.17

『時をかける少女』(2006年)

この作品は細田守監督のタイムリープ物ラブロマンス『時をかける少女』のバリエーションのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

2006年 G.T.エンタテインメント/キューテック/メモリテック/ハピネット/マッドハウス/角川書店/角川ヘラルド映画 日本作品
ランニング・タイム◆98分
プロット◆タイムリープ能力を手に入れて色々とある話しのようです。
音楽◆吉田潔
角川書店発売のDVD通常版にて。画質はよいです。スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはワイド。上下左右黒味無し。フルスクリーン。
ドルビーデジタル5.1chはまあまあ。この作品に限らずドルビーデジタル5.1chはセリフや効果音より音楽を強調して使えばいいと思えます。

キャスト→VC
タイムリープの紺野真琴→仲里依紗
赤毛の間宮千昭→石田卓也
角刈りの津田功介→板倉光隆
博物館の芳山和子→原沙知絵
真琴の友人 早川友梨→垣内彩未
真琴の後輩 藤谷果穂→谷村美月
真琴の妹 紺野美雪→関戸優希

評判がいいのでで見ました。筒井康隆の原作は読んでいます。映画は大林宣彦監督、原田知代主演の『時をかける少女』(1983年)だけは見ています。


細田守監督の演出はよいと思います。
モノローグを多用しています。これはいい感じ。
妙にロングのショットが多い。これはイマイチ。

瞳ウルウルはアニメのルーティンな手法ですが、あまり多用しない方がいいと思えます。静止画でも切り返しや引きで描写出来るはずです。演出の腕前があればの話しですけど。
そんな感じで瞳ウルウルの手法は決めの1ショットのみにしてもらいたいものです。

作画は意外と汚い感じ。『パプリカ』(2006年)を見た後のでそう思えます。
モブシーンは昔ながらの手法でやっています。これは実写と比べると違和感がある。
この作品、実は低予算だったようです。

そんな感じでマイナスポイントは・・・
この作画でモブシーンはやらない方がいい。
背景や引きの絵と簡略化された作画のバランスが悪い。
背景の1部が常に動く部分かあるので見て気になる。

音楽はピアノを基調としているようです。これはいい感じです。
携帯電話は今は亡きボーダフォンでした。

VCはあまりというか全然聞いたことがない人ばかりです。これもこれでいい感じ。
男2人の棒読み調のセリフ回しもいい。
間宮千昭君のかったるそうに自転車をこいでるのが何となくいい。

ヒロイン紺野真琴のVC仲里依紗は大熱演でした。
あまりやり過ぎで逆効果になることもあったけど。無理があるけど淡々と熱演した方がいいのです。
タイムリープするたびに走ってジャンプして激突すると大変なヒロインでした。


角川ビデオ
角川 ピクチャーズ Inc 不死鳥のマークです。
ハピネット
メモリテック
株式会社キューテック
G.T.エンタテインメント Inc
マッドハウス

黒味に赤い点線が横に走る。これは数字が並んでいました。

3人野球してる主人公3人。
この作画はマジで簡略化されています。記号化されてると言ってもいいくらい。
この簡略化ぶりはTVシリーズ『未来少年コナン』(1978年)といい勝負です。

タイトル。
本編と黒味クレジットをカットバックする手法となっています。
これは好きな手法です。『カムイの剣』(1985年)『機動警察パトレイバー』(1989年)が私のお気に入りのタイトルです。絶品なのでぜひ見てください。

寝坊をするヒロインの紺野真琴。
何となくというかそのまんま1983年版です。
TVは薄型になっています。

7月13日の木曜日
学校です。
遅刻すれすれの紺野真琴。
抜き打ちテストとなります。
進路は文系?、理系?、コネがないと出世は出来ないけど文系の方ががいいに決まっているじゃない。コネがなければヨイショするしか出世の道はないけど・・・。

PM14:00の実験室です。
黒板にはTime wait's for no oneの文字。
ノートを届けに来た紺野真琴は怪しい人影を見てひっくり返りクルミ型のタイムマシンを見つけるとというか装着してしまうわけです。
で、タイムリープする紺野真琴。
『2001年宇宙の旅』(1968年)みたいなショットです。
また実験室に戻っています。

帰宅途中です。
紺野真琴、赤毛の間宮千昭、角刈りの津田功介の3人。
実験室に誰かいたと主張してる紺野真琴。

グラウンドにて。
キャッチボールやノックの3人。

舞台となる街ですが1983年版の尾道ではないようです。
都内で練馬か板橋あたりか?、北区赤羽ではないようです。

前カゴに桃を入れてブレーキの効かない自転車の踏み切りに突入し電車に激突する紺野真琴。
タイムリープで時間が戻ります。
黒味に赤い数字でタイムリープしているようです。
踏み切り突入前のPM16:00少し前に戻る紺野真琴。無事でした。

博物館にて。
おばさんの芳山和子と紺野真琴。
芳山和子を魔女おばさんと呼んでる紺野真琴です。
あっさりとそれはタイムリープだと言ってる芳山和子。タイムリープ経験者なので全く驚いていません。話しが早くていい。
誰でも出来るなんて言ってますがそれは違うような。まず思い込みが激しい女性ではないと・・・

自宅です。
タイル張りの風呂に入ってる紺野真琴。
ベッド脇には赤い発光文字のデジタル時計。これは必須のアイテムです。と思ったがあまり活躍する場はなかった。

川の土手にて。
考え中の紺野真琴。
タイムリープを実践します。成功です。7月12日火曜日。プリンの残っている自宅へと。
7月12日に戻ったようです。
ブリンがあることを確認する紺野真琴。
また河原に戻っています。またタイムリープする。
で、プリンを食べてる紺野真琴。

7月13日水曜日の学校です。
遅刻すれすれではなく早めに登校する紺野真琴。
繰り返しとなります。
抜き打ちテストが出来る紺野真琴。
家庭科実習での火事騒ぎを回避する紺野真琴。気の毒な高瀬。
当然うまくやっている紺野真琴。
理系か文系かのシーンもあります。

カラオケ店にて。
紺野真琴、間宮千昭、津田功介の3人。
後5分です。ここでタイムリープの紺野真琴。
3回繰り返しカラオケとなっています。

自宅です。
鉄板焼きが食べたいのでタイムリープする紺野真琴。

グラウンドにて。
ここもタイムリープの結果で上手くやってる紺野真琴。球筋が読めるとなっています。
この作品とは関係ないけど日本では金属バットは浪人生の一家殺人事件の影響で野球以外でも必須のアイテムとなっています。

博物館にて。
芳山和子にタイムリープで上手くやってることを話す紺野真琴。
やめられないようです。何でもリセット出来ると言っています。

学校にて。
後輩の藤谷果穂に告白される津田功介。

帰宅途中の土手です。
自転車で二人乗りしてて間宮千昭に告白される紺野真琴。
告白されるのをリセットしようとタイムリープする紺野真琴。
これを避けるために3回ぐらいタイムリープで戻っています。
何とかなったような感じ。

博物館にて。
芳山和子に告白の件を相談する紺野真琴。

学校にて。
間宮千昭のことを友人の早川友梨と話しをする紺野真琴。
早川友梨は告白したいらしい。

いじめです。
家庭科の授業でフライパンを燃やした件でいじめられている男の生徒。
やられっぱなしではなく少しはやりかえしているらしい。
この件には紺野真琴が絡んでいます。

間宮千昭と口論となる紺野真琴。
これで間宮千昭を避けるようになる紺野真琴。

自宅にて。
早川友梨とメールを交換している紺野真琴。

学校にて。
いじめのやり返しを派手にやって大騒ぎとなっています。
いじめ騒ぎで高瀬に消火器を投げられたとこでまたタイムリープの紺野真琴。
タイムリープはここではあまり役に立たない紺野真琴です。

グラウンドにて。
間宮千昭と早川友梨がつき合うのがあまり面白くない紺野真琴。
タイムリープはここでもあまり役に立たない。

自宅です。
風呂に入ってる紺野真琴。
腕に90のあざを見つけます。90なのか06なのかはわからん。

博物館にて。
紺野真琴には津田功介の方が合っているのではと助言する芳山和子。
修復中の絵の話が出ます。伏線のようです。

学校にて。
先生から面談について言われる紺野真琴。

ところであざの数字が変わっています。

告白のその後について。藤谷果穂と津田功介。
津田功介と藤谷果穂の仲を何とかしようとする紺野真琴。
階段を登ってジャンプの繰り返しを3回ぐらいやっています。
上手くいきません。
あざの数字は10?、01?になっています。で、残りは1回のようです。

前カゴに桃の自転車まで戻っている紺野真琴。
抜き打ちテストは出来ない紺野真琴。これはわざとそうしています。

PM14:00の科学実験室です。
ここで待ち伏せの紺野真琴。
待ち伏せは空振りとなります。来たのは早川友梨でした。
それでも、ここですれ違ったのは間宮千昭だと言う早川友梨。

踏み切りに行く紺野真琴。
まだ事故はなかったようです。

何となく間宮千昭に電話する紺野真琴。
で、唐突に間宮千昭に「タイムリープしていない?』と聞かれる紺野真琴。
ここもタイムリープしてごまかす紺野真琴です。
そんなこんなで最後の1回を使います。
これで腕の数字はゼロになります。もうタイムリープは出来ない。

ところが踏み切りの件ですが事故をはまだ起こっていなかった。
紺野真琴の自転車を借りた津田功介が藤谷果穂を乗せて踏み切りに向かう。踏み切り事故のタイミングにシンクロしています。
もう間に合わない。取り返しがつかない状況となります。
タイムリープしたらまず今何時から確認した方がよさそうです。

踏み切り事故が手遅れになり「止まれ・・・・」と絶叫したら、マジで時間が止まってしまいます。
これは間宮千昭がやったことです。最後のタイムリープを使ったとのこと。
凝固する人達。踏み切り事故の前に戻っています。間宮千昭がいます。

未来から来たと間宮千昭。
事情説明となります。
落としたタイムマシンを捜していた。くるみ型のタイムマシン。
絵の話をする間宮千昭。この絵のためにこの時代のこの場所に来たと言っています。
間宮千昭のカウンターもゼロでもう未来には戻れないと言っています。
別れの時だと間宮千昭。

学校にて。
間宮千昭はいない。噂の図。

博物館にて。
芳山和子に相談の紺野真琴。
自分の高校時代の話しをする芳山和子。1983年版とは少し違っているような。

自宅です。
タイムリープがまだ1回残っていることに気がつく紺野真琴。これは間宮千昭が事故を避けるために最後のタイムリープ使い、それで紺野真琴の時間も戻りタイムリープの最後の1回が戻ってきたわけです。
そんなわけでホップステップジャンプで最後のタイムリープへと突入する紺野真琴です。

PM14:00の実験室の紺野真琴。
ノートが降ってきます。クルミ型タイムマシンを回収します。
街を走る紺野真琴。背景はオーバーラップでの長回しです。

グラウンドの間宮千昭と紺野真琴。
クルミ型タイムマシンを間宮千昭に渡す紺野真琴。

川の土手にて。間宮千昭と紺野真琴。
絵を残す話をします。
別れの話しの間宮千昭。
最後の別れの時に紺野真琴に「未来で待ってる」と間宮千昭。

ここはもっとじっくりというか、それでなければあっけなく消えて欲しかったような。何とも半端な間合いになっていたような。
遠くに見える高架の高速道路場を動くクルマが気になったりします。画面に変化をつけるための描写かもしれませんが人間の目は動く物に引きつけられるのです。気が散ってハッキリ言って余計な描写でした。

赤い点線のタイムリープのショットが入りエピローグ。
学校にて。いなくなった間宮千昭。

グラウンドの紺野真琴と津田功介と他3人。
「私にはやることがある」と紺野真琴。希望を持たすというか微妙な結末になっているのがよろしい。
エンドとなります。


そんなわけでよく出来た『時をかける少女』物のよい作品でした。
中古DVDで済まそうと思ったが新品DVDを買っといてよかったです。

この調子で広瀬正のタイムリープ物で有名なSF小説『マイナス・ゼロ』をアニメで作ってほしいものです。実写は絶対にダメです。監督がダメ、キャスティングがダメ、お涙頂戴がダメ、説教演技がダメ、絶叫演技がダメと、全くいいとこがありません。
私は新作の日本映画はアニメしか見る気になりません。といってもアニメも実写に負けずに駄作が多いので何でも見るということはないけど。


タイムリープ物の感想です。
大林宣彦監督、原田知代主演のオリジナル『時をかける少女』(1983年)
マデリン・ストー主演の『12モンキーズ』(1995年)
グレッチェン・モル主演の『13F』(1999年)
メアリー・スティンバーゲン主演の『タイム・アフター・タイム』(1979年)等があります。


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7/22(日)脂肪でしょう(笑) んで、時かけは真琴が無駄にリープを使いまくってるところ。プール飛び込み台の最上段から飛ぶシーンなんかがきれいでしたね。そして千昭との2人のシーンがもう良いです。しかもいい映画はなぜか... [続きを読む]

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