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2007.05.17

『レディ・バニッシュ 暗号を歌う女』

この作品はアルフレッド・ヒッチコック監督の『バルカン超特急』(38年)のリメイク・サスペンスです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
シビル・シェパードが出ているで見ました。アルフレッド・ヒッチコック監督作品のリメイクだからではありません。あまり期待しないで見ました。

1979年 ハマー・フィルム/ランク・オーガニゼーション 英国作品
原題◆The Lady Vanishes
スカイパーフェクTV312 CSN1ムービー・チャンネルにて。画質はよいです。
プロット スパイ戦に巻き込まれる話しのようです。

キャスト
シビル・シェパード→ヒロインで結婚3回のアマンダ・ケリー
エリオット・グールド→写真家のコンドン
ハーバート・ロム→怪しいハーツ医師
アンジェラ・ランズベリー→消えた婦人フロイ
アーサー・ロウ→小柄なチャーターズ
イアン・カーマイケル→大柄で射撃の名手らしいカルディコット
ジーン・アンダーソン→黒幕の男爵夫人
マデレナ・ネデバ→尼僧
ジェラルド・ハーパー→不倫中のトッドハンター氏
ジェニー・ルナクル→不倫中のトッドハンター夫人

アンソニー・ペイジ監督の演出はまあまあだと思います。
カメラというかショットのサイズが付いたり離れたりと脈絡がない。
特に汽車のショットの使い方がイマイチでいきなりずっと引いたロングショットを入れたりとこまったものでした。
あまり気にしないようにシビル・シェパードだけを見ていましょう。ですがこのロングショットがたびたび入るのは参りました。これはマイナスです。
カメラが対象から突然離れたりするとエモーションが途切れてしまうというアルフレッド・ヒッチコック監督のセオリーを全く理解していない演出となっています。こまったものです。
音楽はスコアも使い方も平凡でした。これはイマイチでした。

1939年のババリアから始まります。
だいたいオリジナルの『バルカン超特急』(38年)と話しは同じでした。汽車の遅れる理由はオリジナルの大雪の代わりにナチスドイツとなっています。ババリアからバーゼル行きの汽車。
オリジナルではイタリア人のマジシャンと格闘していましたが、相手が変わっていました。格闘シーンも少し変更になっていました。効果の程はまあまあですか。悪くはなかった。

クライマックスの銃撃戦になるまでが少しもたれました。ここは手早く進行して、さっさと銃撃戦にならないといけません。
それにしてもエリオット・グールドのキャラを写真家にしたら歌の暗号の意味が薄れてしまうのでは?変えればいいものではないとなります。
全体的にみれば、よくあるイマイチなリメイクのようです。オリジナルそのままでは芸がないし、オリジナルから変えたとこは全部裏目に出てるリメイクの泥沼パターンとなっているようです。

ヒロインのシビル・シェパード扮するアマンダ・ケリーの余興はヒトラーの物まねてこれは見ててイマイチでした。Not Funnyとなります。
白いイブニングドレス姿でニップルが透けて見えています。あちらの方はこういうのは気にしなくて平気なのか。そんなものなのですか。このドレス姿で全編通していました。これも悪くないけど衣装が変わった方がよかったような気もします。普通のスーツ姿も見たかったような。
シビル・シェパードは結構背が高そうな感じ。横から見た顔のラインは意外は平板なような。

このヒロインは祖父の遺言で結婚したら100万ドル貰えるとなっていました。結婚する回数が明記されてなかったので何回も結婚するたび100万ドル貰ってるとなっています。これはオリジナルのヒロインの設定とはだいぶ変更されています。まあいいのでは。

エリオット・グールドは1970年代当時のままに見えます。役作りをしないのか。何となく本人のキャラクターそのままのような。

シビル・シェパードは1970年代のグレース・ケリーといった印象があります。この作品での役名もケリーとなっています。
そもそもこの作品のコンセプトはグレース・ケリーみたいなシビル・シェパードでアルフレッド・ヒッチコック監督作品のリメイクを撮る。これでしょう。
それが何で『バルカン超特急』になるのかというと母国を捨ててハリウッドに走ったアルフレッド・ヒッチコック監督に対して英国は複雑な感情を持っていて、そんな英国からすると、ハリウッド以降のアルフレッド・ヒッチコック監督作品は目に入らないようです。そんなわけで最高作は英国製の『バルカン超特急』になっています。
どうせなら『バルカン超特急』ではなく『泥棒成金』(55年)あたりがシビル・シェパードにと合っているように私には思えますが。

シビル・シェパードの美しい。
ですが1970年代はシビル・シェパードにとってはあまりいい時代ではなかったようです。主演ではロクな作品がない。映画での代表作は『タクシードライバー』(76年)ではないし、『ラストショー』(71年)?これも違うような。やっぱりTVシリーズ『こちらブルームーン探偵社』(85-89年)になるのかも。
それでTVシリーズ『こちらブルームーン探偵社』での浅茅陽子の日本語版でおなじみなのでシェパード本人の声は初めて聞いたような感じがしました。こちら『ブルームーン探偵社』のDVDセットか出たら買ってもいいと思っています。


そんなわけでまあまあなリメイクの作品でした。残念ながら佳作まではいっていません。

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