『イエロー・サブマリン』(1968年)
この作品は有名なビートルズ・アニメ・ミュージカルです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
名高いアニメ作品なので見ました。ビートルズについては詳しくないけどメンバー4人の名前くらいは知っています。正直言って90分持つのかと思いつつ見ました。
1968年/2000年 アップル・フィルムズ/キング・フィチャーズ・プロ/ユナイト/MGM 英国作品
ランニング・タイム◆90分
原題◆Yellow Submarine(1968年)◆The Beatles Yellow Submarine Adventure◆(2000年)
プロット◆イエロー・サブマリンでペパーランドに行く話のようです。
音楽◆ビートルズ 2000年に歌はステレオになり全体のサウンドトラックもドルビーデジタル5.1chとなったようです。
20世紀フォックス発売のDVDにて。画質は非常によいです。ドルビーデジタル5.1chがいい感じ。特に音楽がいいと思います。
VC=Voice Cast
ジョン・クライブ→リバプールのジョン
ジォフリー・ヒューズ→リバプールのポール
ピーター・バッテン→リバプールのジョージ
ポール・アンジェリス→リバプールのリンゴ
ランス・パーシバル→ペパーランドの使者のフレッド
ディック・エメリー→ペパーランド市長
ディック・エメリー→途中の正体不明なジェレミー
ポール・アンジェリス→ペパーランドを侵略するブルー殿下
ディック・エメリー→手下のマックス
(1968年)のジョージ・ダニング監督の演出はよいと思います。
(2000年)のトレイ・ストークス監督の演出というかサウンドリミックスはよいと思います。ドルビーデジタル5.1chサウンドは快調そのものでした。歌の部分もステレオになっていました。
全体的な感じは先に見ていた『ファンタスティック・プラネット』(1973年)みたいとなります。『イエロー・サブマリン』(1968年)の製作が先ですから逆なのですけど。
この作品はリミテッド・アニメですが私はフル・アニメより日本のTVシリーズで前から見慣れているリミテッドアニメの方が安心して見ていられます。
フル・アニメがリミテッド・アニメより優れているとは思っていません。手法が違うだけのことでしょう。手間がかかった方が出来がよくなるわけではないと思えます。要するにどちらの手法を使っても出来のよい悪いがあるということです。
色の使い方が1960年代しています。懐かしのサイケ調です。ビートルズの音楽か付いた夢みたいな話でもあります。トリップ映画なのか?
ビートルズのメンバーの出る順番は最初にリンゴ・スター→ジョン・レノン→ジョージ・ハリソン→ポール・マッカートニーとなっています。俳優のキャスティングの序列みたいに何で俺が先なんだとか後なんだとかもめたりしていたのかな?
さすがにアニメなのでジョン・レノンとポール・マッカートニーが妙に仲がよかったりします。
迎えに来たイエロー・サブマリンにメンバー4人が仲良く乗り込みますが以前TVでちらっとビートルズのドキュメント等でジョン・レノンだけが飛行機に乗っていった?というエピソードを見たような気がすることから連想すると俺だけにはイエロー・サブマリンに乗る資格があるとジョン・レノンだけイエロー・サブマリンに乗り込み、次にそうはさせじとポール・マッカートニーが無理に乗り込んで後の2人は置き去りだったりして。
この作品はかなりの影響を他の作品群に与えているようてす。
悪役はブルー・ミーニーズという集団。これは何の象徴などと考えているときりがないような。
正体不明なジェレミーは学者で芸術家の何でも屋のようです。
バキューム怪獣のシーンはシュールです。押井守監督も引用しているようです。
ビートルズに対する私の印象は、ビートルズの歌は聞いたことがないはずなのに、実際に聞くと全アルバムのどの曲も聞いたことがあるように思えるのです。こんなことを思えるのはビートルズだけです。これは凄いことだと思えます。
前説があります。
ペパーランドの風景。
ペパーランドを侵略せよとブルー殿下。
配下ブルー・ミーニーズがペパーランドに攻めてきます。
グローブというクリーチャーが男を追い回します。これがペパーランドのフレッド。
老人=ペパーランドの市長を連れて逃げるフレッド。
歌が入ります。『yellowsubmarine』
タイトルになります。
街、リバプールです。
1曲入ります。「ロンリー・ピープル・・・」
イエロー・サブマリンに追われる男。リンゴ・スターらしい。
イエロー・サブマリンから降りてある家に助けを求めるフレッド。
フレッドとリンゴ・スターはクルマに乗って仲間を集めにいきます。
ジョン・レノンが登場。
ジョージ・ハリソンが登場。シターの音色が流れます。
ポール・マッカートニーが登場。
イエロー・サブマリンに全員が乗って出発です。
街から移動もモンタージュが入ります。
イエロー・サブマリンの船内です。
1曲入ります。「1.2.3.4.・・・」
イエロー・サブマリンは航行中です。
時間が戻るとかやってます。ルーティンな描写です。
1曲入ります。時計の歌らしい。
1曲入ります。「コードが違う、バンドが違う・・・」
押してはいけないボタンを押してリンゴ・スターが船外に放出されます。
何だかんだあって救出されるリンゴ・スター。
バキューム怪獣が登場しています。
無の世界の住人ジェレミーに故障したモーターを直してもらいます。
1曲入ります。「彼は空想の世界で・・・」
ジェレミーを連れて行くことになります。
頭の丘にて。
1曲入ります。「タンジェリンの・・・」「ルーシーは空へ・・・」
くしゃみで飛ばされる4人とジェレミー。
穴がたくさん並んでいる妙なとこです。
何となくペパーランドヘと着く4人。
はぐれていたイエロー・サブマリンが来ます。
フレッドと市長を目覚めさせます。
4人は丘の上の楽器の小屋へ。
ブルー・ミーニーズに追われます。
1曲入ります。「ペッパー軍曹・・・」「ロンリー・ハーツ・クラブバンド・・・」
ブルー殿下の指令でクリーチャーのグローブが来ます。
1曲入ります。「LOVE・・・」
青いガラスの球の中に4人がいます。分身なの?
1曲入ります。
「牧羊犬・・・」4つ頭のブルー・ドッグ。
1曲入ります。
「YES・・・」
最後に申し訳のように実写のビートルズ4人が登場していました。
これは実写のビートルズ4人も一応出しておかないとまずいだろうとの製作側の圧力なのかな?出さなくてアニメだけで十分と思えますがそうはいかなかったようです。
1曲入ります。「1.2.3.4.・・・」
エンドとなります。
リニューアル版の後タイトルが入ります。
見事なドルビーデジタル5.1chに仕上がっています。これはいい仕事でした。
見る前はアートアニメでつまらないのではと思っていましたがビートルズの曲だけでなく結構な出来になっていました。
そんなわけでアニメも悪くないし、ビートルズの音楽は最高のよい作品でした。
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