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2007.05.06

『オール・ザ・キングスメン』(1949年)

この作品はロバート・ロッセン監督、ブロデリック・クロフォード主演の政治ドラマです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
選挙物で有名なのでで見ました。

1949年 ロバート・ロッセン・プロ/コロンビア・ピクチャーズ アメリカ作品
原題◆All the King's Men
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はかなり悪いです。
プロット ある男の成り上がる話しのようです。

キャスト
ブロデリック・クロフォード→知事となるウィリー・スターク
ジョン・アイアランド→記者のジャック・バーデン
マーセデス・マッケンブリッジ→選挙屋のサディ
ジョーン・ドルー→ジャックといい仲だったアン・スタントン
シェパード・ストラッドウィック→アンの兄 アダム
アン・シーモア→ウィリーの奥さん ルーシー
ジョン・デレク→ウィリーの息子トム
ウィル・ライト→行政官ピルズバリー
グランドン・ローズ→ジャックの父 フロイド・マカボイ氏?
ウォルター・バーク→吃りのシュガー

ロバート・ロッセン監督の演出はよいと思います。
この監督の作品は初めてみるような。脚本もロバート・ロッセン監督が書いています。

ブロデリック・クロフォード扮する後に知事となるウィリー・スタークは最初は善意で立候補するが嫌がらせを受けたりと散々な目にあいます。勉強して法学士となるウィリー・スターク。ここまではまともだったようです。

小学校校舎の手抜き工事で児童の死亡事故が起こりそれを問題にして支持を得ます。
それでまた立候補となるが、これは対立候補を立てて票を割らせるためだけとわかります。ここでマーセデス・マッケンブリッジ扮する選挙屋のサディと知り合います。

選挙運動のモンタージュ描写があります。
これが古典的な感じでした。結局落選します。そして4年後にまた立候補してすっかり政治屋となってるウィリー・スタークは当選となります。選挙物としてこれで第1部が終わるようです。

当選したら箱もの公共事業を連発したりと、よくある政治屋の王道を走ることになります。
その後手下の行政官ピルズバリーが汚職がばれてその処理に奔走することになります。手慣れたものです。この手下の行政官ピルズバリーを演じるのがフィルム・ノワール『青い戦慄』(46年)に出ていたウィル・ライトでこれが情けないキャラでした。

息子のトムが酔っ払い運転で事故を起こし同乗者の女性を死なせてしまいます。
この処理には少し無理をすることになる。被害者の父親の殺人を指示したようです。これでますます泥沼にはまっていくようです。というかいつものことで何でもないことなのかもしれません。

全体的な印象としてはどうもよくわからない話しです。
主人公ウィリー・スタークをタダの悪役にしたくないのであれこれ付け足していったらこうなったのかもしれません。
1949年製作にしては頑張っていましたがラストが弱い。これでは解決にはなっていないし希望を持たせる描写もない。なんとも後味がよくない。こまったものです。色々は制約があったのは想像出来ますが何とかしてほしかったものです。
それともその希望を持たせる描写をカットしたのがせめてもの抵抗だったのかもしれません。それですからこれで終わりなの?と何かしり切れトンボのようなとなってしまいます。文句ばかり書いていますがつまらなくはなかった。

ヒロインだと思ったジョーン・ドルーは出てるだけで全くいいとこはありませんでした。ハワード・ホークス監督のウエスタン『赤い河』(48年)ではあんなに素晴らしかったヒロインだったのに監督、作品が違うとこうなるのかと興味深い。演技自体はそうは変わらないと思います。

ジョン・アイアランドとジョーン・ドルーはよく共演していると思えます。といっても私が見たのはこの作品と『赤い河』の2作だけですけど。ジョン・アイアランドは伊達三郎によく似ていると思います。。そんなことを言ったらハンフリー・ボガートと伊藤久哉が似てるのを思い出した。

マーセデス・マッケンブリッジ扮する選挙屋のサディは結構いい人だったりします。その後はウィリー陣営のスタッフとなります。出番が多い好演しているしホトンド主役ヒロインになっています。
ロバート・ロッセン監督はジョーン・ドルーよりマーセデス・マッケンブリッジに入れ込んでいるとよくわかります。
マーセデス・マッケンブリッジはニコラス・レイ監督の怪作ウエスタンと名高い『大砂塵』(54年)でジョーン・クロフォードの敵役を立派に務めたのと『エクソシスト』(73年)の悪魔の声で有名です。

若きジョン・デレクはボー・デレクの未来の旦那でした。
この作品ではスポイルされた息子の役がハマリ過ぎ。せっかくコネが出来たのだからもう少ししっかりしなさいとなります。成り上がりの父親は息子にはやたらと厳しいので無理か。アメフトで無理をさせられて負傷して傷害が残ってしまいます。
アメフトでは走ってヤードをゲインするRBをやっていたようです。白人なのにQBではなくRB?→この時代ではまだ黒人選手がいないのか。

ジャックが帰郷する時に渡しで河を渡るシーンがあります。橋ではないのが雰囲気があります。本編とはあまり関係ないけどいいシーンでした。

1949年当時では結構ドギツイ内容だと思いますが今見ると普通のように思えます。そんなわけで思ったいたより普通な感じでしたがよい作品でした。

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