『U.M.A レイク・プラシッド』(1999年)

この作品はスティーブ・マイナー監督、ブリジット・フォンダ、ビル・プルマン主演の脱力系動物パニック・アクションです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
ブリジット・フォンダが出てる普通の動物パニック・アクションと思って見ました。

1999年 フェニックス・ピクチャーズ/20世紀フォックス アメリカ作品
原題◆Lake Placid
スカイパーフェクTV311パワームービーにて。画質はよいです。
プロット 謎の未確認物体に悪戦苦闘する話しのようです。

キャスト
ブリジット・フォンダ→博物館のケリー
ビル・プルマン→森林警備隊？のジャック
オリバー・プラット→金持ちで変人のヘクター
ブレンダン・グリーソン→保安官のハンク
メレディス・サレンジャー→婦人警官の人のようです。
ベティ・ホワイト→湖畔の老婦人
アダム・アーキン→ケリーの上司ケビン
マリスカ・ハジテイ→ケリーの恋敵のマイラ

スティーブ・マイナー監督の演出はまあまあだと思います。
少し顔のアップが多過ぎるような感じですけど。
音楽と合わせて怪物が襲うジョーズパターンの演出となっててサスペンスよりサプライズという感じです。
実は『ジョーズ』(75年)はハイライトシーンだけは見たことがあるけど未見なのです。なんでかというとスピルバーグがあまり好きではないからです。

メイン州の湖が舞台です。ところでメイン州とはアメリカのどの辺？
巨大ワニの特殊効果はスタン・ウィンストンです。よく出来ています。
全体的な印象はB級ではなく結構カネがかかっていて凝っている感じです。

ギャグの方はかなり滑っていました。これはスティーブ・マイナー監督のせいでしょう。正直言って上手い監督とは思えない。
それでは誰がいいのかというと元々『ピラニア』(78年)、『アリゲーター』(80年)等の動物パニック物の脚本を書いていたジョン・セイルズ監督あたりがいいのですは。
ジョン・セイルズ監督ならもっと洗練された出来になると思えます。ユーモアはなくなってしまうかもしれないけど。

男女関係のブリジット・フォンダとビル・プルマン、男男関係のオリバー・プラットにブレンダン・グリーソンの2組の話しが平行で進行しているようです。
どちらかといえば男同士の方が盛り上がっていたりします。何か外していて、ちょっと違うのではと思えます。ゲイの人達向けなのか。

男同士で本格的な喧嘩になるとこにタイミングよく怪物が登場していました。これはいいタイミングです。とはいえ唐突にクマが登場してこのクマを襲いに更に唐突に肝心の巨大ワニが登場していました。やはりサスペンスはない。

話しの方は意外な展開を見せて、実はペットでしたとなる。この飼い主の老婦人は儲け役です。

出てきたとこから見てて安心のビル・プルマンです。スケールの小さいジェームズ・スチュアートのよなものです。
ブリジット・フォンダのヒロインは不潔なのは苦手で虫等のアレルギーとのこと。そんな人が何でここに来る？
パソコンは映画では(映画だけ？)おなじみのアップルのパワーブック使用。

スティーブ・マイナー監督ではなく同じような動物パニック『レプティリア』(2000年)のトビー・フーパー監督ならよかったのに。そうすれば動物パニックはともかくブリジット・フォンダがきれいにとれている筈です。これまで見たトビー・フーパー監督作品はどれも女優さんがきれいに撮れているのです。
そんなわけであまりいい出来ではないけどキャストが豪華でまあまあな作品でした。