『TATARI タタリ』(1999年)
この作品はウィリアム・マローン監督で妙に豪華キャストのホラーです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
この作品は妙にキャストが豪華なので見ました。まあ娯楽作品でしょうと予想しました。
1999年 J&M/ダークキャッスル アメリカ作品
原題◆House on Haunted Hill
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよいです。
プロット 謎の精神病院跡から脱出しようとする話しのようです。
キャスト
ジェフリー・ラッシュ→悪趣味の持ち主プライス
ファムケ・ヤンセン→プライスの悪妻エブリン
ピーター・ギャラガー 医者のブラックバーン
アリ・ラーター→秘書をやっていたサラ
ブリジット・ウィルソン→落ち目のTVレポーターのメリッサ
テイ・ディッグス→ 黒人で元MLB選手らしいエディ
クリス・カッタン→件の建物の管理人プリチェット
マックス・パーリック→モニター係のシェクター
ジェフリー・コムズ→件のバナカット医師
リサ・ローブ→冒頭のTVレポーター
ウィリアム・マローン監督の演出はまあまあだと思います。
製作の1人にロバート・ゼメキスの名があった。私はあまりゼメキスを買っていないのでこれはちょっとマズいのでは不吉な予感が。以前に見た『さまよう魂たち』(96年)は面白かったが、これは監督のピーター・ジャクソンの腕前のおかげでしょう。
やっぱりあった私が嫌いなカメラの動き。俳優さんに大げさに近づいていく手法。これがイマイチなんです。サスペンスでもないのにカメラが動くんじゃない。
全体的にあまり面白くなくて俳優さん達の魅力だけでもっているような感じでした。
特撮とスタントの量だけでは面白くなりません。
肝心の化け物の正体は精神分析のロールシャッハテストの絵みたいな左右対称のCGであまり怖くないというか化け物の模範解答みたいで面白みに欠けます。
1931年に火災事故を起こした精神病院跡が舞台です。
途中からアリ・ラーターとテイ・ディッグスが主役のような感じになっていました。
黒人のテイ・ディッグスは『go』(99年)に出ていたようです。
実生活ではテニスのピート・サンプラスをゲットしたブリジット・ウィルソンは演技をする時間もなくあっさりと退場していました。
ジェフリー・ラッシュが何とか治療のカプセルに閉じこめられて幻想を見るとこがありましたが何だかわかりやすい幻想でした。わかりやすければいいものではないと思えますが。で、ジェフリー・ラッシュは意味深に出てきましたが実はそんなに悪い人ではなかった。
ファムケ・ヤンセンは大体いつものイメージ通りの性格の悪い女のキャラです。
カンサス出身のアメリカ人という設定らしいが、ファムケ・ヤンセン本人は実はオランダ出身で全然そうは見えないのが怪しげでいいです。どう見たってヨーロッパの人ではないかい。
ピーター・ギャラガーは『冷たい月を抱く女』(93年)でニコール・キッドマンと並ぶと背が低かったから、ここでもファムケ・ヤンセンと並ぶと背が低いはずですが案外と目立たず。もしかして踏み台にでも乗っていたのかな。
何でピーター・ギャラガーが出ていると見ていたら。実はファムケ・ヤンセンとグルでしたとなりなるほどそういうことだったのかと思わせておいてアッサリと退場していました。怪しいけれど実は被害者なキャラでした。それだけかい。
妙に豪華なキャストにだまされました。そんなわけであまりいいとこはないけど後味が悪くないことだけが取り柄のまあまあな作品でした。
1つだけわかったことはこの程度の出来の『TATARI タタリ』より、同じ時期に制作されてて評判が悪い『ホーンティング』(99年)は見ない方がいいということです。
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