『ザスーラ』(2005年)
この作品はジョン・ファブロー監督で子役2人が主役のファンタジー・アクションです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2005年 レイダー・ピクチャーズ/ティテラー・フィルム/マイケル・デ・ルーカ・プロダクション/コロンビア・ピクチャーズ アメリカ作品
ランニング・タイム◆102分
原題◆Zathura: A Space Adventure
プロット◆ゲームに入り込んで悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆ジョン・デブニー
スカイパーフェクTV330WOWOWにて。画質はよいです。
キャスト
ジョナ・ボボ→弟のダニー 6歳 オタク系
ジョシュ・ハッチャーソン→兄のウォルター 10歳 体育会系
ダックス・シェパード→彷徨える宇宙飛行士
クリスティン・スチュアート→怖い姉リサ
ティム・ロビンス→優しいパパ
ジョン・ファブロー監督の演出はよいと思います。
俳優が監督をすると演技がくどくなる傾向があります。この点はどうかな?→あまりそのような感じはしませんでした。
ジョン・ファブローは俳優兼監督です。出演作のブラック・コメディ『ベリー・バッド・ウェディング』(1998年)を見たことがありますがジョン・ファブローはあまり印象に残っていない。
子供が死んだら、この作品は成立しないことになります。実際そんなものです。
兄のウォルターを演じるジョシュ・ハッチャーソンはマイケル・J・フォックスに似ています。
クリスティン・スチュアートは『パニック・ルーム』(2002年)ではジョディ・フォスターの娘役で、2005年のこの作品では兄弟の姉になっています。次作では子持ちの役なのかも。
タイトルです。
ジョナ・ボボ扮する弟のダニー 6歳 オタク系
ジョシュ・ハッチャーソン扮する兄のウォルター 10歳 体育会系
ティム・ロビンス扮するパパとキャッチボールの兄ウォルター。
ライトはクレメンテ、というセリフが出てきます。ピッツバーグ・パイレーツの歴代最高の外野手で主にライトを守っていたロベルト・クレメンテのことです。通好みなセリフです。
キャッチボールは苦手な弟ダニー。
ティム・ロビンスがキャッチボールをやってMLBネタが絡むので何となく『ミスティック・リバー』(2003年)のような感じです。
パパとダニー。ダニーを励ますパパです。
ドア越しに盗み聞きの兄ウォルター。
パパとママは別居中らしい。離婚しているようです。
パパの仕事はクルマのスタイルデザイナーらしい。
遊んでとしつこい兄弟にぶち切れるパパ。たまにはこうなる時もあるようです。
ここで兄弟が泣きわめかないのが節度がある描写でプラスポイントとなります。
そんなことからプリントしてあった絵が台無しになったので、プリントしに出かけるパパ。
クリスティン・スチュアート扮する昼寝している姉リサに留守を頼みます。ここのやり取りがいい。
古いアメ車というか、ここはアメリカなので古い国産車で出かけるパパ。
リビングでTVを見ている兄弟。
TVシリーズ『スポンジ・ボブ』→『スポンジ・ボブ スクエアパンツ MOVIE』(2004年)の感想があります。実は『スポンジ・ボブ』は映画よりTVシリーズの方が面白かったりします。
ESPNのスポーツセンター。MLBボストン・レッドソックスのマニー・ラミレスの名前が出ています。
ケンカして荷物用エレベーターに逃げ込む弟ダニー。
地下室へと降ろされます。地下室ではボイラーが燃えています。怖くて逃げる弟ダニーです。
戻る途中でゲームを見つけます。ザスーラ ア・スペース・アドベンチャー。
ブリキ製。つまみを回してGOボタンを押す。コマが進んだり戻ったり。
GOボタンを押すたびにカードが出ます。
TV ESPNのスポーツセンター。
一瞬出てる左バッターはN.Y.ヤンキースのティノ・マルチネスです。2005年シーズンはもういないので随分と古い使い回し映像です。
GOボタンを押してカードです。
流星群。これでリビングはめちゃくちゃになります。
この古い家の外は宇宙空間です。土星近くでいい眺めです。
兄弟にとっては怖い姉リサの部屋に入ります。
兄弟の話しを聞いてないリサ。衣装はグリーンのニット、トランクス。素敵です。
GOボタンを押してカードです。
コマが進むだけの時もあります。今回はそのようです。
上がりのザスーラに達するまで戻れないゲームのようです。
GOボタンを押してカードです。
冷凍睡眠と出ます。
何故か姉リサが冷凍睡眠状態となります。
GOボタンを押してカードです。
ロボットが故障。なんのことやら。
小さなロボットが出現して一安心かと思ったらいつのまにか巨大化して兄ウォルターをエイリアンと認識し追い回して大騒ぎとなります。
GOボタンを押してカードです。
星に接近して引力が増大します。大騒ぎとなります。
2階の冷凍睡眠リサが転落してきます。
地下室でロボットが故障となります。自己修復機能が働いています。
GOボタンを押してカードです。
4マス進むだけ。
GOボタンを押してカードです。
ゾーガンが訪れる。ゾーガンって何だ?と兄弟。
レトロな宇宙船が1隻出現。家に向かって大砲を撃ちまくりで大騒ぎとなります。
GOボタンを押してカードです。
再プログラム。何だかわからん。
GOボタンを押してカードです。
彷徨う宇宙飛行士を救え。
玄関から彷徨う宇宙飛行士がやって来ます。
引き続きゾーガン宇宙船は攻撃しています。ここを何とかすると宇宙飛行士。
家中の電気を消して、地下室のボイラーの火を落とします。
囮としてソファに火を点けて宇宙空間に送り出します。これを追うゾーガン宇宙船。
台所で食事をしている宇宙飛行士。
15年ぶりのサンドイッチとのこと。
GOボタンを押してカードです。
ズルをしたので退場。押す順番だった兄ウォルターが家から放り出されます。
宇宙飛行士が救出に行き回収してきます。
GOボタンを押してカードです。
2マス戻る。
ここで唐突に冷凍睡眠リサが蘇生復活します。
何故そうなったのかよくわからん。
GOボタンを押してカードです。
ゴールドカードが出ます。流れ星に願いをかけることが出来ます。
ケンカ中の兄弟なので宇宙飛行士が心配しています。
弟ダニーがいない?→いました。
願いごとはNFLのブレット・ファーブのサイン入りフットボールでした。そうきたか。MLBネタの前振りがあるのでここはMLBでいけばよかったのに。でもバリー・ボンズではステロイド疑惑でケチがついてるので出来ないから、代わりにホーナス・ワグナーの野球カードあたりではマニアック過ぎるかも。
下に降りてくるリサ。衣装は赤いニット、ジーンズ。素敵です。
台所では兄弟が火を点けています。大慌てで消火するリサです。
リサと宇宙飛行士がご対面。印象は悪くないようです。
ゾーガンはしつこくてまた来ています。
銛を発射して家に接岸してくるゾーガン宇宙船2隻。海賊映画みたい。
クローゼットに隠れている面々。
ドアが開くと宇宙飛行士が戻ってきます。
ゲームを回収してゴールを目指さなくてはとなります。
エレベーター作戦となります。
立案者で荷物用エレベーターに乗れる小さい弟ダニーが行きます。
ゾーガンがゾロゾロと入り込んできます。
このゾーガンの造形は凝り過ぎです。それこそ子供が怖がるような凝った造形なのです。後タイトルでスタン・ウィンストンが担当とわかる。なるほど。
肝心のゲームはゾーガン宇宙船内にあります。
入り込む弟ダニー。何とか回収して家に戻ります。
ですがくっきりと足跡を残してしまう弟ダニーです。
かなりまずい状況となります。回りは凝った造形のだゾーガンだらけ。
こんな時に自己修復が完了したロボットが復活します。
どうなることやらと思ったら再プログラムカードが役にたちロボットは味方となりました。ゾーガン連中を撃退してくれます。
逃げるゾーガン宇宙船2隻は爆発となります。
GOボタンを押してカードです。
1マス戻る。
GOボタンを押してカードです。
3マス戻る。
GOボタンを押してゴールドカードです。
願いごとは?順番は兄ウォルターです。
宇宙飛行士の弟が戻るように願います。→宇宙飛行士の弟はダニーだった。
ということは宇宙飛行士はウォルター自身となります。
家の回りはゾーガン宇宙船だらけ。
GOボタンを押してカードです。
9マス進みます。これでザスーラに到達。上がりの筈です。
カードはゲームオーバーとの表示。
ザスーラが発動します。ザスーラとはブラックホールらしい。
姉リサが吸い込まれます。
兄ウォルターも吸い込まれます。
ここで唐突に戻ったようです。弟ダニー。
家は元通りになっています。
室内には何故かスティーブ・マックィーン主演の元祖カーアクション『ブリット』(1968年)のポスターが目につきました。また見たくなります。
パパが戻ります。
3人とも戻ってもゲームの世界のことは覚えているようです。
迎えのママのクルマに乗り込む3人。
エンドとなります。
そんなわけで私の苦手な子役が主演でしたが意外とよく出来てるよい作品でした。
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