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2007.03.10

『ローズ・イン・タイドランド』

この作品はテリー・ギリアム監督、ジョデル・フェルランド主演の異色ドラマです。不思議の国のアリス物だと思っていたがそうではないようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

2005年 レコード・ピクチャーズ/カプリ・フィルムズ/ハンウェイ・フィルムズ カナダ=英国作品
ランニング・タイム◆120分
原題◆Tideland
プロット◆ある女の子ジェライザ=ローズの心の旅路というか、夢を見ることと現実が交差する話のようです。
音楽◆ミカエル・ダナー/ジェフ・ダナー
東北新社発売のDVDにて。画質は非常によいです。

キャスト
ジョデル・フェルランド→ジェライザ=ローズ
ジャネット・マクティア→隣りのデル
ブランドン・フレッチャー→隣りのディキンズ
ジェフ・ブリッジス→ジェライザ=ローズのパパ
ジェニファー・ティリー→ジェライザ=ローズのママ


テリー・ギリアム監督の演出はよいと思います。
最初の方は斜めの構図を多用していました。
CGはそれなりに使用。効果は充分のようです。

モノラルのラジカセを使っています。何となく目に付きます。
タイドランド=干潟、ということらしい。

主演のジョデル・フェルランドの演技は子役にありがちな大げさのメソッド演技にはなっていないのがいい。
よい監督が俳優にやってもらいたいのは自然なリアクションなのです。この点はジョデル・フェルランドはよかったです。

プロローグ。
溶暗のままジョデル・フェルランド扮するジェライザ=ローズのモノローグで『不思議の国のアリス』の1節。
草原を歩きながら歌うジェライザ=ローズ。
ひっくり返ったバスの残骸の下のジェライザ=ローズ。
列車が通過して轟音をたてています。ここからシーン転換。

タイトル。

どこかのアパートのようです。
ジェフ・ブリッジス扮するジェライザ=ローズのパパ
ジェニファー・ティリー扮するジェライザ=ローズのママ
2人が登場。キャラ紹介となります。
ジェライザ=ローズもいる。
ヘロインを打ってトリップ=短い休暇へとパパ。
ユトランドの大平原とは?。
日本語の「ことぶき」の文字が入ってるはっぴ?を着ているパパ。どんな趣味なんだ?
ママの足をマッサージのジェライザ=ローズ。

夜、ヤクの打ち間違いで死亡するママ。
火を付けるパパ。止めるジェライザ=ローズ。
アパートから逃げる父子です。

長距離の夜行バスにて。ジェライザ=ローズとパパ。
パパの奇行に迷惑な回りの乗客。
小型トラックの荷台に乗って目的地へ到着の父子。

草原の中の一軒家です。
4つの人形の頭がジェライザ=ローズの友達です。
サテン・リップス
ベイビー・ブロンド
ミスティーク
グリッター・ガール

ヘロインを打ってトリップ=短い休暇へとパパ。

プロローグの列車が通過するとこに戻ります。
リスがいます。これだけで充分楽しんでいる?ジェライザ=ローズ。
壁の穴に入るジェライザ=ローズ。屋根裏部屋のようなとこです。
箱を開けると古い服が詰まっていました。

戻ります。
パパはまだトリップ=短い休暇短い休暇中。
一緒に眠るジェライザ=ローズ。

蛍を見に行くジェライザ=ローズ。
誰かいます。黒い服の女。

家に戻ります。
パパはまだ動かない。

ブロンドのかつらをかぶるジェライザ=ローズ。
紅い口紅も引きます。
パパにブロンドのかつらをかぶせるジェライザ=ローズ。
肝心のパパは動かない。

草原にて。
黒い服の女が着ます。ジャネット・マクティア扮する隣りのデルです。
蜂の話をするデルです。
帰宅するジェライザ=ローズ。

また出かけるジェライザ=ローズ。
隣りのデルに会うのが目的です。

デルの家へとジェライザ=ローズ。
デルとブランドン・フレッチャー扮するディキンズがいます。
窓から覗いているのを見つかって逃げるジェライザ=ローズ。

帰宅して人形と話すジェライザ=ローズ。
人形の声はサラウンドしてて後から聞こえてきます。
もっと幻想的なのかと思っていましたがそれほどでもなかったりします。

どうやらパパは死んでいるようです。
まだこれに気がつかないジェライザ=ローズ。

男が来ます。ディキンズです。
てんかん持ちで脳の手術してるらしいディキンズです。頭に手術の痕があります。
ジェライザ=ローズをリサ号へ案内するディキンズ。
リサ号とは子供の秘密基地のようなものです。

レールにコインを置くディキンズ。サメのエサ?
合図があったのかディキンズは急いで帰ります。

帰宅するジェライザ=ローズ。
近くまで来たとこで家が沈みます。これは見事なCGです。いいもんだ。
夢を見ているようです。人形と話をするジェライザ=ローズ。
ディキンズのこと。

デルの家にて。
小型トラックのパトリックが配達です。
運転手に代金は体で支払っているデルです。
これを見ているジェライザ=ローズ。
物音を立てて気がつかれたので逃げるジェライザ=ローズ。

帰りにウサギの穴にミスティークを落とします。
さてどうしましょうとジェライザ=ローズ。

ショットガンの実包をレールに置くディキンズ。
ミスティークを助けようとなります。
ディキンズに手伝わせるジェライザ=ローズ。

デルにウサギの穴に落とされるジェライザ=ローズ。
実は2階で寝てるだけでした。困ったら帰宅して寝てしまうようです。

下ではデルとディキンズが何かしています。
パパの死体を処理しているようです。内蔵を抜いてはく製とはいうかミイラにしているようです。
この作業を見て気を失うジェライザ=ローズ。
起きたらパパは皮だけになっていました。

家を掃除しようとデル。
3人でやっています。埃とゴミが山ほど出ています。

白い壁、白いテーブル。
食事となります。
パパとは知り合いらしいデル。
ジェライザ=ローズのおばあちゃんの話をするデル。蜂に刺された時に助けてくれた命の恩人らしい。
リスは嫌いなデルです。

父のはく製と夢を見るジェライザ=ローズ。
階下に誰かいます。ディキンズでした。
ジェライザ=ローズのおばあちゃんの話をするディキンズ。

爆発音がします。工事でした。
何を工事しているのかよくわからん。
ディキンズの何を見せてとジェライザ=ローズ。これは無邪気なものです。

デルの家に行くジェライザ=ローズ。
はく製小屋に入るジェライザ=ローズ。ビックリのディキンズ。
リスを逃がすジェライザ=ローズ。

ディキンズの部屋へ。
ジェライザ=ローズに秘蔵のダイナマイトを見せるディキンズ。
無邪気にじゃれあう2人です。いいとこでママの部屋へ行くディキンズ。

ママの部屋へ。
ベッドにはミイラが置いてあります。これがママらしい。これはマジで『サイコ』(1960年)になっています。
いきなりデルに見つかり大騒ぎとなります。
逃げ帰るジェライザ=ローズ。

パパのはく製に泣きを入れるジェライザ=ローズ。
眠り込んでしまいます。

激しい爆発音で目を覚ますジェライザ=ローズ。
家が傾くほど激しい爆発です。
世界の終わりだとジェライザ=ローズ。

外に出るジェライザ=ローズ。
列車が爆破されていました。どうやらディキンズが秘蔵のダイナマイトを使ったらしい。

事故現場でお腹が空いたと乗客の女性にみかんをもらうジェライザ=ローズ。
エンドとなります。


何だか身につまされるような話しです。
一体何があれば幸せなのかと考えさせられます。
このような状況ですと、ジェライザ=ローズは憎悪をため込んで他人に対して害意を持つか、ひたすら脅えて卑屈になるのか、このどちらにもなっていないのが救いになっています。
無知が悲しいとまではなっていません。本人が不幸と思っていないのだから悪くはない状況なのかも。やはり映画ならではの状況設定なのでしょう。

そんなわけで思っていたよりぶっ飛んでいました。よくこんな話しが撮れたなと感心します。見てて疲れますがよい作品でした。


何となくニール・ジョーダン監督の子役(女の子ではなく男です。)が主演の異色ドラマ『ブッチャー・ボーイ』(1997年)を連想させる作品で子役受難2本立てとなりそうです。
他にも、子役が主人公ではなく年齢が上がって、
イングマル・ベルイマン監督の『処女の泉』(1960年)
増村保造監督の『大地の子守歌』(1976年)
等も連想します。どの作品もヘビーなドラマなので連続で見ると疲れそう。

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昨年見た日本映画のどれと比べてみても、その骨太な迫力、収斂してゆく主題、雑駁な人間劇を見るにおいて、この作品の半分も果たせていないことに驚く。しかも決して増村保造フィルモグラフィから見ると、これは決してデキのいい方の作品ではないのである。 [続きを読む]

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