『クライムチアーズ』(2001年)
この作品はフランシス・マクドーガル監督、マーリー・シェルトン、ミーナ・スバーリ、マーラ・ソロコフ等が主演のオフビートなサスペンス・コメディです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2001年 ウェンディ・ファイナーマン・プロ/ニューライン・シネマ/パラマウント アメリカ作品
原題◆Sugar & Spice
DVDにて。画質は非常によいです。
プロット 妊娠したので銀行強盗を実行する話しのようです。
音楽 マーク・マザースバフ
キャスト
マーリー・シェルトン→妊娠したダイアン
ミーナ・スバーリ→ママはムショ暮らしのカンザス
メリッサ・ジョージ→ブルネットのクレオ
レイチェル・ブランチャード→信心深いハンナ
サラ・マーシュ→奨学金狙いのルーシー
アレクサンドラ・ホールデン→途中参加のファーン
マーラ・ソロコフ→Bチームのリサ
ジェームズ・マースデン→QBのジャック
ショーン・ヤング→ムショ暮らしのカンザスのママ
フランシス・マクドーガル監督の演出はよいと思います。
話しは早くてよいです。ギミックな演出も浮いていません。
1950年代のカラーデザインになっているようです。
紹介ではミーナ・スバーリが大きく出されていますが実際見れば丸っきりマーリー・シェルトン主演となっています。他に若手女優オールスターといった感じになっています。
若手ではない例外はママを演じているのはショーン・ヤングです。
この人の唯一の有名な作品が『ブレードランナー最終版』(82-92年)だったりします。後世に残る作品が1本あるのですから奇行女優さんとしては運がいい方なのかも。
始まります。
警察にて。証言をするマーラ・ソロコフ扮するBチームのリサ。
証言に従って回想で話しは進行します。
始業式です。校長の退屈な話しの後はチアリーディングとなります。
Aチームの5人です。Bチームは見ているだけ。当然Bチームは差別されています。
演説会です。
高校のキングとクイーンを選ぶらしい。これはルーティンな展開となっています。
アメフトのゲームです。
当然チアリーダーが登場となります。
QBのジャックは大活躍となっています。ジェームズ・マースデンは好演しています。演技というより素のまんまなのかも。
両方の親の前で結婚します。ここで妊娠していますと発表するダイアンとジャック。これで大騒ぎとなります。
ダイアンの妊娠が他のチア4人にもわかります。色々と意見が出ます。
信心深いハンナの意見は休養を取って産んで里子に出して知らんぷりして復帰すればいいとのことです。結構凄い意見です。中絶より凄いのでは?
アパートを借りるダイアンとジャック。
お金がないのでダイアンを銀行のパートになります。
アルバイトを転々としたジャックはレンタルビデオの店員に収まる。
5人でビデオを見ています。どうやら銀行強盗をする参考にするようです。
カンザスはママを出所させたい設定。そんなことから銀行強盗計画に参加してます。
ところでキアヌ・リーブス主演の銀行強盗物なんてあるの?
このようなビデオを見て参考にしています。『レザボア・ドッグス』(91年)、『ヒート』(95年)等、『狼たちの午後』(75年)は見ようと思っただけです。
結局ビデオを参考にならないとなります。
ダイアンの子供は双子とわかります。銀行強盗計画は続行となります。
ムショ暮らしのママに会いに行くカンザス。
ママを演じているのはショーン・ヤングです。
銀行強盗のやり方を聞きます。専門の人が紹介されます。ママのムショ内での知人ミンク。他の4人もムショ通いで面会を続けて色々な人に会って意見を聞きます。
銃を買いに行きます。交渉相手の名前はキラー?娘のファーン。
交渉の末に娘をチアのメンバーにすることが交換条件となります。
その銃はバラパラで届いてハンドガンではなく自動小銃でした。南米のゲリラから流れてきた物とのことです。
さて決行となりますがジャックが勝手にクルマを売ってしまい逃走用のクルマがなくなっててこまった状態となります。
で、次のシーンではブレーキの効かないオンボロなバンでカンザスを拾って銀行強盗に出動となります。チアリーダーのコスプレをしています。さすがにマスクをして顔は隠しています。
最初に裏口が入れない失敗をしますがそのままアバウトに決行します。
強盗の最中に暴れる男に向かって予定にはない発砲となります。実弾が入ったまま送られてくるてことがあるとのことです。ホントかよと面白い。
銀行強盗は一応成功となります。
一部始終を現場に居合わせたBチームのリサが目撃しています。あれはチアリーディングでは反則技という専門的なリアクションがあります。
銀行強盗直後です。
TVインタビューに答えるBチームのリサですが興奮状態となって放送禁止用語を連発して途中で打ち切られます。インタビュアーに証人は動揺していますとフォローされています。
見当違いの犯人探しの図となります。
その中で一瞬写るMLBのL.A.ドジャースの背番号23番はエリック・ケアロスだと思います。これがまた打てない1塁手で何でレギュラーなのか不思議な選手でした。
ダイアンが電話を次々と受けるシーンがあります。
マルチスクリーンを使用。面白いシーンです。
Bチームのリサの密告で6人は逮捕留置となります。
で、ダイアンをリサに電話して取引きをします。
これで6人は釈放となります。Aチームのリーダーにはリサがなってエンドとなります。これが条件だったようです。
後タイトルのメンバーのその後を説明されます。そもそも銀行からカネを借りることが出来なかったのが原因でした。
81min.とランニングタイムは短いが何故か長く感じる作品です。つまらないわけではありません。
オフビートな感じで予想よりよい出来でした。この作品はようやく見れましたというので正直な感想です。DVDまで待ってよかったと思えます。
ところでこの作品は『アメリカン・ビューティ』(99年)の便乗作なのでしょう。共通点はチアリーダーが出てくるだけですかがそんな感じがします。
そんなわけでオフビートな感じのよい作品でした。
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