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2007.02.17

『インファナル・アフェア』

この作品はアンドリュー・ラウ/アラン・マック監督、アンディ・ラウ、トニー・レオン主演の潜入サスペンスのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

2002年 ベイシック・ピクチャーズ/メディア・アジア・グループ 香港作品
ランニング・タイム◆102分
原題◆Mou gaan dou
英題◆Infernal Affairs
プロット◆互いにスパイを送り込む話しのようです。
音楽◆チャン・クォンウィン
◆スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよいです。
◆コムストック/ポニーキャニオン発売のDVDにて。画質は非常によいです。スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはワイドで上下黒味あり。

キャスト
アンディ・ラウ→情報課課長を装うラウ
トニー・レオン 潜入捜査官ヤン
アンソニー・ウォン ウォン警視
エリック・ツァン→サム親分
ケリー・チャン→リー精神科医
サミー・チェン→小説家のマリー
チャップマン・トー→アホの子分キョン
エディソン・チャン→若き日のラウ
ショーン・ユー→若き日のヤン

評がいいので見ました。少し見たところ出来もよさそうです。

アンドリュー・ラウ/アラン・マック監督の演出はよいと思います。
全編に渡り緊張感があります。これはたいしたものです。
溶暗があります。『赤い河』(1948年)から思ったことですが緊張感のあるよい作品は溶暗になるとここで一息出来るとホッとしたりします。この作品は出来がいいのでホッとするほうです。


タイトル。
タイトルバックは何でしょうと思ったら、前説によると涅槃のことらしい。涅槃経19巻云々と入ります。

プロローグ。
お寺です。サム親分が新入りに説教の図。警察にスパイを送り込みます。
警察学校です。キャラ紹介と訓練のモンタージュとなります。
退学となる男に残る男。カットが変わり若手無名俳優から一瞬にしてスター2人になります。これは上手いじゃん。

オーディオショップにて。
コンタクトする2人。試聴しているのは誰の歌?ケリー・チャン?
このシーンだけで緊張感がたっぷりのハイテンションとなっています。このまま持つのかと思ったらホントに最後まで持っていました。これは凄い。

もう1人の上司はもう死んでいて葬式やっています。
さりげない描写ですがこの上司が死んだのは結構大変なことだったようです。

屋上にて。
ウォン警視と打ち合わせの左手にギプスの潜入捜査官ヤン。
ビルの屋上で上司のウォン警視と接触します。愚痴が出るヤン。3年の約束が10年経ってもまだ終わらない。それは文句が出ます。
それでもこの任務を続けてる潜入捜査官ヤン。
手入れの打ち合わせとなります。旧タイプの盗聴器と腕時計カメラを支給されます。

警察にて
ラウは仕事中。仕事が出来る描写となります。
手際よくかたづけます。主役2人のキャラ紹介は快調そのものです。

手入れと取引のシーンとなります。
組織の取引きと警察の手入れが同時に進行する。
ここが凄いシーンでこの作品の白眉な描写となっています。

反対側のビルに陣取って指揮を取っているウォン警視一行。
どちらともモトローラの携帯電話を使用。

モトローラは日本では見ない。何せガラパゴスだから。
クルマはガラパゴス状態にして上手くいって輸出で稼いでいたから、携帯電話でも同じことをやろうとしたようです。結果はダメだったようです。

クルマの子分2人が警察の張り込みを疑ういいシーンがあります。
子分はディトロとお馬鹿なキョン。
このクルマはニッサン・スカイラインGTRのようです。さすがどこの国でも人気のあるクルマです。

悪役の筈のサム親分は丸顔で悪役面ではない。意表をついたキャスティングとなっているようです。この俳優さんはいいです。
こちらは警察側のラウから携帯で連絡を受けている。
潜入捜査官ヤンは盗聴器でウォン警視にモールス信号を送る。
互いに情報は漏れまくりで結局、手入れも取引きも失敗となります。

タイ人は寒さに弱いとギャグが入っています。
手入れも取引を失敗したとこでウォン警視一行が乗り込んで親分同士がにらみ合ういいシーンがあります。

警察にて。
互いに犬を送り込んでいるとなり宣戦布告のシーンとなります。
肝臓移植の話しをしてるウォン警視。
サム親分は釈放となりますが互いにスパイを送り込んでいると公言することになります。

ラウの自宅アパートにて。
引っ越しのシーンとなります。
そんなところに携帯電話でサム親分から犬を探せと指令が入ります。
香港は身分証明番号があるようです。なるほど。

街中にて。
潜入捜査官ヤンが携帯電話で怒っています。これから精神科に行くと言ってる。

精神科にて。
寝てるだけです。ここで冗談まじりで「俺は警官だ」なんて言っています。

屋上にて。
ラウが上司と接待ゴルフ練習となっています。
ここでサム親分が警察に送り込んだスパイを探すようにと依頼されるラウ。自分がスパイなのにこまったものです。
皮肉が効いています。この設定は『大時計』(1948年)等でもおなじみでいいです。どうやってつじつまを合わせるのか?どうなるんだと興味深く見れます。

サム親分のアジトにて。
手下全員に本名等を全部書けのシーンとなります。
年金のため?とかオオボケの手下もいます。
漢字は難しい。漢字を使う民族として同感します。表意文字でそれなりに便利なんだけど、何しろ手書きが面倒で肉体的に疲れるのが漢字のマイナスポイントなのです。

映画館にて。
サム親分とコンタクトのラウ。資料を渡しています。
潜入捜査官ヤンもいます。
上映されてる映画は何だ?モンゴル映画か?色々問題のあるチベットはまずいか?
『メンインブラック』『K-19』のポスターがあります。

で、ラウを尾行するヤン。携帯電話がかかり中断となります。緊張感がたっぷりとなっています。

バーかサム親分の自宅バーか?
サム親分と潜入捜査官ヤン。警察の犬が入り込んでる話しとなります。
スパイを探せと言われる前に私が片づけると言ってる潜入捜査官ヤン。

警察にて。
ラウをウォン警視と打ち合わせとなります。
スパイは誰?となります。

ラウは色々調べています。
モールス信号の勉強もやっています。
自宅でも調べています。

ラウをウォン警視をしつこく見張れとサム親分に伝えています。
で、警察も警護のためなのか尾行がついているようです。

街中にて。
昔の知り合いの女性と話す潜入捜査官ヤン。
5~6年ぶりらしい。子供は5歳と言ってるけど実は6歳です。
6年前に別れて6歳の子供がいるらしい。誰の子?となるようです。

ウォン警視が電車で移動、ホテルに入ります。
ラウはこのとこを携帯電話でサム親分に伝えています。

屋上にて。
ウォン警視と潜入捜査官ヤン。
潜入捜査官ヤンの携帯電話に警察の犬がウォン警視と会ってるからそいつを片づけろと連絡がはいっています。自分のことじゃん。

ホテルにサム親分の手下が大勢入ります。
ゴンドラとエレベーターで別れて降りることになります。
ゴンドラった何のこと?と思ったら窓拭き用のゴンドラでしたた。で、潜入捜査官ヤンは窓拭き用のゴンドラで降りる。
ウォン警視は顔を隠してエレベーターに乗る。ですが見つかりました。これはビックリのいいシーンです。

潜入捜査官ヤンがホテルの玄関に乗ってきたタクシーの上にウォン警視が転落してきます。これには呆然の潜入捜査官ヤン。
撃ち合いとなります。
子分のキョンに引っ張られてクルマで逃走の潜入捜査官ヤン。

この作品は溶暗を使っています。これが効果的。
ラウの指示でウォン警視に尾行が付き、ヤンと接触するので危険な状況となりつつある。で、ラウからヤクザ側に情報が漏れてサム親分の手下が乱入して出入りになります。
そんなこんなでウォン警視は死に至ります。重要なキャラがもう退場なのかと思いました。で、これで話しはどうなるんだと興味深く見れました。

クルマにて。
移動中の潜入捜査官ヤンと子分のキョン。
キョンは負傷してて死に至ります。ヤンの身分については知っていたのか?

警察にて。
捜査会議をやっています。
潜入捜査官を知っているのはウォン警視だけです。

サム親分に文句を携帯電話のラウ。
ウォン警視を殺すことはないだろうと言ってます。

ウォン警視の携帯電話の番号をかけるラウ。
出ない潜入捜査官ヤン。死んだ人からかかってくるわけがない。
マイク部分を叩いてモールス信号を打つラウ。まだ出ない潜入捜査官ヤン。

今度は潜入捜査官ヤンからかけ直しています。
受けたらちゃんとラウと名乗っています。さてどうする?

ニュースです。
死んだキョンが潜入捜査官だと流しています。

そんなことからヤンが仕掛けます。
倉庫に関することでサム親分が動くことになります。ラウの方も何だかわけのわからない行動になっています。
これで追跡シーンとなります。
潜入捜査官ヤンが捜査の指揮を取ってるラウにモールス信号を送っています。

屋内駐車場にて。
よく考えれば屋内駐車場に水が張っているというのもおかしいんだけど。雨が降っても濡れないとこだけど。水道管が破裂したんでしょう。
サム親分のリムジンはどこかで見たようなクルマですが、ニッサン・プレジデントでした。それは見たことがあります。

手入れの前にヤンをクルマを降りる。
で、手入れを受けたサム親分はあたふたと逃げる。
ラウが待っていました。ラウをサム親分を射殺する。
それぞれの上司と親分が退場となりこれで御破算というかイーブンに戻ったということ?それでどうなると話しは続きます。

警察にて。
事件が解決したけどラウの扱いが何となく変な感じになっています。
一応同僚達から拍手があります。

ヤンがラウの事務所で待っています。
実は顔見知りだった2人。オーディオショップで知っていました。
ヤンは自分の身分を返してくれといいます。
ウォン警視のコンピュータのパスワードは潜入捜査官ヤンが知っていました。
そんなとこで封筒に自分の書いた漢字を見つける潜入捜査官ヤン。何でここにこの封筒がある?となります。瞬時にスパイが誰とわかったようです。

ラウの方も封筒の漢字に気がつきます。だからコンピュータのヤンの身分を証明する極秘ファイルをデータをデリートするわけです。凄いことをやるものです。
これでヤンは単なる犯罪者となります。

街中にて。
精神科のリー先生を呼び出している潜入捜査官ヤン。
リー先生は高級車に乗っています。多分レクサス。

精神科にて。
話し込んでいます。リー先生の夢を見たと潜入捜査官ヤン。
で、抱き合って溶暗となります。ということはセックスまで行ったようです。映画だと普通はそうなってます。

ラウの自宅アパートにて。
ラウに嫌がらせをしかけるヤン。オーディオCDを使った嫌がらせとなります。
元の身分に戻せと携帯電話が入ります。

ここのシーンから思いついた。この作品の邦題は『サイレント・パートナー』(1978年)です。これがふさわしいと思います。互いに表ざたに出来ない関係からそう思いました。
思いついた元ネタの作品『サイレント・パートナー』(1978年)は銀行強盗の計画を知りあらかじめカネを抜いて銀行強盗の上前をはねた銀行員がその銀行強盗から嫌がらせをされて互いに表ざたに出来ずに嫌がらせ合戦となる話しだそうです。
未見なのでこのくらいしかわからん。話しを書いてるうちにかなり情けない設定でこの作品はあまり関係ないような感じにしてきました。エリオット・グールド、クリストファー・プラマー、スザンナ・ヨークとキャストは豪華です。

屋上で会うことになるヤンとラウ。クライマックスとなります。
で、トニー・レオンのファンには涙なしでは見られない展開になっています。

待ち合わせの場所にクルマで行くラウ。
屋上にて。
ラウと潜入捜査官ヤン。ハンドガンを突きつけます。
そんなとこに刑事が1人きます。
ラウを人質にエレベーターへ移動の潜入捜査官ヤン。

エレベーターにて。ここが凄い。
いきなり額を撃ち抜かれて絶命する潜入捜査官ヤン。エレベーターのドアを締まらないのが凄いシーンです。
何と刑事はラウと同じ送り込まれたスパイでした。
刑事とエレベーターに乗り降りるラウ。銃声がします。

エレベーターで降りてドアが開きます。
私は警察だと出てくるラウ。刑事は撃たれて死亡しています。

半年後と字幕が出ます。
潜入捜査官ヤンが身元が判明して身分が回復した。
豪華な葬式となりエンドとなります。


アンディ・ラウはここでは押さえた演技で通しているようでした。サミー・チェンと共演のロマンティック・コメディ『孤男寡女 Needing You』(2000年)を見たことがあります。これは面白かった。お勧めです。
トニー・レオンは初めて見ます。困った顔が得意技のようです。それだけではハリソン・フォードと同じですがそうでもないようです。ハリソン・フォードよりスターなのは見ればわかります。

この邦題『インファナル・アフェア』は配給側のやる気が感じない。語感はよくないし意味不明です。出来のよさに嫉妬してなかったことで無視しようという感じが見えます。
それならばとプロローグに出てきた言葉から『涅槃で待つ』にするわけにもいかないし悩ましいとこです。


そんなわけでこれは評判の通りな傑作でした。
潜入捜査官物ではニック・モラン、ジェニファー・エスポジート共演の『犯罪潜入捜査官』(2000年)がお勧めです。緊張感たっぷりです。

この作品のリメイク『ディパーテッド』(2006年)のキャストはレオナルド・ディカプリオとマット・デーモンなのですか。これではマーティン・スコセッシ監督の腕前をもってしてもお子様ギャング物になってしまいそう。これならアラン・パーカー監督の子役がギャングを演じるミュージカル『ダウンタウン物語』(1976年)を見た方がよさそうな感じです。

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