『ヘルハウス』(1973年)
この作品はジョン・ハフ監督、パメラ・フランクリン、ロディ・マクドウォール、ゲイル・ハニカット、クライブ・レビル主演のオカルト・ホラーです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
みこの作品は少し見てヒロイン二人がよかったので見ました。実はオカルト物はあまり見ません。出来がお粗末ならなんだいこりゃとなって、出来がよすぎると夜が寝られなくなるからです。恥ずかしいことですが以前『サスペリア』(77年)を見て寝られなくなったことがあったもので。もちろん『エクソシスト』(73年)なんて怖そうなので見ません。そういいつつ結構ホラーを見ていたりします。
1973年 アカデミー・ピクチャーズ・コーポレーション/ジェームズ・H・ニコルソン・プロダクション/20世紀フォックス 英国作品
原題◆The Legend of Hell House
DVDにて。画質はよいです。
プロット ヘルハウスの謎を調べる話しのようです。
音楽 ブライアン・ホッジソン/デライア・ダービシャー
これがいかにも当時はそれらしいという感じの音楽でした。電子音楽という言葉がふさわしいと思えます。要するに古い?
キャスト
パメラ・フランクリン→霊媒のフローレンス・タナー
ロディ・マクドウォール→3度目の挑戦の霊媒ベン・フィッシャー
クライブ・レビル→物理で挑戦のバーレット博士
ゲイル・ハニカット→博士夫人のアン・バーレット
ジョン・ハフ監督の演出はよいと思います。
英国のいわくのあるベラスコ邸が舞台となります。
12/17(金)に話しは始まり、キャストの4人がベラスコ邸に着き突入する12/20(月)から12/24(金)までの話しになっていました。そんなわけでやたらと日時を示す字幕が出ていました。
黒猫が歩くショットがあります。これはギャグですか?
父エメリッヒ・ベラスコと息子のダニエル・ベラスコの霊が騒動をおこします。
脚本は有名なリチャード・マシスンです。理詰めの脚本はこの人の特徴?
見どころはヒロイン2人のナイトガウンというかネグリジェ姿です。オヤジ趣味丸出しですが実際そんなものです。
ついでにパメラ・フランクリンの降霊シーンも。手からエクトプラズムが出るシーンもあった。
前説字幕があります。
クライブ・レビル扮するバーレット博士とゲイル・ハニカット扮する夫人のアン・バーレットが登場。
仕事を依頼されるバーレット博士。いわく付きのベラスコ邸がその場所です。
他に霊媒のフローレンス・タナーとベン・フィッシャーも来るとのこと。
これが12/17(金)のことです。
12/20(月)
ロディ・マクドウォール扮する3度目の挑戦の霊媒ベン・フィッシャーが電車で到着。クルマに乗り込みバレット夫妻と合流します。
途中でパメラ・フランクリン扮する霊媒のフローレンス・タナーを乗せます。
これでベラスコ邸に入ります。
12/24(金)の5:00に迎えを寄越すとのことです。それまでは放ったらかしなのか。
タイトルです。
いきなり黒猫が映ります。これはギャグなのか?そう思った
ベラスコ邸に入ったとこでSPレコードのメッセージを聞きます。
ドイツ語らしい。
食事です。
ベラスコ邸は1919年建造。
エメリッヒ・ベラスコは悪業の限りを尽くした。2mの大男。等々とキャラ紹介。
フローレンス・タナーの交霊となります。
若い男がいる。
エメリッヒ・ベラスコが出てきて罵声を吐きます。
ポルターガイストがおこります。
フローレンス・タナーの部屋にて。
ドアが開きます。誰もいない。
話しかけるフローレンス・タナー。
ダニエル・ベラスコ?
12/22(火)
朝食です。
フローレンス・タナーとバレット博士。
打ち合わせのようです。
フローレンス・タナーの交霊となります。
これを科学的に記録するバレット博士。
フローレンス・タナーの手からエクトプラズムが出てきます
そんなこんなで突然交霊は終了します。
フローレンス・タナーの部屋にて。
ベッドに何かいます。
夕食です。
口論となるフローレンス・タナーとバレット博士。
記録するなとフローレンス・タナー。
派手なポルターガイスト現象がおこります。コーヒーカップが割れたり、テーブルが動いたりと大騒ぎ。
ケガをするバレット博士。
物理的霊媒のフィッシャーに出て行けとフローレンス・タナー。
これでポルターガイスト現象は解決すると言ってます。
治療中のバレット博士と口論するフローレンス・タナー。
黒猫が歩くショットが入ります。何だかギャグなような。
バレット夫妻の部屋にて。
ベッドのバレット夫妻。バレット博士は寝ています。
バレット夫人と幻を見ます。
階下の食堂にて。
フィッシャーを誘惑するバレット夫人。
このゲイル・ハニカットが夢遊状態となってロディ・マクドウォールを誘惑するシーンはよかった。ゲイル・ハニカットの他の作品が見たくなります。確かブルース・リーが暴れて勝手に窓から転落するのが(未見なのでよくわからないがそうらしい)有名な『かわいい女』(69年)が録ってあるはず。ジェームズ・ガーナーがフィリップ・マーローを演ずるハードボイルド物です。
フローレンス・タナーは何かを探しています。
れんがの壁の向こう側にミイラ化した死体を発見します。
これがダニエル・ベラスコらしい。
フローレンス・タナーの部屋にて。
黒猫に襲われます。これはギャグではなさそうです。
12/22(水)
バレット博士の自慢の機械が到着します。
フローレンス・タナーとフィッシャーが議論します。
エメリッヒ・ベラスコが他の霊達を支配しているとフローレンス・タナー
酔っぱらってフィッシャーに絡むバレット夫人。
夫のバレット博士に弁解のバレット夫人。
口論するフィッシャーとバレット博士。
自分の殻に云々と言われるフィッシャー。
12/23(木)
フローレンス・タナーとフィッシャー。
何も出来ないとフィッシャー。
20年前のこと。脚をやられた人達。これは伏線でした。
「僕は貝だ、閉じこもる」とフィッシャー。
本『お楽しみはこれからだ』に出てるロディ・マクドウォールのセリフ「私は貝だ、閉じこもる」から『私は貝になりたい』(59年)でも見たくなります。
フローレンス・タナーの部屋にて。
誰かがシャワーを使っています。黒猫の死体がありました。
口論のフィッシャーとバレット博士。
何もするなとフィッシャー。機械でやる気充分のバレット博士。
このように対照的なキャラとなっています。
礼拝堂に入りかけるフローレンス・タナー。
ですが逃げ出します。
声が聞こえてきます。「助けてくれ、愛してくれ」
部屋に戻ります。全裸で寝るフローレンス・タナー。
ダニエル・ベラスコとセックスしているらしい。
悲鳴を上げるフローレンス・タナー。
駆けつける他の3人。
12/24(金)
フローレンス・タナーの部屋にて。
一晩中看病していたらしいフィッシャー。
起きるフローレンス・タナー。まだハイな状態のようです。
長い1日になるようです。
まだ午前07:00です。
ここを出るとフィッシャーとフローレンス・タナー。
バレット博士の説明となります。エネルギー云々。例の機械で解決するらしい。
突然機械を壊そうとするフローレンス・タナー。未遂に終わります。
礼拝堂に入るフローレンス・タナー。
まだダニエル・ベラスコにこだわっています。
十字架が倒れて下敷きとなるフローレンス・タナー。
ダイイングメッセージを残して退場となります。
パメラ・フランクリンは降霊したり、その他にも色々と奮闘しましたが死に至ります。ヒロインが途中で退場となってしまうとは意表をつかれました。
バレット博士の機械が作動します。
外で待機の3人。
邸内に戻ります。
フィッシャーが調べます。クリアーと報告する。
ですがバレット博士の霊エネルギーを測る計器に反応があり針が振れています。まだクリアーではありません。バレット博士がやられます。
夫のバレット博士を探して礼拝堂に入るバレット夫人。
バレット博士は死んでいました。
礼拝堂に入るフィッシャーとバレット夫人。
ここだけはエネルギーが残っているとフィッシャー。
バレット博士は論理的に霊エネルギーを消す装置を使いしたすがエメリッヒ・ベラスコの論理的な防御装置(鉛の壁を張り巡らしていた)を施していたとのことです。これでエネルギーが残ったらしい。
ポイントは脚だと気がつくフィッシャー。
何だかんだあってエメリッヒ・ベラスコの正体を知ります。
フィッシャーは言葉責めで何とかしたようです。そんな感じ。
ベラスコ邸を出るフィッシャーとバレット夫人。
エンドとなります。
そんなわけでなオカルトにしては理詰めな話しのよい作品でした。
オカルト物はいえば『エンティティー 霊体』(82年)が1番よかったりする。とまたオヤジ趣味丸出し。透明人間になったら何をする?という映画がありましたが、霊体になったら何をする?という話し(違います)です。
マンガ『究極超人あ〜る』で「地縛霊はあぶないですから」というギャグはありました。これが傑作でお気に入り。そのこころは「いつ爆発するかわからないから」となります。自爆ではないのだよというギャグです。
« 『ハムナプトラ2 黄金のピラミッド』(2001年) | トップページ | 『ザ・カー』(1977年) »
「映画」カテゴリの記事
- 『彼らは忘れない』(1937年)(2022.02.27)
- 『ギャングを狙う男』(1953年)(2022.02.26)
- 『ブラック・リッジ』(2020年)(2022.02.20)
- 『フローズン・ストーム』(2020年)(2022.02.19)
- 『私は逃亡者』(1947年)(2022.02.13)
「1970年代」カテゴリの記事
- 『見えない恐怖』(1971年)(2021.11.27)
- 『危険な愛の季節』(1975年)(2021.06.19)
- 『サイコマニア』(1972年)(2020.06.07)
- 『殺人ブルドーザー』(1974年)(2020.06.06)
- 『キラーカーズ パリを食べた車』(1974年)(2020.04.05)
コメント