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2007.02.15

『少年と犬』

この作品はL.Q.ジョーンズ監督、ドン・ジョンソン主演のSFドラマです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
この作品はカルトSFということで見ました。サム・ペキンパー監督組のL.Q.ジョーンズが監督、脚本というのもあります。
サム・ペキンパー監督作品の『砂漠の流れ者/ケーブル・ホーグのバラード』(1970年)の主演が素晴らしかったジェーソン・ロバーズも出てました。

1975年 LQ/JAFプロ アメリカ作品
ランニング・タイム◆90分
原題◆A Boy and His Dog
プロット◆究極?の選択をする話のようです。
音楽◆ティム・マッキンタイア
◆スカイパーフェクTV311パワームービーにて。画質は悪いです。
◆WHD JAPAN/有限会社フォワード発売のDVDにて。画質はそれなり悪い。

キャスト
ドン・ジョンソン→荒野の少年ヴィック
ティム・マッキンタイア→犬のブラッドのVC
スザンヌ・ベントン→地下の女性クイラ
ジェーソン・ロバーズ→地下の指導者ルー
ヘレン・ウィンストン→委員会のメズ
Hal Baylor→看守の男マイケル

L.Q.ジョーンズ監督の演出はよいと思います。脚本も書いている。
サム・ペキンパー監督の『ワイルドバンチ』(1969年)でロバート・ライアン率いる無能揃いの手下達の1人T.C.を演じてるのを見ていると字が書けるのかと思ってしまいます。
どのくらい無能かとういうと敵と味方の区別もつかずにタダ撃てばいいと思ってて実際撃ってるからです。そんなことやってるから、あれではウエスタンではないと当時は酷評されるわけです。

演出ですが何となくサム・ペキンパー風になっています。
カットバックが多用されていたりと・・・

始終風が吹きすさぶ荒野が舞台となっています。
核戦争で荒廃した近未来の2024年に少年とブラッドという犬とコンビを組んで活動しています。
少年と犬はテレパシーで通じていて。もっぱら犬の方からアドバイスが来てます。人間と異形の物が普通に会話するシーンがいいです。この設定はブラック魔王とケンケンみたいで案外好きなんです。

時々画面外でアラーム音がすると何なんでしょう。よくわからん。
ブルーフィルム上映のシーンがありました。ちゃんと黒丸のボカシが入ってました。
女性といい仲になる男をロミオというみたいです。他の作品でも多く使われていました。常套句らしい。

撃ち合いのシーンは結構本格的でした。これもサム・ペキンパー組だからですか。
地下には何故か顔が白塗りの人々がいました。『クロウ 飛翔伝説』(1994年)も白塗りの人が出ていたような。他の作品でも結構あります。これもある種のルーティンな設定のようです。オリジナルはどこなのでしょう。映画なら『カリガリ博士』(1919年)かも?

ウエディングドレスで逃げ回るヒロインはよかった。こういうの好きだな。
これもサム・ペキンパー監督作品の『昼下りの決斗』(1962年)からの引用なんでしょう。

ドン・ジョンソンの映画は未見でTVシリーズ『マイアミバイス』(1984-1990年)の人で実生活ではメラニー・グリフィスの元亭主の人のようです。残念ながら映画の出演作品は未見です。
『ティン・カップ』(1996年)にドン・ジョンソンは出てますが、主役ケビン・コスナーの俺様映画にTV出身の俳優が悪役を担当させられるとどのような扱いを受けるか興味深いとこですがそれだけでは見る理由にはなりません。一応録画はしてありますが。
ところでドン・ジョンソンのTVからの映画進出はほぼ失敗したようです。

この作品のドン・ジョンソンは若いこと。きっとこれも勉強だと無報酬で出演してたのではと思えてしまいます。
ここではアリゾナのフェニックス生まれの18歳ということになっていました。
ラストで犬かヒロインかどちらにするとの究極の選択を迫られてタイトル通りの妥当な選択となります。アイロニーが効いています。

究極の選択、あまり関係ないけど・・・
TVシリーズ『平成天才バカボン』(1990年)でつながり目玉のお巡りさんがガールフレンドかウナギイヌかの究極の選択を迫られて「女は何匹でもいるが、ウナギイヌは1匹しかいない」と名言を吐いてウナギイヌを捕まえようとしたかウナギイヌに逃げられてしまい、ついでにガールフレンドにも逃げられていました。これは傑作なシーンでした。


プロローグ
核爆発のシーンが続きます。
第4次世界大戦はたった5日間で終結した。
2024年。

荒野にて。
略奪者達に襲われている女性の悲鳴が聞こえます。
それを伺っている少年ヴィックと犬のブラッド。助言している犬の声がもう聞こえています。
略奪者3人が引き上げています。
地下の現場を調べる少年と犬。女性は全裸でズタボロにされて死に至ったようです。
地上に出て犬と話をしています。女を殺すなんてもったいないと。自分のことをアルバートと呼ぶなとか。
持ってる小銃はボルトアクションのようです。

タイトルが出ます。
原作はハーラン・エリソン。
第3次世界大戦は1950年から33年間続いた。
第4次世界大戦は5日間で終結した。ミサイルを撃ち尽くしたからだと。
山の向こうに行こうと犬が提案しています。

荒野にて。
爆発がして馬車を引っ張っている大勢の人々が登場。ボスが人々をこき使っています。
砂漠を掘っています。これを伺っている少年と犬。
缶詰めを掘り出しています。馬車にはギターを弾いて歌ってる男がいます。
缶詰めを見てかっぱらいに行く少年。撃ち合いになりますが上手くかっぱらってきました。

足だけ映っている3人の男の会話が入ります。
どうやら少年に目をつけたようです。
ズボンが小奇麗なのでいい生活をしているとわかります。

町に行く少年と犬。
町といっても難民収容所みたいなとこです。入る時は銃を預けて入ります。
映画を上映しています。ブルーフィルムです。
ピヨンピヨンと音が聞こえてくると近くに女性がいるらしい。そんな設定?
ケンカ騒ぎかあります。
女を探している少年と犬。女はニット帽をかぶっているらしい。見つかりません。

銃を受け取ってここを出る少年と犬。
まだ女性を探しているらしい。
またピヨンピヨンと音が入っています。怪物がいると言われているとこに入るようです。
地下に入ります。覗くとマジで女がいます。裸です。下着をつけるとこです。
いきなり入り込んで抱きつく少年。ハンドガンを突きつけて強姦するつもりらしい。
女性の名前はクイラ。オクラホマ出身なの?
犬が来て警告をします。出入り口を大勢に囲まれている。「早く逃げよう、パンツをはけ、ロミオ」と言っています。
少年と犬が会話しているので女性も犬に話しかけますが、これは無視している犬。

降りてくる奴を撃つ少年。
犬も加勢してアクションになっています。
相手方も犬がいるようです。黒い犬です。
犬は女を浮浪者達に出してその隙に逃げようと提案しています。
怪物のうなり声が鳴り響き出入り口では撃ちまくっています。
犬対犬のアクションもあります。
クイラは自動小銃を撃っています。M16のようです。
何とか浮浪者達を追っ払ったようです。またピヨンピヨンが聞こえてきます。
本物の怪物が来たと犬が言ってます。出入り口には緑色の光が入ります。

地下の小さい部屋に隠れます。少年と犬、クイラ。
何となくキスシーンとなってセックスになるようです。溶暗になります。
セックスを終わって2007年に5日間の戦争があったとか話しをしています。
地下は素敵なとこと言ってるクイラ。
また溶暗となります。セックスとなったようです。
側にいる犬ですがマットレスが揺れています。

犬が外の様子を見に出ます。
何故犬と話しが出来る?と聞いてるクイラ。地下に戻るとクイラ。
犬が戻ってきます。早く外に出ろと言ってます。まだここにいると少年。
クイラに未練がある少年はここで別れようとなってます。

小部屋に戻ろうと頭を突っ込んだとこをクイラに懐中電灯で殴られる少年。溶暗となります。
気がついてまた犬と喋っています。カードキーが落ちていました。どうやら地下への入り口の鍵らしい。

地上にて。ドアのついた鉄製の小屋があります。
地下へのドア。生きては帰ってこれないと言ってる犬。
カードキーを差し込むとドアが開きました。戻ってくると言って入る少年。
山向こうの村でまた会おうと約束しています。
溶暗となります。

地下に降りる少年。
あちこち歩き回るけど誰もいません。と思ったらアッサリと捕まる少年。
風呂に入れられます。
地下には大勢の人達かいますが全員の顔が白塗りです。近未来的な安上がりな手法となっています。

集会所にて。
何とか委員会が裁きを行います。
リーダーはジェイソン・ロバーズが演じています。
助手のおばさんのはメズ。

この地下の世界はドーピカというようです。
次々と被告を裁いています。有罪で農場送りの刑となっています。。

クイラがリーダーに直訴しに来ます。
少年を連れてきたから褒美が欲しいとのこと。適当に追い返されます。

集会所の外で若い男ゲーリーに愚痴のクイラ。
自分は委員会に入りたいとのこです。今回の少年を調達した手柄で入れるはずと思っています。

集会所にて。
犬が連れてこられています。尋問されています。この犬はブラッドではないと思うけど。ブラッドは地上で待っているはず。
犬も農場送りになっています。

次が少年です。
看守の男がマイケル。カウボーイハット、胸当ジーンズに赤いチェックのダンガリーシャツ。農場ルックです。
子種の刑と言われる少年。少年は女とやれると喜んでいます。

結婚式です。
ベッドに拘束されて精子を抜かれている少年。
部屋の外では花嫁が列を作って待っています。
花嫁のクイラが入ります。医者を殴打して少年を助けるクイラ。
文句を言ってる少年。35人を妊娠させたとこで殺されると忠告のクイラ。

部屋の外の人混みの中を逃げる少年とクイラ。
事務所に入って銃を手に入れます。

地下街の外にて。地下の野原です。
クイラのお仲間の男も加わっています。反乱を起こす気のようです。
私を手伝いなさいとクイラ。結構怖い。
すぐに地上に戻ろうとする少年。止めるクイラ。

お偉方3人が野原のテーブルでイスに座って指示を出しています。
上層部への反抗で、クイラは処刑。ゲーリー処刑。リチャード処刑。全員処刑じゃん。わかりやすい。
看守マイケルが男2人を次々に処刑していきます。

看守マイケルを小銃で撃つ少年。マイケルは平気です。とうやらアンドロイドのようです。それでも撃ちまくり足にダメージを与え倒します。ショートしている看守マイケル。
これを見てリーダーは次の看守マイケルの手配をしています。余裕をかましています。このリーダーをジェイソン・ロバーズは好演しています。

夜。地上にて。ドアのついた鉄製の小屋。
ドアを開けて地上に出る少年とクイラ。

犬のテレパシーが聞こえてきます。小屋の裏に倒れてる犬。近くにいたようです。
犬は見捨ててどこかへ行こうとクイラ。
ここで究極の選択となります。果してどうなる?
溶暗となります。

エピローグ。
たき火の跡があります。クイラはいない。何だか腹いっぱいになっている犬。
少年と犬が歩いて去ります。山の向こうに行くらしい。
エンドとなります。


そんなわけでカルトの資格は充分なよい作品でした。


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