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2007.02.25

『デッド・エンド』

この作品はウィリアム・ワイラー監督、ジョエル・マクリー、シルビア・シドニー、ハンフリー・ボガート主演の犯罪ドラマです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
この作品はウィリアム・ワイラー監督とキャストで見ました。

1937年 サミュエル・ゴールドウィン・プロダクション アメリカ作品
原題◆Dead End
スカイパーフェクTV260シネフィル・イマジカにて。画質はよいです。
プロット スラムから抜け出る話しのようです。
音楽 アルフレッド・ニューマン

キャスト
ジョエル・マクリー→建築家のデイブ
シルビア・シドニー→ヒロインのドリーナ
ハンフリー・ボガート→悪役のベビー・フェイス・マーチン
クレア・トレバー→マーチンの昔の女フランシー
ウエンディ・バリー→デイブの恋人ケイ
アラン・ジェンキンス→ボガートの子分ハンク
ジェームズ・バーク→お巡りのマリガン
ワード・ボンド→門番

ウィリアム・ワイラー監督の演出はよいと思います。
スタッフがやたらと豪華です。
原作がシドニー・キングスレー
脚本がリリアン・ヘルマン
撮影がグレッグ・トーランド
音楽アルフレッド・ニューマン
と、なっています。
どちらかといえばプロデューサーのサミュエル・ゴールドウィンの意向が大きく入ってる作品です。

N.Y.の摩天楼からパンニング・ダウンしてイースト・リバーのデッドエンド(行き止まり)となります。この摩天楼はミニチュアでした。
会話シーンの切り返しはやっていません。

子役がたくさん出ています。子役といってもいい歳したガキどもばかりです。
目障りなガキどもですがサミュエル・ゴールドウィン子飼いと思われるこの中でスターになったのはいないようです。どれも子役止まりか。
金持ちと貧乏の対比をやっています。これがこの作品のテーマのようです。空振り気味ですけど。

シルビア・シドニーは貧乏には嫌気がさして現在つき合っている金持ちと結婚を夢見ています。何故か服装で白い襟が目立ちます。他の作品では不幸な役が多いのでこの作品でもまた不幸になると思わせます。
何故かこの作品にあると思い込んでいたシルビア・シドニーが犯罪は引きあわないと説得するシーンはなかった。この作品ではなかったのか。→フリッツ・ラング監督の『真人間』(38年)のようです。勘違いしてました。これは見たいな。
これとは別にフリッツ・ラング監督、シルビア・シドニー主演の『暗黒街の弾痕』(37年)の感想があります。

特別ファンと言うわけではないのですが何故かジョエル・マクリーの作品はよく見てます。5作品くらいは見ていると思えます。
ジョエル・マクリーは演技派ではなく、いい男でもない、親しみの持てるタイプのスターだと思えます。好ましいタイプのヤンキーといった感じです。
アルフレッド・ヒッチコック監督の『海外特派員』(40年)
プレストン・スタージェス監督の『結婚五年目/パームビーチ・ストーリー』(42年)
ラオール・ウォルシュ監督の『死の谷』(49年)
ハワード・ホークス監督/ウィリアム・ワイラー監督の『大自然の凱歌』(36年)
サム・ペキンパー監督の『昼下りの決斗』(62年)
の感想があります。
監督には恵まれているジョエル・マクリーです。

ハンフリー・ボガート扮する悪役はガキの頃に8人殺して、その後を順調に悪の道に入り今はお尋ね者で4800ドルの賞金が付いてるので整形して顔を変えているベビー・フェイス・マーチンという役です。
地元に舞い戻ったのはお袋と昔の恋人に会いに来たとのこと。両方ともヒドい結果となり、これでは手ぶらでは帰れねえと金持ちの子供の誘拐を企てるがそうはいかないとなります。悪役の典型キャラでした。
ガキどもに喧嘩のやり方をレクチャーしていました。
非常に魅力的で途中はホトンド、ハンフリー・ボガートが主演となっています。こういうのを描写バランスが悪いといいます。

どこかで見たような俳優さんが出ていて誰でしょう?と考えていたらワード・ボンドとかジェームズ・バークらしいと気がついた。ハンフリー・ボガートが出ているからワーナーのサポート専門俳優が大勢出ているようです。『マルタの鷹』(41年)のキャストで見覚えがありました。
この頃のハンフリー・ボガートはワーナーの悪役兼サポート専門俳優の筆頭といった感じでしたっけ?

何だかハッピーエンドに見えてるのは製作のサミュエル・ゴールドウィンの意向なのでしょう。群像ドラマにするつもりが子役連中とハンフリー・ボガートが目立ちすぎて話しがばらけてしまったように見えました。
そんなわけでスタッフが豪華な割りにはまあまあな出来ととなった作品でした。

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バーブラ・ストライサンドを敬遠して当時見なかった「ファニー・ガール」('68)をようやく見た。そのバーブラがやはりいいのは歌唱力以上に、ドラマ部分が存分に仕込まれているからである。 [続きを読む]

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