『TOUCH タッチ』(1996年)
この作品はポール・シュレイダー監督、スキート・ウーリッチ、ブリジット・フォンダ、クリストファー・ウォーケ等が主演の風変わりなドラマです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
この作品はポール・シュレイダー監督作品と豪華なキャストで見ました。
1996年 ユナイト アメリカ作品
原題◆Touch
プロット 奇跡を行う男をめぐる話しのようです。
エルモア・レナード原作の触れただけで傷や病気、障害が治せる奇跡を起こせる男スキート・ウーリッチを巡って金儲けに利用しようとするクリストファー・ウォーケンに宗教活動に利用しようとするトム・アーノルドと色々ある話しです。
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよいです。
音楽 デビッド・グルール
キャスト
スキート・ウーリッチ→奇跡を起こせる男ジュヴィナル
ブリジット・フォンダ→ヒロインのリン
クリストファー・ウォーケン→怪しげなセールスマン、ビル・ヒル
トム・アーノルド→過激な宗教活動家オーガスト
ジーナ・ガーション→TV司会者のデブラ
ロリータ・ダビドビッチ→白血病の少年の母
ジャニーン・ガラファロ→記者のキャシー
ポール・マザースキー→うさん臭いプロデューサーのアーティ
法廷シーンに出ていたアジア系の女性検事はタムリン・トミタでした。
ポール・シュレイダー監督の演出はよいと思います。
『タクシードライバー』(76年)、『愛のメモリー』(76年)の脚本と『キャット・ピープル』1982年版の監督で印象的。まだ監督をやっていたんですか。
スター・チャンネルの番組の合間に流されているブリジット・フォンダ来日インタビューを見てたらこれが素敵な感じでブリジット・フォンダフォンダ出演作品が見たくなったのもあります。
この作品のブリジット・フォンダはシーンが変るたびに衣装が違ってて、どの衣装もいいのでこれは見ててお得な作品でした。着せ替え人形状態で非常によろしい。
白いTシャツにジーンズから色々と10種類以上はあったような。何がいいって安いポルノみたいにセックスした後でパンティにエプロンだけになってるのがよかった。嘘ではありません。
やはりというか父親のピーター・フォンダに似ています。女の子は父親似とういうがホントのことと思えます。ジェーン・フォンダもヘンリー・フォンダそっくりだし。
ジーナ・ガーションはTV司会者のステレオタイプを見事に演じてます。
最初は見ててどこにジーナ・ガーションが出てるかわからなかったくらいなりきってました。本物のTV司会者の人かと思ったくらいです。ジーナ・ガーションの特徴のいつも口元に笑みを浮かべているとこがTV司会者にピッタリだと思われます。ブロンドのカツラが効いてました。これだけで誰だかわからなくなりました。
ジャニーン・ガラファロは真面目な記者でいつもの毒舌口調がありませんでした。
何がいいって『ロミーとミッシェルの場合』(97年)で言い寄ってくるカウボーイに向かって「羊の相手でもしてな」が最高だったりします。
クリストファー・ウォーケンは以前は教会で儲けていたが破産した怪しげなセールスマンを演じていました。成金趣味丸出しのテカテカ生地のスーツ姿が決まっています。何故かクリストファー・ウォーケン出演作品はよく見てるような気がします。出演作は独立系が多いのがいいです。
スキート・ウーリッチは髪をオールバックになで付けてヒゲを生やしてまして誰かに似てると思ったら宇崎竜童そっくり。ラブシーンではブリジット・フォンダが阿木燿子に見えました。
この作品では触れただけで傷や病気、障害が治せる奇跡を起こせる男を好演してました。さすがに主役なので周りのキャストに見劣りがしませんでした。サポートの『アルビノ・アリゲーター』(96年)とは大違い。とても同じ年に撮ったとは思えません。
トム・アーノルドはボーイスカウトがそのまま大きくなったような男で大まじめ演技全開でした。全然ギャグがなかった。
ポール・マザースキーは監督に見切りを付けたのか付けられたのか俳優専門になったのかな?この作品によるとプロデューサーは何もしない人なんですって。
そんなわけで話しの方はどうでもよくてブリジット・フォンダがきれいに撮れてるよい作品でした。
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