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2006.11.16

『ある殺し屋』

この作品は森一生監督、市川雷蔵主演のフィルム・ノワールです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1967年 大映 日本作品
LDにて。画質はよいです。ジャケット裏はキャスト表完備のよいデザインです。
プロット 麻薬取引を横取りしようとする話のようです。
音楽 鏑木創 TVでお馴染みの人です。土曜ワイド劇場の江戸川乱歩シリーズでお馴染みでした。いいスコアです。

キャスト
市川雷蔵→ある殺し屋 塩沢
成田三樹夫→ある殺し屋の弟子入り志願 前田
野川由美子→押しが強いズベ公の圭子
小池朝雄→どことなくとぼけたヤクザの組長 木村
松下達夫→ライバル組長の大和田
千波丈太郎→圭子の男 健次
伊達三郎→取引現場の錠
渚まゆみ→大和田の愛人 茂子
小林幸子→女中のみどり


森一生監督の演出はよいと思います。
撮影は宮川一夫。

脚本の1人が増村保造です。だからこの手法になっているのかも。私が勝手に回想カットバックと名付けてる手法です。フラッシュバック・カットバックとも言えるような。この手法は実にいいものです。
威勢のいいヒロインも増村保造の趣味でしょう。
放送禁止用語がポンポン出てきます。気持ちいいくらいです。

キャストでは野川由美子以外はみんな故人なんです。市川雷蔵も小池朝雄も成田三樹夫も故人なのです。死んでほしい人はなかかな死なずにピンピンしているのに・・・

小池朝雄と成田三樹夫のコンビはどことなくユーモアがあってよいです。
普通はミスキャストと評されるんですがね。ラストのセリフのとこなんて、いまさら何言ってんだいとなったりしますが成田三樹夫なら別にいいやとなります。
野川由美子はズベ公を好演。なんとなくアンジェリーナ・ジョリーのようです。いい感じ。


大映のタイトル。
電車の効果音が被っています。
駅です。市川雷蔵扮する塩沢が登場。
タクシーに乗ります。海岸へ。降ります。
歩いて小屋へ。中を見るだけです。
墓場を通り。ボロアパートの晴海荘に入ります。この部分のショットが面白いそうです。主観ショットからパンすると客観ショットになってしまう撮り方だそうです。

2階を借りる塩沢。
荷物を開けるとリボルバーが2挺あります。

タイトルです。
バックがカラフルで1960年代調になっています。
音楽 鏑木創、撮影は宮川一夫。豪華なスタッフです。

雨です。アパートにやって来る野川由美子扮する圭子。

フラッシュバックへ。
ラーメン屋にて。
食い逃げ中で開き直ってる圭子。
ここは居合わせた塩沢が払ってやります。
でつきまとう圭子。
圭子の男 健次にからまれますが軽く片づける塩沢。
「かたわ」のセリフあり。

帰宅する塩沢。すし屋です。
小林幸子扮する女中のみどりが登場。なんてことがない役です。
居座ろうとする圭子。色々と小細工をしています。


アパート晴海荘です。
圭子に折り詰めを買いに行かせる塩沢。
商店街に出て折り詰めを買う圭子。なんてことがないシーンですが丁寧に描写しています。

アパート晴海荘では何の準備をしているか塩沢。
成田三樹夫扮するヤクザの前田がやって来ます。

フラッシュバック。
戦争映画の看板にて。
木村組の前田と塩沢。
交差点のセットにて。殺しの仕事の依頼となります。
ライバルの大和田をやってくれとなります。断る塩沢。

木村組事務所にて。
小池朝雄扮する組長の木村が登場。
前田とこの顛末を話し。このコンビはいい。

飛行場近くにて。
組長の木村と塩沢。
また仕事の依頼となります。
飛行機の轟音を聞いて戦争を思いだす塩沢。引き受けることにします。
塩沢は成功報酬の500万を2000万だと吹っかけます。断ることは出来ない木村組長。

競馬場にて。
大和田の偵察中の塩沢。
大和田の自宅も偵察する塩沢。

ホテルにて。
廊下で大和田とすれ違う塩沢。
ここは子供が出てきて中止となります。

レストランにて。
圭子と前田。まだコンタクトしていない。


アパート晴海荘です。
中で待つ塩沢。
外で落ち合う前田と圭子。塩沢を片づけるつもりらしい。
アパートに入る前田と圭子。
お巡りがやって来ます。慌てる前田と圭子。

中で圭子の足の裏に刺さった針からフラッシュバック。
ホテルにて。大和田が愛人といます。
塩沢が芸人を装って入ります。市川雷蔵は腰が低い態度が妙に板についてます。スターなのに何で?→それは市川雷蔵の生い立ちからそうなるのでしょう。
大和田に接近する塩沢。
隙を作って大和田を片づけます。

木村組事務所にて。
2000万を出す木村組長。ちゃんと支払うようです。

塩沢のすし屋にて。
2000万を届ける前田。
弟分にしてくれと前田。マジ?成田三樹夫が演じてると冗談に見えます。
まだ居座ってる圭子とコンタクトの前田。
探り合いをしいる前田と圭子。
塩沢をゆすりにかかる圭子。


アパート晴海荘にて。俯瞰のショットが多い。
食事中の3人。
仮眠中の3人。

フラッシュバック。
関係を持つ前田と圭子。
2000万を狙う圭子。

塩沢のすし屋にて。
いい話しを持ち込む前田。麻薬の取引を横取りするらしい。
塩沢をこれを機会に前田と圭子を片づけたいのかも。
3人で打ち合わせとなります。


アパート晴海荘にて。
仮眠から起きる塩沢。午前2:30です。
仕事の始まりとなります。
5発装填のリボルバーを出します。

例の小屋です。
待機する塩沢と圭子。
前田が来ます。予定より30分遅れとのこと。
三下2人がやって来ます。片づける塩沢。
モーターボートが来ます。
塩沢の凄腕ぶりを見ててビビっている圭子と前田。

取引となります。ここでもあっさりと取引相手の錠を片づける塩沢。
ブツの入ったアタッシュケースを奪います。

浜辺を歩いて戻る3人。遠足の帰りみたいな何となくいいシーンです。

アパート晴海荘にて。
アタッシュケースを開けます。ベビーパウダーが入っています。
ここでリボルバーを塩沢に向ける前田。
落ち着いている塩沢。逆に説教しています。

外に人の気配がします。追っ手です。
屋根伝いに逃げる3人。
ここで圭子がベビーパウダーをドブに落とします。当然流れてしまいます。

追っ手は木村組でした。
木村組長が子分の前田に一言。
で、アクションとなります。
敵側手下のベルトを奪い鞭のように使う塩沢。
乱闘中にベビーパウダーを落とす前田。
命乞いの木村組長。小細工しますがやられます。小池朝雄は好演しています。

この場を去る塩沢。
ベビーパウダー4箱を残してやります。自分の取り分をない塩沢。
残される前田。

前田も圭子を残して去ります。ここはカッコ付け過ぎな成田三樹夫で冗談に見えます。
負け惜しみを言う圭子。
ベビーパウダー4個は忘れ去られています。

駅にて。
電車の乗って去る塩沢。
エンドとなります。

そんなわけで日本映画では珍しいフィルム・ノワールのよい作品でした。
話の方は全然違いますが『オー・ブラザー!』(2000年)のクライマックスの水中を漂うパウダーの箱のシーンを見ていると何故かこの作品を連想します。


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