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2006.11.30

『シックス・センス』(1999年)

この作品はM・ナイト・シャマラン監督、ブルース・ウィリス、ハーレー・ジョエル・オスメント主演の霊感ドラマです。
なおこの文はネタバレ全開とこき下ろしになっています。
この作品は批評がいいので見ました。それだけでお目当ての監督、キャストではありませんでした。それで私は何を勘違いしたのかこの作品をサスペンスか、ジェイソンみたいな超常現象的な殺人鬼が出てくるホラーと思い込んでいました。

1999年 ハリウッド・ピクチャーズ アメリカ作品
ランニング・タイム◆108分
原題◆The Sixth Sense
プロット◆霊感のあるコール君が霊体巡りをする話しのようです。
音楽◆ジェームズ・ニュートン・ハワード
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよいです。

キャスト
ブルース・ウィリス→マルコム・クロウ医師
ハーレー・ジョエル・オスメント→霊感のある少年コール・シアー君
オリビア・ウィリアムス→クロウ医師の奥さんアンナ
トニ・コレット→コールの母
ドニー・ウォルバーグ→ブリーフ一丁のヴィンセント・グレイ
ミーシャ・バートン→テーブル下の霊体カイラ・コリンズ

M・ナイト・シャマラン監督の演出はまあまあだと思います。
ハリウッド・ピクチャーズといったらディズニーではないですか。こまったなとなります。やたらと家族愛とか家庭愛を詰め込むのでしょうが果たして面白いのだろうかとなります。
ユーモアは全くありませんでした。無理はないですか。これでユーモアを入れたら更に話しがわかりにくなると思えます。
これはフェイク・ムービーなのでしょう。上手くだましてほしいものです。


ワイン棚の裏から撮っていますが、これがうさん臭いと最初からマイナスな印象が出ていました。
ラブシーンのなるかと思ったらいきなりカメラが離れてしまいます。こまったものです。
突然登場のブリーフ一丁の男は見た目のインパクトは十分で何か重要なキャラなのかと思わせますがそうではないようで単に治療のことで逆恨みして殺しに来ただけのようです。
そんなこんなでブルース・ウィリスが撃たれたとこでプロローグが終わります。

母子のシーンからいきなり手持ちカメラを使っていました。
何故か母子のシーンだけなのです。会話シーンの切り返しはやっていません。特に母子のシーンではカメラ移動で切り返しをやっていました。

私は子役が嫌いですが作品の出来のよい場合は気にならないのです。そんな感じで見ました。
授業中に問題発言をしたコール君、君は特別だよ。こう言われればで満足でしょう。
戸棚に閉じこめられるコール君、可哀想に。でもやったほうの子供2人に何のおとがめもないのは納得出来ないとこです。このへんは万全なアフターケアな描写にしてほしいものです。よい作品はそういうとこがしっかりしているのですが。
戸棚に閉じこめた2人の子供は事が大きくなると傍観者づらして、何の騒ぎかと駆けつけたその2人の母が加害者の2人の子供を保護しようとしていました。そんなのありなのかいと見ててこのシーンが一番怖かったりします。

霊体が多数出ていますが別に害意があるわけではないので、そんなに怖くありません。そりゃいきなりゲロ吐いて出てくればビックリしますけど。
途中の女の子が死んだエピソードでは6人も医者が変わったとなっていましたが、ということは死ぬ前から献体していたようなものなのかと思いました。

私が思うには霊体が見えるのは別に構わないけど、そういうことは2人だけの時だけ話して他の人には言ってはダメよとなります。
で、どうやらクルマにて祖母のペンダントのことを話すシーンがクライマックスのようですが、ここでハーレー・ジョエル・オスメントはオーバーアクト、演技過剰、メソッド演技でした。もう少し淡々と演じた方がいいと思った。俳優がどんなに上手く演技をしても演出しだいなのでそこのところの評価は難しいとこですけど。

ブルース・ウィリスはジェームズ・スチュアートみたいな演技をしているように見えます。ところでウィリス演じるマルコム・クロウ医師は自分が何であるか気がついていたのか?→マルコム・クロウ医師の描写にはかなりフェイクが入っていました。これなら見終わったらそんな描写ばかりでは見てるほうは絶対にわからんよと文句が出てきそうです。
どうやらマルコム・クロウ医師は気がついていなかったとなっていました。それでは結構まぬけじゃんとなりますが、そう見えてはまずいのでは。

コールの母とクロウ医師の奥さんアンナは別人なのですか。
何しろ一見似たようなタイプなので途中までわかりませんでした。この場合は善玉と悪玉のブロンドとブルネットにするわけにもいかないし。こまったものです。それくらい説明セリフなしの映画的描写で何とかしなさい。

オリビア・ウィリアムスはやっぱり『ポストマン』(1997年)ではヌードになっていたのか。監督もやってたケビン・コスナーがデタラメこいて脱がせたのでしょう。せっかく脱いでも作品はBOMBな出来で自身のキャリアに全くプラスにならずムダだったのがお気の毒です。
この作品でも寝言で会話をしたりと見た目にはあまりプラスにはなっていないようです。こまったものです。他にいい描写を思いつきなさい。

フィラデルフィアが舞台なのですか、それならブライアン・デ・パルマ監督の『ミッドナイトクロス』(1981年)を見たほうがよかった。

TVのブランド名を見せないように暗いとこで画面だけ見えるように撮っていました。メジャー作品がそんなセコイことをしなさんな。あのTVはソニー製ですね。だからダメなのか。他のシーンの明るいとこのTVではブランド名をわざわざ黒味で消してあった。セコイですな。
これもメジャー作品の『トップガン』(1986年)でバイクにベタベタとステッカーを貼って日本のメーカー カワサキのロゴを隠していたのを思い出した。ちなみバイクはカワサキGPZ900R Ninjaでした。名車です。

正直言ってこれでホントに素晴らしい脚本なの?と思いました。
脚本はいいけど話しが私の好みではなかっただけ?。で、結局どんな話しなのかと考えているうちに作品が終わってしまいました。サスペンスかと思って見てたからこれは私が悪い。
幽霊というか霊体に悩まされる話し?→これってもしかしたら霊体群像劇?→しばらくたってようやくわかりました。夫婦愛と母子愛の2本立ての話しだったようです。ベタな描写でしたし、それなら見なかった。

子役は大丈夫か?→ダメでした。
ニール・ジョーダン監督の『ブッチャー・ボーイ』(1997年)は大丈夫でしたが、この作品はダメでした。
子役の使い方はサム・ペキンパー監督の『ワイルドバンチ』(1969年)とか『戦争のはらわた』(1977年)の使い方を見習いなさい。そうしたら子役の出演はワンポイントなので主演では使えなくなりますけど。


そんなわけで私には合わないのか、それに上手くないだまし方がこまったイマイチな作品でした。お涙頂戴物は嫌いではないのですが、これでは全然ダメです。
見どころはテーブル下の霊体ミーシャ・バートンぐらいでした。

M・ナイト・シャマラン監督は、典型的な、その当時だけの巨匠で年月が経てば忘れ去られる監督だと思われます。私はもうこの監督の作品は見ません。




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コメント

何様的な感想文ですね。

映画鑑賞する資格ないとオモイマス。

『わ』さん、お手柔らかにお願いします。


あなたはシックスセンスについてボロクソ書いてますけど、あなたはこれ以上の映画作れるんですか?

コールの母親とマルコムの妻を間違える人はあなたしかいないと思います。
観る側に観察力、創造力がないと映画は成り立ちません。

私はシャマラン監督作品が好きなので、感想文を見てて不快に思いました。
批評するのは勝手ですが、言葉に気をつけて書いたほうがいいと思います。

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