『死の谷』(1949年)
この作品はラオール・ウォルシュ監督、ジョエル・マクリー、ヴァージニア・メイヨ主演のウエスタンです。
ギャング映画『ハイ・シェラ』(41年)をウエスタンにリメイクした作品です。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1949年 ワーナー アメリカ作品
原題◆Colorado Territory
スカイパーフェクTV310衛星劇場にて。画質はまあまあ。
プロット 最後の仕事に失敗する話しのようです。
音楽 デビッド・バトロフ
キャスト
ジョエル・マクリー→ウェス・マクイーン
ヴァージニア・メイヨ→混血のコロラド
ヘンリー・ハル→デル・ソル牧場のウィンズロー
ドローシー・マローン→ウィンズローの娘ジュリー・アン
ハリー・ウッズ→信用できないプルスナー
ジェームズ・ミッチェル→優男のデューク。
ジョン・アーチャー→カッとするタイプのリノ
イアン・ウォルフ→手引きする車掌のウォーレス
ベジル・ルイスデール→親分のデーブ
→意外と強敵な保安官
フランク・パグリア→トーマス修道士
ラオール・ウォルシュ監督の演出はよいと思います。
脚本がよく出来ていて、この脚本を余計なことをせずにさっさと撮ります。本物の職人監督です。
タイトル。
町です。ミズーリ州、クレイ郡裁判所。
勾留中のウェス・マクイーンに伯母が面会に来ます。
保安官達の会話で主役ウェス・マクイーンのキャラ紹介をやっています。こういうとこが昔のハリウッド映画のいいことなのです。
そのジョエル・マクリー扮するウェス・マクイーンが登場。ムショの中です。
伯母からプルスナー叔父のことを聞くウェス・マクイーン。
伯母の差し入れの靴下を使って脱走るウェス・マクイーン。
当然大騒ぎとなります。
走って逃げるウェス・マクイーン。
手引きがあったらしく落ち合う場所にたどり着きます。
叔父ではなく以前の仲間というか知り合いらしいプルスナー。
自分の持っていた牧場に戻るウェス・マクイーン。
マーサ・ターナーは死んだと少年から知らされます。
墓があります。マーサ・ターナー 1843-1870
マーサ・ターナーは恋人だったようです。
駅馬車にて。
ウェス・マクイーンが乗っています。
ヘンリー・ハル扮するウィンズロー。
ドローシー・マローン扮する娘のジュリー・アン。
何てことがない会話となります。キャラ紹介のようです。
強盗団が追ってきます。アクションシーンです。
御者2人がやられます。後はウェス・マクイーンが何とかして駅馬車中継所に着きます。
ここはチップ・ロジャースと名乗るウェス・マクイーン。
ウェス・マクイーンに5000ドルの賞金がかかっている描写が入ります。
賞金より馬と鞍が欲しいと、それを貰って出るウェス・マクイーン。
切り立った崖の近くを通るウェス・マクイーン。
老人と出会って話しとなる。ここは死の谷とのこと。
誰もいない町トドス・サントスにたどり着くウェス・マクイーン。
女がいます。ヴァージニア・メイヨ扮するコロラドが登場。
他に男が2人います。
ジェームズ・ミッチェル扮するデューク。優男。
ジョン・アーチャー扮するリノ。カッとするタイプの男。
3人で組んで一仕事となるらしい。
デュークは運命の話をしています。
ウェス・マクイーンに出て行けと言われたコロラドは直談判に来ます。
で、あっさりと残っていいとなります。
朝食のシーンです。
コロラドの態度が気に入らずに苛つくリノ。
ウェス・マクイーンとコロラド。
コロラドはインディアンとの混血というキャラになっています。
誰か来ます。
イアン・ウォルフ扮する車掌のウォーレスが登場。初老の男です。
打ち合わせとなります。この3人が昔へまをやらかしたことを知っているウェス・マクイーンです。
下調べに出かけるウェス・マクイーン。ポートレロへ。
途中に通りがかったデル・ソル牧場に寄ります。
駅馬車で知りあったウィンズローの娘ジュリー・アンと会います。
ウィンズローも帰宅します。井戸掘りに出ていたらしい。
前評判と違って、あまりいい環境ではないようです。
少し話し込んでここを出るウェス・マクイーン。
アズテック駅にて。
汽車に乗り込むウェス・マクイーン。
調べます。例のウォーレス車掌もいます。
汽車を降りて親分と会うウェス・マクイーン。
ウェス・マクイーンとは昔からの知りあいらしい親分のデーブ。
足を洗いたいとウェス・マクイーン。最後の仕事だとデーブ。
会話からプルスナーは信用できないとウェス・マクイーン。
廃虚トドス・サントスにて。
ハリー・ウッズ扮するプルスナーがやってきます。
デュークとリノ。3人が相談中。ウェス・マクイーンと親分を片づけて3人で分けようしています。
廃虚トドス・サントスに戻るウェス・マクイーン。
リノが暴れてデュークを追いかけているとコロラド。あっさりと制圧するウェス・マクイーンです。
ウェス・マクイーンに運命の話をするコロラド。
落ち着いたとこで打ち合わせです。
リノとデュークにむやみに撃つなと言ってるウェス・マクイーン。
鐘の音がします。教会に神父ではなく修道士が来てます。トーマス修道士。
別れの挨拶で「ヴァイア・コンディオス」と言ってます。常套句のようです。
仕事の日です。列車強盗です。
ウォーレス車掌の女房から情報を仕入れてるウェス・マクイーン。
何故か汽車の警備が厳しい。
ウォーレス車掌が密告しているようです。保安官に計画をペラペラと詳しく喋っています。
途中で馬から汽車に飛び乗るウェス・マクイーン。
デュークとリノも来ます。飛び乗ります。
金庫を空けるデューク。2人は機関車を切り離す小細工をします。
裏をかいてその場を制圧するウェス・マクイーン。
追跡隊も押し寄せてきます。
コロラドは馬を運んできます。
追跡隊から撃たれますが逃げるウェス・マクイーンとコロラド。
現場に残されたデュークとリノ。
ペラペラと喋っています。口の軽い連中です。
デーブ親分のとこへ来るウェス・マクイーン。
死んでいるデーブ親分、カネを物色中のプルスナー。
で、不意をつかれてプルスナーに肩を撃たれますがプルスナーを片づけるウェス・マクイーン。
逃走するウェス・マクイーンとコロラド。
賞金は20000ドルになったとモンタージュが入ります。
デル・ソル牧場に入るウェス・マクイーンとコロラド。
自分はお尋ね者ウェス・マクイーンだと名乗ります。
挙動不審なジュリー・アン。
撃たれた肩の手術となります。傷口を焼くシーンがあります。
追跡隊がやってきます。凄く早いじゃないかい。
知らせようとするジュリー・アンに止めるコロラド。キャットファイトとなります。
そんなわけで追跡隊は去りますが、ここを出るウェス・マクイーンとコロラド。
ウィンズローが最後まで好意的なのが救いです。
途中で休んでいる時にマーサのことを聞くコロラド。
町にて。
縛り首となって吊るされているデュークとリノ。
次はウェス・マクイーンだと意気込む保安官。
廃虚トドス・サントスに戻るウェス・マクイーンとコロラド。
教会で結婚式となります。
ここにも追跡の手がきます。インディアンの斥候がいます。
トーマス修道士は「私は神父ではないので結婚式を行うのは出来ない」
そんなわけで死の谷を越えてオールド・メキシコに行けばいいとなります。
そんなとこで烽火が上がっているを見て、これはまずい状況だとウェス・マクイーン。別々に逃げた方ががいいとコロラドを置いて死の谷越えとなります。
教会に寄付をして残りのカネを隠すコロラド。
大勢の追跡隊が押し寄せてきます。
追われるウェス・マクイーン。囲まれつつあります。
馬を失うウェス・マクイーン。傷も負ってます。
崖の中ほどにある廃虚に立てこもるウェス・マクイーン。
この廃虚は作画合成となっています。こういうのは好きだな。
夜になります。
コロラドがやって来る。追跡隊と交渉となります。
そんなとこで部下の1人に崖の上に行かせる保安官。
夜が明けます。
崖の上に部下1人配置完了となります。仕掛けはOKとなります。
で、仕掛けを続ける保安官。
コロラドをウェス・マクイーンのとこへ行かせるようにします。
出てきたウェス・マクイーンを上から撃たせるようです。
上から撃つとこではウェス・マクイーンを撮った有名ズームショットがあります。この作品はズームレンズを効果的に使った初期の作品としても有名なのです。
撃たれるウェス・マクイーン。押し寄せる追跡隊。
追跡隊に向けて撃つコロラド。2人目がけて撃ちまくりの追跡隊。
死に至るウェス・マクイーンとコロラド。取りあった手のクローズアップショットで2人の死を描写しています。
当時としてなかなか壮絶な描写になっています。このシーンを『映画100年 アメリカ編 part1.2.3』(95年)でマーティン・スコセッシ監督が絶賛していました。
エピローグ。
大金が寄付されてて廃虚トドス・サントスの鐘が新しくなった。この新しくなった鐘は作画合成です。
鳴り響き鐘の音。これで後味がよくなるの?
エンドとなります。
そんなわけで上手く出来てるプログラムピクチャーのよい作品でした。
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